【睡眠と仕事に関する実態調査】正社員の約4人に1人が睡眠6時間未満で推奨時間に満たず
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マイナビ転職「キャリアトレンド研究所」が20代~50代の正社員600名に聞いた「睡眠と仕事に関する実態調査」。正社員の約4人に1人が睡眠6時間未満であること、寝不足と仕事ストレス・業務時間や通勤時間の関係性、高年収層の睡眠への意識の高さ、寝不足が原因で起きた仕事トラブルなどが明らかになりました。今回が初めての調査となります。
INDEX
正社員の約4人に1人が睡眠6時間未満。理想の平均睡眠時間は約7時間で、現実と1時間のギャップ
成人は6時間以上の睡眠をとることが推奨されている※なか、20代~50代の正社員に睡眠時間の実態を聞いたところ、「6時間未満(計)」は26.9%で、約4人に1人は推奨時間よりも睡眠時間が短い結果となり、平均睡眠時間は6時間14分だった。理想の睡眠時間は「8時間以上9時間未満(48.0%)」が最多で、平均は7時間13分となり、理想と実態の差は約1時間だった。平均睡眠時間は6時間以上である一方、睡眠不足を感じている人も一定数以上いるようだ。※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」
[現在/理想の睡眠時間]
寝不足の頻度について聞いたところ、「寝不足の日が週2~4日以上(38.8%)」が最多で、「寝不足の日が週5~7日」とほぼ毎日寝不足である人も3割以上いる。寝不足状態のまま仕事にあたっている人が一定数いると見られる。
[寝不足の頻度]
「通勤時間が長い(1時間以上)」の回答者は特に睡眠時間が短い傾向も?
なお、属性別の現在の睡眠時間を見ると「通勤時間が長い(1時間以上)」の回答者は特に睡眠時間が短い傾向が見られる。また、寝不足の頻度が高い人の仕事の性質を見ると「仕事でストレスが多い」「プレッシャーや責任を感じる仕事である」の回答が高い傾向が見られた。
[(参考)現在の睡眠時間・属性別]
[(参考)寝不足の頻度・仕事の性質別]
マイナビ転職「管理職の悩みと実態調査(2025年発表)」では、管理職になって「心身の健康が損なわれた」という回答者は約7割の結果にもなっており、仕事のストレスや責任が睡眠、ひいては健康に及ぼす影響は一定数あると考えられる。
寝不足の原因は「仕事時間・通勤時間の負担」や「仕事・人間関係のストレス」
寝不足の原因について聞いたところ、全体では「仕事時間の長さ・通勤時間の負担(38.1%)」と「仕事・人間関係のストレス(38.1%)」が最多だった。年代別で見ると、特に30代は「仕事時間の長さ・通勤時間の負担(44.3%)」が高かった。
また、20代においては「仕事・人間関係のストレス(43.2%)」や「将来への不安・漠然としたメンタル不調・考え(42.4%)」が他年代と比べて高い傾向が見られた。現在の勤務時間を見ると、寝不足の頻度が高い人ほど勤務時間が長い傾向があり、平均勤務時間では全体と比べて約50分の差が見られた。
[寝不足の原因]
[寝不足の原因・年代別]
[(参考)寝不足頻度別の勤務時間]
寝不足の原因、30代は「SNSの利用や動画視聴・ゲーム」、20代の「推し活」も!?
ほか、特徴的に高かったのは、30代の「SNSの利用や動画視聴・ゲーム」、20代の「推し活」。年収800万円以上の回答者は「仕事時間の長さ」に加えて「飲み会・会食」にも回答が集まり、「飲み会・会食」のなかにはプライベートの楽しみだけでなく、「人脈づくり」など仕事の延長線上の付き合いも含まれる可能性がある。
[(参考)寝不足の原因・年代年収別]
寝不足が仕事に与える影響は「仕事への意欲低下」「判断力低下」など
寝不足が仕事に与える影響については、「仕事への意欲(やる気)が湧かず、取りかかるまでに時間がかかった(22.8%)」が最多で、次いで「注意力が散漫になり、ケアレスミス(入力ミス・誤字脱字・忘れ物等)をした(21.8%)」「会議中やデスクでの作業中に、強い眠気に襲われた・居眠りをした(21.8%)」「判断力が低下し、作業が雑になったり重要な決断に時間がかかったり誤ったりした(20.5%)」と続いた。
年代別では、特に50代で「会議中やデスクでの作業中に、強い眠気に襲われた・居眠りをした(27.2%)」が高い傾向がみられた。寝不足により仕事のミスが増えたり集中力が切れたりすることで、勤務時間が長引く、トラブルが起きやすくなるなど、悪循環に繋がっている可能性も考えられる。
[(参考)寝不足が仕事に与える影響]
約6割が睡眠は「ミス防止」「仕事で成果を出す」「円滑な人間関係」のために大切と認識。年収が高い人ほど、睡眠と仕事の関連性に対する意識が高い傾向
睡眠が仕事に与える影響についてどのように考えているのかを聞いたところ、「睡眠は仕事のミスで周りに迷惑をかけないために大事だと思う(62.5%)」が最多で、「睡眠は、仕事で成果を出すために大事だと思う(61.0%)」「寝不足の人が多い職場は、職場の雰囲気に悪影響があると思う(59.2%)」「睡眠は、円滑な人間関係のために大事だと思う(58.8%)」と続いた。
半数以上の人が、睡眠は仕事を円滑に進めて成果を出すことや、職場の人間関係や雰囲気のために重要と捉えていることが分かった。年収別で見ると、多くの項目で年収が高いほど割合が高い傾向が見られていることから、睡眠と仕事の関連性に対する意識は年収によって差があることが示唆される。
[睡眠と仕事の関連性の意識]
[総評]
今回の調査結果から、正社員の約4人に1人が推奨されている睡眠時間に満たない状態にあり、さらに3割以上が「寝不足の日が週5~7日ある」と回答していることが明らかになりました。多くの働き手が、日々の生活の中で工夫を重ねながらも、十分な睡眠時間を確保しづらい状況に置かれている実態がうかがえます。
睡眠と仕事のパフォーマンスには強い関連性があることは以前から指摘されており、本調査においても、寝不足による意欲の低下やミスの増加、判断力の低下といった影響が確認されました。特に、精神的な負荷が高く、勤務時間が長い傾向にある層ほど睡眠不足を感じやすく、睡眠時間が5時間以内の割合は年収800万円以上の層で約12%と、年収500万円未満の層(約5%)を大きく上回っています。責任や判断を求められる立場にある人ほど、業務量やプレッシャーの影響を受けやすく、睡眠時間の確保が後回しになりやすい状況が浮かび上がりました。
こうした傾向の背景には、個々の業務内容だけでなく、「遅くまで働くことが当たり前」とされがちな残業の文化や慣行が、結果として就寝時間を押し下げ、睡眠時間の短さにつながっている可能性も考えられます。実際、OECDの国際比較によると、日本人の平均睡眠時間は1日7時間22分と、調査対象33か国の中で最も短い水準にあり、日本は国際的に見ても睡眠時間が確保しにくい環境にあるといえます。
近年では、こうした状況を踏まえ、勤務終了から次の勤務開始までの休息時間を重視する「勤務間インターバル制度」に注目が集まるなど、働き方を見直す動きも見られるようになりました。睡眠は個人の生活習慣だけでなく、働き方や仕事への向き合い方、社会的な価値観とも深く結びつくテーマです。日々の業務と休息のバランスをどう取るかを、個人・職場・社会それぞれの立場から考えていくことが、働き手の持続的な活躍や組織の成長につながっていくのではないでしょうか。
『マイナビ転職』編集長 瀧川さおり
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【調査概要】マイナビ転職「睡眠と仕事に関する実態調査」
○調査期間/2026年2月3日(火)~8日(日)
○調査方法/WEB調査を実施
○調査対象/正社員を対象にWEB調査を実施
○有効回答数/600名(内訳:20代~50代各150名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社マイナビ
ライフキャリア事業本部 サイト広報戦略部 ブランド推進課
Email:mt-brand@mynavi.jp
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