ジョブホッパーとは?企業が持つ印象と転職の成功に向けてやること
掲載日:2024年04月19日


記事まとめ(要約)
- ジョブホッパーとは、短期間で転職を繰り返している人を指す言葉
- 比較的早く新しい環境になじめる、自分の考えで行動できるなどの特徴がある
- 何事も長続きせず飽きっぽい、年相応のスキルや知識が身に付きにくいなどの弱点がある
- 転職市場では、ジョブホッパーに対してネガティブな印象を持つ企業が多い
「自分はジョブホッパーなのか?」「これまでの転職回数が多くて、転職を成功させるのは難しいかも」と不安を感じていませんか?
そこで、ジョブホッパーとはどういう人を指すのか、意味や特徴について解説します。
また、ジョブホッパーは企業にネガティブな印象を持たれることもあります。それらを払しょくし、転職を成功させるポイントも併せてチェックしてください。
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ジョブホッパーとは?
ジョブホッパー(job hopper)とは、1社で定着せず、短期間で転職を繰り返している人のことを指す言葉です。そうした行動のことをジョブホッピングとも言います。
所属している企業にとどまることより、新しい仕事に魅力を感じ、職場を転々としていきます。
ジョブホッパーは日本語でも英語でも同じ意味で使われており、どちらも転職回数や1社に在籍した年数などの具体的な定義はありません。
一般的には、2~3年のうちに転職を繰り返していたり、在職1年未満で転職した経験が複数回あったりする人はジョブホッパーと呼ばれます。
ジョブホッパーと似た言葉? キャリアビルダーとは
ジョブホッパー/ジョブホッピングとの対比で、キャリアビルダー/キャリアビルディングという言葉もあります。
キャリアビルダーは、自分のキャリアに明確な目的を持って、計画的に転職を繰り返す人のことを指します。
しかし、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーなどのキャリア支援者がこれらの言葉を使うことはほとんどなく、キャリア形成やキャリア構築、キャリア開発といった言葉が使われます。これは日本だけでなく、アメリカでも同じです。
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ジョブホッパーならではの特徴
ジョブホッパーの特徴が、キャリアを構築するうえでプラスに働くこともあります。
例えば、以下の4つはジョブホッパーによく見られる特徴として挙げられますが、転職先の企業文化や職場環境によっては、これらの特徴がポジティブに受け止められるケースもあります。
- 比較的早く新しい環境になじめる
- 多角的な視点を持つことができる
- チャレンジ精神や積極性がある
- 自分の考えで行動できる
比較的早く新しい環境になじめる
転職回数が多いと、たとえ短期間でもカルチャーが異なる職場を渡り歩いていることになります。
ジョブホッパーの中には、新しい環境にイチ早くなじむスキルを持っている人もいます。
また、職場を変えるごとに人間関係を構築し直す必要があるため、コミュニケーション能力が高い傾向もあります。
新しい環境に移ることを恐れず、積極的に人と交流できる人であれば、ジョブホッパーであっても企業が受け入れる可能性は十分にあるでしょう。
多角的な視点を持つことができる
ジョブホッパーは数多くの職場を経験しているため、多角的な視点を持っている人が多いです。
一方で、転職をしたことがない人は、所属している会社のルールしか知らず、視野が狭くなりがちです。
会社によって異なる文化を吸収することで、新しい発想やアイデアを生み出せることもあります。
入社した会社で困ったことがあった時に、「前職ではこうしていた」などこれまでの経験をもとに乗り越えられることもあるでしょう。
チャレンジ精神や積極性がある
新しい仕事にチャレンジしたいと考えたり、ステップアップを志したりなど、上昇志向を持って次の仕事を探し始める人もいます。
自分に合った仕事を探し続ける意欲が、自然に転職という行動につながるケースもあるでしょう。
固定概念にとらわれず、自分にとって良い環境を追い求め、積極的に行動できる良さを持っています。
自分の考えで行動できる
ジョブホッパーの中には、周りに流されず、自らの意志で行動する傾向が強い人がいます。
自分の芯を持っていることは、ジョブホッパーの人が備えている良さとも言えるでしょう。
周囲の行動に合わせないことで「協調性がない」と思われてしまうこともありますが、自分で考え動ける主体性は、社会人として大切な資質です。
ジョブホッパーにありがちな弱点
ジョブホッパーの特徴は、ポジティブなものだけではありません。以下に挙げる4つは、ジョブホッパーにありがちな弱点です。
- 自分のキャリアビジョンを描けていない
- 何事も長続きせず飽きっぽい
- 年相応のスキルや知識が身に付きにくい
- 協調性に欠けることがある
自分のキャリアビジョンを描けていない
ジョブホッパーになってしまう原因の一つに、自分のキャリアビジョンを描けていない可能性があります。
将来なりたい姿をイメージし、その実現のために目標を定めて計画的に行動することはとても重要ですが、ジョブホッパーにはそうした計画性が見られないケースが多くあります。
何事も長続きせず飽きっぽい
同じ仕事を続けていると、変化がなくてつまらないと感じることもあるでしょう。
しかし、キャリアを築いていくためには、たとえ同じ作業が続くとしても前向きに仕事に取り組む姿勢が必要です。
ジョブホッパーにはそうした粘り強さがないケースが見られ、仕事に飽きるとすぐにモチベーションが下がり、転職を選んでしまいます。
年相応のスキルや知識が身に付きにくい
一つの企業に定着することのないジョブホッパーは、仕事に必要なスキルや知識を獲得する前に転職してしまいがちです。
そのため、転職経験のない同世代の人と比べ、仕事を最後まで完遂するための能力が劣っているケースが見られます。
面接などでアピールできる実績も少なくなってしまうため、ジョブホッピングを続ければ続けるほど転職で不利になっていきます。
協調性に欠けることがある
周囲に流されることなく自分の意志にもとづいて行動するというジョブホッパーの長所は、協調性の欠如という短所と表裏一体です。
ジョブホッパーの中には、自分の意志が強いため、相手と対立してしまう傾向があり、協調性に欠けると思われてしまいます。
こうした対立が人間関係の不満につながり、転職する動機となることがあります。
協調性については下記の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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ジョブホッパーに対して企業が持つ印象
ジョブホッパーに対して、ネガティブな印象を持つ企業もあります。
しかし、転職回数が多い場合でも、転職の目的と過去の仕事から得た経験とスキルをポジティブに捉えてくれる企業もあるため、必ずしもジョブホッパーであることが転職で不利になるとは限りません。
企業が持ちやすいジョブホッパーへの印象を、ネガティブ・ポジティブの両面から解説します。
企業はネガティブな印象を持ちやすい
多くの企業では、ジョブホッパーに対してネガティブな印象を抱いています。具体的には次のようなことを懸念しています。
- 入社しても仕事を覚える前に辞めてしまうのではないか
- 高いスキルや知識を身に付けていないのではないか
- 協調性に欠けており、自社の社員と協働するのは難しいのではないか
そのため、重要な役割を担う役職や、業務内容を覚えるのに時間がかかる仕事では、採用を見送られがちです。
中にはポジティブに考えてくれる企業もある
一時的に人手が必要になる案件や、契約ごとに業務を遂行する案件が多い場合は、長く働けるかどうかよりも必要なスキルセットで採否が検討されます。
そのため、ジョブホッパーでも気にせず採用する企業もあります。
また、過去に培った実績よりもポテンシャルを重視する企業の場合は、ジョブホッパーでも必ずしも不利とは言えないでしょう。
ジョブホッパーが転職の成功に向けてやること
ジョブホッパーでも転職を成功させることはできます。ただし、以下の4つのポイントは押さえるよう努力する必要があります。
これらの取り組みを怠らず、前向きに転職活動に取り組めば、自分が望むキャリアを構築できる可能性があります。
これまでの転職を振り返り、自分のキャリアビジョンを考える
まずは、これまでの転職経験を振り返り、なぜ転職したのか理由を考えてみましょう。
そこに何らかの軸があって転職を重ねたのならば、その軸をもとに自分のキャリアビジョンを描いてみましょう。
自分には転職の軸がないと思った場合は、仕事を辞めた理由や入社先を選んだポイントなどを思い返してみましょう。そのなかから、次の転職先を探すうえで押さえるべきポイントが見つかることもあります。
これまでの経験を振り返るとともに、これから実現したいキャリアを考え、そのキャリアを進むことができる具体的な行動を明確にして実践します。
キャリアビジョンの描き方についてはこちら
培ってきた経験やスキルの棚卸しを行う
これまでに経験してきた仕事や、それを通して身に付けたスキルを棚卸しして、自分の強みや弱みなどをあらためて考えましょう。その強みを生かせる企業が、あなたにとっての理想の企業かもしれません。
在籍期間が短い企業が多くても、応募先の企業に必要なスキルがあることをアピールしましょう。
スキルの棚卸しをしたものの魅力的な経験やスキルが見つからない、ということもあるかもしれません。
しかし、転職の数だけさまざまな業界や仕事の現場を見てきたことは事実です。その経験の幅広さが強みになることもあるでしょう。
棚卸しの方法を具体的に解説
短期間で転職を繰り返したことを反省する姿勢を示す
一貫した軸がないまま転職を繰り返していた場合は、そのことに対する反省の意志を示すことも大切です。
そうした姿勢が伝わることで、企業はジョブホッパーに対して「自己認知ができている人だ」と評価してくれるかもしれません。
同じ失敗を繰り返さないよう「今回の転職を最後にする」という決意や覚悟を示すことが採用につながることもあります。
人事担当者の本音もチェック
すぐに転職せずに今の仕事を続けてみる
今勤めている会社に残り、転職しないという選択肢も一つです。
たとえ不満に思うことがあったとしても、上司に相談する、仕事の取り組み方を変えるなど、これまでの自分にはなかった方法を探していくうちに、不満に対する解決策が見つかることもあります。
「あと1年だけ頑張ってみる」などの目標や期限を決め、その間は真剣に仕事に取り組むといったことも有効です。
場合によっては、その期限がきた時に「もっと今の仕事でスキルを高めたい」と思えるようになっている可能性もあります。
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まとめ
短い期間で何度も転職するジョブホッパーに良くない印象を抱く企業は決して少なくありません。しかし、ジョブホッパーならではの特徴をキャリア構築に生かすこともできます。
自分がジョブホッパーに当てはまると感じている人は、ポジティブに捉えることができる特徴を大切にするとともに、弱点を克服していきましょう。
もし「これで最後の転職にしたい」といった思いで転職活動に取り組もうとしているのであれば、安易に転職先を決めずに、丁寧に時間をかけて新しい仕事を探すべきです。
後悔しないためにも、自分のキャリアビジョンを考えたり、経験やスキルの棚卸しを行ったりして、本当に自分に合う仕事を見つけてみましょう。
監修者

木村 千恵子(きむら ちえこ)
キャリアコンサルタント
Koyoriキャリアワールド 代表
2度のアメリカ留学と20年以上外資系IT企業を渡り歩きグローバルプロジェクトに従事。
2016年にキャリアコンサルタントとして独立し、外国人留学生向けの就職支援、中小企業の従業員のキャリアとメンタルの支援、外国人材の採用を検討する企業向けの採用支援、個人向け転職支援セミナーなどを行っている。
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