急募とは? 急募求人を出す理由や応募するメリットを解説
掲載日:
監修者:谷所 健一郎
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役
記事のまとめ(要約)
- 急募求人は、人手不足や急な退職者に悩む企業が出している
- 内定のハードルが低い場合がある
- 選考が短い期間で進むことも多い
- 深刻な人手不足の場合、仕事が多かったり、十分な教育が受けられない可能性もある
企業が急募求人を出す理由や、応募するメリット、注意点などを解説します。
これから転職活動を行おうと考えている方や、今まさに転職活動をしている方はぜひ参考にしてください。
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求人情報で見る「急募」とは?
求人情報における急募とは、企業が何らかの理由で急いで社員を募集していることを意味します。
急募と記載されていなくても、求人は基本的に「該当するポジションの欠員や増員に伴う募集」が多く、即戦力の人材、または短期間で成長してくれる人材を求めていることがほとんどです。
それでもあえて急募と記載するのは、差し迫った状況があり、速やかに採用を行いたいという企業の意思の表れであると考えることができます。
企業が急募求人を出す理由
企業が急募求人を出す主な理由について具体的に解説します。
人手不足に悩んでいるため
欠員や組織体制の見直しなど、急募求人を出す理由は企業によってさまざまですが、共通しているのは人手不足という課題を抱えていることです。
人手が足りないからこそ求人を出していることはもちろんですが、一刻も早く入社して活躍してもらいたいという企業の思いもあります。
企業としては即戦力として働ける人材が欲しいものの、人手が足りていない分、未経験者でも積極的に採用していこうと考えているケースがあります。
急な退職者や内定辞退者が出たため
急な退職者の発生や採用予定だった人材の内定辞退による欠員を埋める目的で、急募求人が出される場合があります。
退職者が担当していた業務や内定者に任せる予定だった業務を新しく入社する人が担うことになります。
大企業であれば、退職者が出ても他部署からのサポートなどで賄える場合がありますが、中小企業やスタートアップ・ベンチャー企業は社員数が少ないため、社員が1名減ると組織に大きな影響を及ぼします。
業務が円滑に推進されなくなる可能性を考慮して急募求人が出されます。
事業の拡大を行っていくため
欠員を埋めるだけではなく、事業の拡大に合わせて新しいポジションを設置するために急募求人が出されることもあります。
事業を大きくする機会があっても、適切な人材がいなければ、思うような成長が実現できません。
自社のビジネスを大きくしてくれる人材を採用することで、スピード感を持って成長をけん引してほしいという意図があります。
採用コストを削減するため
なるべくコストを抑えながら優秀な人材を獲得したいと考えて、急募求人を出す場合もあります。
採用活動にはお金がかかります。求人サイトに掲載する場合、求人情報を掲載している期間が長ければ長いほど、その負担は大きくなる一方です。
短期間で人材を採用できればコストの削減につながるため、急募求人という形でスピーディな採用を目指すことも考えられます。
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急募求人に応募するメリット
求職者が急募求人に応募することのメリットを3つご紹介します。
内定のハードルが低い場合がある
急いで採用したいポジションのため、未経験応募可能、学歴不問など、採用のハードルが低くなっている場合があります。
条件を満たせず見送っていた企業の求人でも、急募の場合には応募できる可能性があります。
応募から内定までの期間が比較的短い
応募から内定までの選考回数が、通常より少なくなっているケースも多く見受けられます。1回の面接で内定が出たり、面接の場で直接内定を伝えられたりする場合もあるでしょう。
ただし、選考回数が少なくなるのはメリットだけではありません。具体的な業務内容、社風などの情報は面接の回数を経て理解が進むこともあります。
そのため、急募求人に応募する際には自分で企業について念入りに事前情報を収集し、疑問や不安なことがあれば、内定後でも構わないので採用担当者に確認をしましょう。
将来的に企業が大きく成長する可能性がある
事業拡大のために急募求人を出している場合、将来的に企業が大きく成長する可能性を秘めています。
待遇に関しても、今後の企業の成長に伴い給与や福利厚生がより充実していくことが考えられます。
企業が成長していく過程に身を置くことは、ビジネスパーソンとしての成長につながるチャンスです。今よりも充実したキャリアを形成していくために、急募求人の背景を面接の場で直接聞いてみても良いでしょう。
急募求人ならではの注意点
急募求人にはメリットだけでなく注意点もいくつか存在します。4つのポイントをご紹介します。
任される仕事量が多い可能性がある
人手不足によって急募求人を出している場合、入社後の業務量が多い可能性があります。
残業や休日出勤などが発生し、ワーク・ライフバランスに影響を与えるかもしれません。
応募前や面接時に、所属するチームの構成、担当する業務の内容、残業の有無などについて確認し、納得感を持って入社するようにしましょう。
十分な研修や教育が受けられない可能性がある
企業側が受け入れ体制を整えられず、研修や教育に手が回らないまま、入社後早々に実務を任されるケースがあります。
いきなり実際の業務を行いながら、仕事について学んでいくため、うまく対応できずに困ってしまうこともあるかもしれません。
特に急募求人の場合は、一般的な求人よりも更に短期間での戦力化が求められる可能性があるでしょう。
求められるスキルが高い可能性がある
退職者の業務を代わりに担当する場合でも、事業拡大のための役割でも、いずれにおいても企業側はある程度の経験やスキルを求めています。
入社後すぐに戦力として活躍してほしいという企業からの期待が大きければ大きいほど、求められるスキルも高くなります。
たとえ急募求人でも、これまでの経験や実績次第では不採用になることもあるため、油断せずに選考に臨むようにしましょう。
退職していく人が多い可能性がある
退職に伴って急募求人を出している場合、職場環境に何らかの問題がある可能性も否定できません。あなたが入社してからも退職者が後を絶たず、業務のしわ寄せが生じる可能性があるでしょう。
職場環境が悪いケースも考えられるため、インターネットや就職四季報などを活用し、応募前に離職率や平均勤続年数などの情報をできる限り集めるようにしましょう。
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自分に合う急募求人に応募するコツ
ご紹介したようなメリットや注意点を踏まえたうえで、さまざまな急募求人のなかから自分に合った求人に応募するためにはどのようにすれば良いのか、そのコツをご紹介します。
企業研究を丁寧に行う
企業研究を丁寧に行うことは、急募求人であってもなくても非常に重要です。ただ、急募求人は前述のとおり選考回数が少なくなる場合があり、情報を得る機会も少なくなります。
そのため、急募求人に応募する際は特に以下の点を中心に丁寧に企業研究を行いましょう。
- 事業内容
- 担当する業務内容
- 求めている人材要件
- 社風・カルチャー
- 離職率
- 平均勤続年数
企業のホームページや求人内容をしっかりと見て、社風やカルチャーについては口コミサイトなども参考にしてみましょう。
企業によっては、すべての情報を公開していない場合もあるため、気になることは面接で質問してみるのもおすすめです。
自己分析をして強み・弱みを知る
自己分析は、自分はどういう時に力を発揮できるのか、何に興味があるのかなど、求人選びの軸を見つけ出すことにつながります。
特に急募求人で選考回数が少ない場合、短い時間で面接官に自分の魅力を伝え切る必要があるため、自己分析を通じてあなたのアピールポイントを明確にしておくと安心です。
自分のことをよく理解できれば、応募する企業で働いて活躍していくイメージをより強く持てるようになります。
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こまめに求人情報をチェックする
求人サイトの情報は日々更新されています。あなたが転職を積極的に考えているのであれば、こまめにチェックするようにしましょう。
特に急募求人は一般的な求人と比べて掲載期間が短い場合が多いため、なるべく早く応募することが重要です。自分に合う求人を見逃さないためにも、毎日欠かさず求人情報をチェックするようにしましょう。
急募求人に関するよくある質問
最後に、急募求人に関するよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。
急募ってどのくらい急募?
企業によって急募の定義はさまざまですが、なるべくすぐに働ける人材が欲しいという点は共通しています。
今、離職中であれば速やかに入社を求められるでしょうし、在職中であっても内定から1カ月程度で入社を求められることがあるでしょう。
特に在職中で急募求人に応募する際は、退職のスケジュールまで考えておくことが重要です。
退職や入社の手続きで困らないためにも、事前に就業規則などで退職に関する規定を確認し、そのうえで退職する日をある程度想定しておきましょう。
すぐに働けなくても急募求人に応募できる?
応募することは可能です。ただ、入社できるタイミングが数カ月先などの場合、タイミングが合わず内定を得るのが難しくなる可能性があります。
内定から1カ月以内を目安に入社可能であることが望ましいでしょう。
一方、3カ月や半年程度先であっても内定が提示される場合もあります。あなたの持っているスキルや経験が高く評価された場合などが該当します。
急募求人に応募しても落ちることはある?
一般的な求人と同様、急募求人でも不採用になることはあります。
企業側は速やかに採用したいと考えていますが、一定の条件は設定しているため、応募すれば誰でも必ず内定が出るわけではありません。
また急募の求人では、比較的規模の小さな企業が若干名の採用をするために求人を出しているケースがあります。採用予定人数が少ない場合は、一般的な求人と同様にほかの応募者よりも企業側から見て優れた人材でないと不採用になるでしょう。
企業が求めるスキル、経験、人柄が備わっていると判断されれば採用の可能性が高まります。
急募求人は雇用形態を問わずある?
急募求人は、正社員・契約社員・派遣社員・アルバイトなど、さまざまな雇用形態で存在します。
どの雇用形態においても、通常の求人に比べて選考回数が少なく内定ハードルが低い場合が多いでしょう。
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まとめ
急募求人は、通常の求人に比べて応募条件や内定のハードルが緩和されていることが多いため、イチ早く仕事を見つけたい人には求人情報を見る時に着目すべきポイントでもあります。
しかし、急募求人には入社後のミスマッチというリスクも存在します。そのリスクをできるだけ低くするためには、企業研究や自己分析など、丁寧な事前準備が欠かせません。
急募求人が出される理由や注意点を理解し、あなたのキャリア形成にプラスとなるかどうかをしっかり判断したうえで応募しましょう。
監修
谷所健一郎(やどころけんいちろう)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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