転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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書類審査で受かる即効の秘訣(ひけつ)

履歴書作成における応募者の意外な盲点

履歴書はあなたの分身、封筒はあなたのスーツ

「応募書類の封筒を見ただけで、内容は想像がつきます」。私が採用顧問としてかかわった某企業のベテラン採用担当者はこのように語ります。経験則として、封筒のあて名書きが雑だと履歴書の書き方も雑、日頃の仕事の取り組み方も雑である人物が大半で、面接をしてもがっかりさせられることが多いとのこと。ビジネスマナー、ビジネス書類作成の基本をわきまえている社会人ならば、履歴書作成においても「1.封筒の書き方」「2.添え状の書き方」「3.顔写真の撮り方」「4.履歴書の文章構成・レイアウト」のポイントをきちんと押さえていることが当然なのです。

字には人柄が表れる。書き方にはビジネス能力が表れる。インターネット上のデータ送信ではなく、あえて手書きの応募書類を提出させる理由はここにあります。よって、受かるためには外見を整えることが極めて重要です。これは応募者の盲点です。そのため一般的な応募者は、経験や知識といった中身には気を使うのですが、外見の気配りが不十分な人が多いのです。せっかく中身が良いのに外見で落とされている人がどれほどいることか。

たとえ話で説明してみましょう。とてもおいしい食べ物があります。しかし見た目はマズそうです。パッケージデザインも悪い。このような商品は売れると思いますか?

これからは「履歴書はあなたの分身」「封筒はスーツ」だと思ってください。きっちりと身だしなみを整えて、採用担当者の目に触れるようにしましょう。ここを変えただけでも書類審査の通過率は格段に上がります。人の第一印象は外見で9割が決まる、という話を聞いたことがある人は多いと思います。書類審査も同様です。

異業界への転職をあきらめず夢を持って履歴書を書こう

次に履歴書の中身である「経験と知識」についてぜひ知っておきたいのは、極めて専門性の高い業務や必要資格要件がある業務でないかぎり、前職の経験と知識の重要性は高くないことです。重要なのは、前職の経験と知識の「応用力」です。

採用担当者の立場から言うと、たとえ実務経験や知識があっても、それで凝り固まっている人は採用したくありません。むしろ、ゼロから取り組むつもりで謙虚に努力してくれる応用力、適応力のある人を採用したいものです。

私事で恐縮ですが、私も20代・30代は証券→広告→新聞→教育と異業界への転職をしました。それぞれ職種も違います。つまり、前職の経験と知識をどう応用するかを採用担当者にしっかり伝えることができれば、前職と違う業界、違う職種、違う業務に転職することは不可能ではありません。夢を持って履歴書を書いてください。あきらめる必要は全くありません。

case study 02採用担当者の印象をアップする応募書類作成法

採用担当者の評価が高まる、気配りの利いた応募書類の作成のコツをご紹介! すぐに使える具体的なポイントばかりです。ぜひ参考にしてみてください。

封筒

応募者の大半が気付いていませんが、採用担当者に第一印象を与えるものは、応募書類を入れた封筒なのです。封筒は、最初に採用担当者の目に触れるものです。封筒の書き方が雑だと第一印象が悪くなってしまいますが、逆にしっかり書いてあると、第一印象は非常に良くなります。

封筒の色は一般的な茶封筒のような落ち着いた色をお勧めします。大きさは履歴書・職務経歴書・添え状などを「畳まずに封入できるサイズ」がよいでしょう。応募書類を折ってしまうと、とたんに書類の見栄えが悪くなります。また、採用担当者がいちいち広げなくてはならず、手間を増やしてしまうことにもなります。切手貼りや宛名書き、差出人書きなどにも細心の注意を払いましょう。

添え状

履歴書・職務経歴書を送付する際には必ず添え状(カバーレター)を同封しましょう。熱意や感謝の言葉を交えながら丁寧に書くと、封筒を開けた瞬間の採用担当者の印象が格段に良くなります。これは、客先に資料(見積書や請求書など)を郵送で届けるような場合に、一筆箋(いっぴつせん)などで一言挨拶を添えたりすることと同じです。情報の伝達がデジタル化されている時代だからこそ、アナログ的な添え状(手書きの挨拶文)は非常に目立ちますし、印象アップ効果も高いのです。

基本文例の赤い字の部分に「志望理由」を端的に盛り込みましょう。基本文例の青い字の部分に「自己PR」を端的に盛り込みましょう。内容は、「経験」もしくは「知識」が望ましいですが、「精神」(例:志望業務に役立つ精神。例えばサービス精神、ホスピタリティー精神、目標完遂の精神など)でもよいです。

お勧めはワープロよりも手書きです。手書きにすると気持ちがこもり、志望の熱意がしっかりと伝わります。字は丁寧に書き、等間隔に、蛇行しないように気をつけましょう。白無地の便箋に罫線付きの下敷きを敷いて書くのがお勧めです。ただし、手書きに自信がない場合はワープロでも構いません。

顔写真

履歴書を見た瞬間、採用担当者の目に真っ先に飛び込むのは、顔写真です。したがって、顔写真の撮り方は大変重要です。スピード写真で何の努力・工夫もせずただ撮影しただけの写真と、写真スタジオでプロの指導のもとメイク、ヘアメイク(ヘアスタイル)、ライティング、表情(笑顔)、顔と体の角度に気を配って撮影したものとでは印象がまったく違います。参考として、比較写真を掲載します。この2枚の顔写真は同一人物ですが、撮影の仕方でいかに印象が変わるかをご確認ください。

スピード写真で機械的に撮影したもの
写真スタジオでプロのカメラマンが撮影したもの
仕事に対する意欲が感じられない。写真スタジオで撮ったものと比べると、撮影法、カメラ・レンズ、ライティング等が甘いので、本人の魅力が写し切れていない。
仕事に対する意欲が感じられる。知的、かつ、明るい営業ウーマンのイメージをカメラマンに伝え、その要望に合わせた撮影をしてもらっている。本人の魅力が写し出されている。
※写真提供元:アエラ特集『見た目10割の法則』より。
(撮影:スタジオ☆ディーバ)

写真の撮り方には重要なポイントが2つあります。1つは、カメラマンに「どんなタイプの社会人に見えるように撮ってもらいたいか」、という要望を伝えることです。すると、それに合わせた撮り方(角度、表情、ライティングなど)をしてくれます。例えば「ベテラン営業マンの雰囲気で、頼りがいのある力強さと人柄の良さが感じられるように」などと伝えます。

もう1つは、カメラのレンズを採用担当者だと思うことです。そして「ぜひよろしくお願いします!」と心の中で元気よく叫びながら、熱い気持ちを込めることです。すると、顔写真は、生き生きとした表情となります。この顔写真を見た採用担当者は、まるで、あなた本人が写真から飛び出て、(履歴書に書いていることを)語りかけてくるような臨場感や力強さを感じるはずです。

レイアウト・ペンの選び方・使い方

履歴書の文章は、メリハリをつけて書きましょう。採用担当者は忙しいので、小説のように長文の履歴書を書かれてもすべてを読みきれません。企画書などと同様に、重要な部分は見出しをつけ、長文を避け、余白や段落を用いると、視覚的にも見やすくなるものです。

履歴書の各項目の文章は、見出しをつけて書くことをお勧めします。3種類の太さの異なるペンを活用して書くと非常に見やすくキレイに仕上がります。例えば、見出しは「1.0mmの太さのペン」を使って大きめの字で太く書く。本文は「0.5mmの太さのペン」を使って書く。メールアドレスや電話番号などの細かな字を書くときは「0.38mmの太さ」を使って書く……といった感じです。一般的にはゲルインキタイプのペンが書きやすいです。なお、万年筆を使いこなせる人は、角度や筆圧を変えて、字の太さや大きさをコントロールしながら書く方法もお勧めです。

今回ご紹介した方法を応用して、自分なりの“気配りの利いた応募書類”をぜひ考えてみてください。あなたにピッタリのいい仕事に出合うチャンスは、ますます広がります。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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