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朝日新聞×マイナビ転職 Heroes File

vol.30 タップダンサー 熊谷和徳 ニューヨークでタップの精神を学ぶ


伝説のダンサー、振付師であるグレゴリー・ハインズに絶賛され、
2006年にはアメリカの「ダンス・マガジン」で「観るべきダンサー25人」に選ばれるなど、
世界的にもトップクラスの実力を持つタップダンサー、熊谷和徳さん。
タップダンスとの出合いや、現在の即興ソロスタイルを確立するまでの道のりをうかがった。

高校になじめない自分の気持ちにタップが合った

床を打つタップシューズが強烈なビートを刻む。見事な足さばき、そしてパワフルな音とリズムに圧倒され、たちまち誰もがその斬新なパフォーマンスに惹(ひ)き込まれる――。
今、最も注目を浴びているタップダンサー熊谷和徳さん。
5歳の時、テレビで観(み)たマイケル・ジャクソンにあこがれた。「マイケルが影響を受けたというタップダンサーの話が心に残り、そのビデオを小学生の頃によく観ていました」

実際にタップを始めたのは15歳。グレゴリー・ハインズ主演の映画『TAP』を観て「これだ」と思った。「牢屋(ろうや)で一人踊るグレゴリーがかっこよかったのと、その姿が当時、高校になじめずにいた僕の気持ちにフィットしたんです」
早速、地元のカルチャー教室で、大人に交じってタップを習い始めた。

転機は高校卒業後の浪人時代。漠然と医者になりたいと思っていたが、「本当にそれが自分のやりたいことなのかどうか分からなかった」。出した結論がニューヨーク(NY)への留学だった。
「悶々(もんもん)と考えていてもしかたない。まず動き、向こうで将来を決めようと思った」

NYで学んだタップは感じたままを即興で表現

NYでは、大学で心理学を学びながら、タップダンサーが集まるジャズクラブを見つけて足しげく通った。
「日本でタップの基礎を徹底的に練習していたので技術はあったのですが、NYでは『技術はもういい、もっと情熱を持って踊れ、魂で踊れ』と再三言われました。とはいえ、どうやって内面を表現したらいいのか全然分からなかった。それが最初の壁でした」

ミュージカル「ノイズ&ファンク」の養成学校に日本人として初めて入学し、タップの歴史や文化も学んだ。「タップは、黒人が奴隷時代に生み出した表現手段。彼らにとってはアイデンティティーにかかわるすごく大切なもの。タップのルーツ、精神を彼ら自身からリアルに学べたことは、とても貴重な経験でした」

悔しい思いをしたこともある。20歳の時だ。ノイズ&ファンクのオーディションに合格したのに出演できなかった。
「ショックでかなり落ち込みました。でも、結果的にはそのお陰で、ソロというスタイルで、自分の感じたままを即興で表現するアーティストという、今のスタイルを目指すきっかけになりました」
タップ修業の傍ら、大学へも通い続けて卒業。専攻していた心理学が面白かったのもあるが、「教授が『タップという好きなことがあるのは勉強にもプラスになる』と励ましてくれたのが大きい」と言う。


PROFILE

くまがい・かずのり 1977年宮城県生まれ。15歳でタップダンスを始め、19歳で渡米してタップの修業に励む。2004年帰国し、現在はニューヨークと日本を拠点に世界各地で活躍。8月31日、東京オペラシティ コンサートホールにて東京フィルハーモニー交響楽団との公演「REVOLUCION」を予定。


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