やりたい仕事がない・分からない時の探し方を転職のプロが解説!【タイプ&方法別】
更新日:2024年07月31日
取材協力マイナビエージェント
ゼネラル領域 キャリアアドバイザー
取材協力マイナビ転職
転職MYコーチ
記事まとめ(要約)
- やりたい仕事が見つからない場合、その原因や自分のタイプを知ることから始める
- 自分に合う仕事の探し方はさまざまあるが、いずれも自分を見つめなおすことが必要
- 転職先に条件を求め過ぎたり、好きという気持ちだけで探すのはNG
「今の仕事を辞めたい」「転職したい」と思う一方、「やりたい仕事が分からないから転職活動が始められない」という人もいるのではないでしょうか?
この記事では、やりたい仕事が分からない人の特徴や、やりたい仕事が分からない理由とその対策、やりたい仕事の探し方をご紹介します。自分に合う方法を試して、やりたい仕事を見つけるための参考にしてください。
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【タイプ別】やりたい仕事が分からない人の特徴
「やりたい仕事が分からない」と思っている人は、大きく3つのタイプに分かれます。器用貧乏タイプ、変身願望タイプ、慎重タイプです。ここではそれぞれ解説していきます。
自分の強みが分からない「器用貧乏タイプ」
今の仕事の面白さを実感できていない人や、価値を見いだせずにいる人が多いタイプです。
仕事では何でもそれなりに上手にできてしまうため、自分の長所や強みがうまく把握できていない、または、ある程度の段階までいくと満足し、仕事に飽きてしまって、「もっとほかに自分に合う仕事があるはずだけど、それが何の仕事か分からない」と思っているのではないでしょうか。
器用貧乏タイプの人がやるべきことは、「自分の強み」を伸ばすことです。今自分ができることの中から、得意だと思うことや好きなことを「何か一つ極めてみる」という視点で仕事を探してみるのです。
なぜなら、どのような仕事もプロとして極めていかなければ、いずれ評価されなくなってしまうからです。総合的にスキルを磨いていくことは良いですが、その中でも「自分の強み」を明確に持っている人のほうが人材市場では評価されます。30代、40代…… と年齢を重ねていくほど、その傾向は高くなるものです。
まずは、やりたい仕事を探すために「自分の得意分野をもっと伸ばせる仕事」あるいは「興味・関心を深めることができる仕事」には、どのようなものがあるのか知ることからスタートしましょう。
その際、希望する仕事の内容や待遇面など、転職することで変えたいことやかなえたいことを書き出し、優先順位を付け、絶対に譲れない条件を決めておくと、転職活動を進めていくなかで気持ちのブレが起こりにくくなるのでおすすめです。
器用貧乏タイプにおすすめ【方法別】やりたい仕事の探し方は、こちらのリンクからご覧いただけます。
別の場所なら輝けると信じている「変身願望タイプ」
「今の仕事は向いていない、だから別の仕事だったら能力を発揮できる」と考えている人に多いタイプです。
もちろん、仕事を変えることで今よりもっと能力を発揮できることはあります。でも、その「発揮したい能力」が分からず自信が持てないでいる。あるいは「仕事を変えることへの不安」のほうが大きいから、なかなか「これが自分のやりたい仕事だ」と言い切れずにいるのではないでしょうか?
変身願望タイプの人におすすめしたいのは、「自信のなさ」を打ち消すことです。そのために、まずは目の前の仕事に没頭してみましょう。
没頭して実績を積み、自信のなさを打ち消すのです。没頭していくなかで、その仕事の意外な面白さを発見したり、適性があったことに気づくこともあります。
また「やっぱり向いていなかった」と納得できるまでやってみるというのも、仕事を変えることへの不安を取り除くためには良いかもしれません。
自信を付けるためにやりたい仕事に必要な資格取得に励んだり、勉強を始めてみるのも良いでしょう。ただし、資格や知識があるからといって必ずしもその仕事に就けるとは限りません。転職活動のための事前準備として、仕事をしながら勉強を進めましょう。
変身願望タイプにおすすめ【方法別】やりたい仕事の探し方は、こちらのリンクからご覧いただけます。
失敗したくない気持ちが強過ぎる「慎重タイプ」
「失敗したくない」と慎重になり過ぎて、やりたい仕事を決められない人に多いタイプ。特に初めて転職を検討する人や、社会人経験の浅い20代に多いです。
初めての転職ですから身構えてしまうのは分かります。しかし、慎重タイプの人は「失敗したくない」という気持ちを抑えて、まずはチャレンジすることが大切。ダメだったら「また転職しても良い」くらいの気持ちで転職活動を始めてみましょう。
応募したからといって必ず入社しなければいけないわけではありません。まずは転職情報サイトなどを見て、どんな仕事があるのか、仕事内容や応募資格にはどのようなことが書かれているのかを調べてみる。そして、履歴書や職務経歴書を書いてみる、面接で採用担当者の話を聞いてみるなど、行動を起こしてみましょう。
転職活動をする際は、自分を客観的に見つめなければなりません。その過程で自分に合う仕事ややりたかったことを発見できることも多いのです。
また、どんな会社に転職しても、必ず「良い面」と「悪い面」はあるものです。自分の要望をすべて満たす仕事はないということを知り、転職に過度な期待を持たないようにしましょう。
慎重タイプにおすすめ【方法別】やりたい仕事の探し方は、こちらのリンクからご覧いただけます。
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【原因別】やりたい仕事が分からない理由と対策
今の仕事を辞めたいけど「自分のやりたい仕事が分からない」、または「ないと思っている」原因・理由と対処法について考えてみましょう。
素晴らしい将来ビジョンが必要だと思い込んでいる
転職するには素晴らしいキャリアビジョンがなければいけないと思い込み、自分が本当にやりたい仕事を描けずにいる人は少なくありません。
選考でもやりたい仕事を話す場面が多々あります。本当にやりたい仕事でなければ、ズレた回答をしてしまうかもしれません。
【対処法】
10年後、20年後の自分の将来像やキャリアビジョンまで描けている人は多くはありませんし、キャリアビジョンは途中で変わることがあるものです。したがって、完璧なビジョンを持っていなければならないわけではありません。今までの仕事の中で、あなたにとっての得意なことや楽しいこと、苦に感じないことを掘り下げ、そこから本当にやりたい仕事を見いだしてみましょう。
職種や業種を分かっていない、知らない
知名度の高さや「有名企業の関連会社だから」といった理由だけで企業を選んでしまうと、たとえ転職できても会社や仕事になじめず悩んでしまう可能性があります。
【対処法】
まずは視野を広げてさまざまな職種や業種を知り、そのうえで応募したい企業がどの業種に関わっているのかを知りましょう。そうすることで、やりたいことが見つかる場合があります。
自分のことが分かっていない
自分の強みが分からないと、何をやりたいのか分からなくなります。日ごろの仕事で強みを意識することはあまりありませんが、せっかく転職するのであれば強みを自覚したうえで、強みが生かせる仕事に就くことを考えてみるといいでしょう。
【対処法】
これまで携わってきた仕事を、仕事の目的、目的を達成するためのプロセス、成果・評価に分解して書き出してみてください。書き出すことで、成し遂げた成果や評価をあらためて思い起こすことができるはずです。これまでの仕事を振り返り強みを認識して、強みが生かせる仕事について考えてみましょう。
仕事でかなえたいことが分からない
目先の仕事だけでは、かなえたいことが分かりません。仕事でかなえたいことが分からないと、自分に合う企業を見つけることができません。
【対処法】
かなえたいことを難しく考えず、仕事をなぜ辞めたいのか考えてみましょう。仕事の不満が辞めたい理由ならば、転職では不満が生じない仕事を、かなえたいこととして考えればいいのです。
例えば商品を売るだけの営業職で、商品に対して意見を言えなかったことが不満であれば、商品企画や営業職で企画から携われる仕事が、かなえたい仕事になります。
失敗を恐れて簡単に諦めてしまう
できる仕事は限られていると、勝手に決め込んでいませんか? これまでの仕事と違う仕事は失敗すると最初から諦めてしまえば、仕事への興味がなくなります。やりたい仕事が分からないのではなく、失敗を恐れてやりたい仕事を見つけようとしなければ、いつまでたってもやりたい仕事は見つかりません。
【対処法】
まずは求人情報を幅広くチェックしてみましょう。検索条件がいつも同じ場合、代わり映えのしない企業しか見つけられないかもしれません。どんな仕事があるのかといった視点で、さまざまな求人情報をチェックしてみると、興味のある仕事が見つかるかもしれません。
転職イベントに参加をして、多くの企業の話を聞くこともいいでしょう。これまで興味がなかった仕事に面白みを感じるなど、新たな気づきがあります。
興味のある仕事があっても、どうせ無理だろうと最初から諦めないでください。興味のある仕事が見つかれば、その仕事に到達する道を考えればいいのです。
本気で転職を考えていない
本気で転職しようと考えず漠然と転職を捉えているため、やりたい仕事が分からないと考えているのかもしれません。本気で転職する気持ちがあるのか、自問自答してみてください。
【対処法】
いい会社があれば転職したいといった漠然とした気持ちでは、いつまでたってもやりたい仕事に巡り合えないでしょう。いい会社とは何かを、具体的に掘り下げて考えてみましょう。本気で転職したいならば、転職活動のスケジュールを組んで、転職活動を行ってください。
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【方法別】5人の転職のプロに聞く「やりたい仕事」の探し方
「自分の力でやりたい仕事を見つけるのが難しい」と感じているあなたへ、転職のプロがあなたのタイプに合わせた「やりたい仕事」の探し方を伝授します。
「転職したい理由」を深掘りする
【アドバイザー】マイナビエージェント キャリアアドバイザー
「やりたい仕事が分からない」と悩む人は、「なぜ転職したいのか」を深掘りして考えてみてはいかがでしょうか。
「今の仕事がつまらないから」であれば、「つまらないのはなぜか」を考えます。その答えに対して、また「なぜか」という問いを繰り返し、転職したい理由の本質を探っていくのです。
もし、「つまらない」と感じている理由が「評価されないから」なのであれば、仕事の内容を変えるのではなく、企業選びの基準を変えるべきであることも分かります。
仕事内容ではなく、給与や休日などの労働条件も含めて、「転職によって何を変えたいのか、何を実現したいのか」を突き詰めて考えてみてください。
そして、自分の頭の中で考えるだけではなく、人と話すことをおすすめします。「なぜか」という問いを投げかけてもらい、答えていく作業を繰り返してみるのです。
できれば複数の人で、それぞれ立場が違う人と話すと、一つの物事でも違った角度から考えるきっかけができるかもしれません。ただし、とても身近な家族や友人からの意見は、客観的とは言えない可能性もあるので、客観的な立場で意見を言ってくれそうな人が望ましいですね。
心の中でなんとなく思っていたことも、言語化することで整理され、具体的に把握できるようになります。そうすると、自分が本当に「仕事に求めているもの」が分かり、やりたい仕事のヒントが見つかるはずです。
「自分ができること」「楽しかったこと」から考える
【アドバイザー】マイナビ転職 転職MYコーチ Y.M.
自分には何が向いているのか、何を仕事にすべきか分からないという人は、「やりたい仕事に就くべきだ」という思い込みを一度捨て、まずは「今できること」を仕事にすることです。
ささいなことでも構わないので、今までやった仕事の中で「これなら自分でもできる」と感じることや「得意分野だ」と思うことを挙げてみてください。
あるいは「これまでの仕事で楽しかったこと」、「ワクワクしたこと」など、自分の心が動いたことがなかったか思い返してください。それらにつながる仕事が見つかったら、積極的にチャレンジしてみましょう。
この方法の良いところは、まったく知らないことにゼロからチャレンジするのではなく、少しでも自分が経験したことや、興味・関心があることから、徐々にキャリアを広げていける点にあります。
できること・得意なことを伸ばしながら、「こんなこともできるようになりたい」「あの分野もやってみたい」など、新たにチャレンジしたいことが増えるよう意識しながら仕事をすれば、働きながら更に「やりたい仕事」を模索していくことが可能です。
より明確な希望や目標が持てるようになったら、それらをかなえるために異動のチャンスをうかがったり、更に転職してキャリアアップを目指すのも悪いことではありません。
もし、「今の自分ができること」が分からない場合は、「上司や同僚から褒められたこと」から探ったり、友人に「自分が向いていること」を聞いてみるのも良いでしょう。思ってもみなかった適性や長所に気づくことができるかもしれません。「第三者から評価された」という点でも自信が持てるはずです。
まずは仕事で「嫌だったこと」を書き出してみる
【アドバイザー】マイナビ転職 転職MYコーチ H.N.
「今の仕事が嫌だ=今の職種が向いていない」とすぐに判断し、別の職種に就こうとするのは問題です。職種を変えたからといって、自分が抱えている不満が解消できるとは限らないからです。
例えば「営業が向いていなかったから、次は事務職へ」と転職した場合を考えてみましょう。営業が向いていないと感じた理由が、「人と話すことが苦手だから」なのであれば、事務職も向いていないかもしれません。なぜなら、事務職は社内外問わず多くの人とコミュニケーションを取る場合もあるからです。このように、単に職種を変える転職では不満が解消されないこともあります。
安易に職種を変えようとするのではなく、その仕事の「何が嫌だったのか」や「向いていないと感じたポイント」を書き出すことから始めてみましょう。「自分が向いていない仕事」がどういうものか分かりやすくなります。
そのうえで未経験の仕事にチャレンジする場合は、仕事内容や特徴についてよく調べることが大切です。イメージだけで判断してしまうと、先に挙げた例のように、同じことが原因でミスマッチを起こしてしまうかもしれません。
ただし、どんなに調べてみても実際に働いてみるまでは本当に自分に合う仕事なのかは分からないこともあります。反対に「自分にできるか不安……」と思っていたことも、やってみると意外と自分に合うと気づくこともあります。
興味を持つ仕事があれば、まずはやってみること。たとえ再び転職することになったとしても、仕事に対する視野を広げることで、別のやりたい仕事を見つけ出せるようになるでしょう。
「身に付けたいスキル」で探す
【アドバイザー】マイナビ転職 転職MYコーチ H.E.
転職を考えている人の中には、「一生働ける会社・仕事を探さなければ」と慎重になり過ぎて、なかなか踏みだせない人がいます。しかし、一生働ける会社・仕事なのかは誰にも分からないものではないでしょうか。
時と共に経済や雇用を取り巻く環境は変わるものです。たとえ自分は「一生この会社、この仕事で働くんだ!」と決意して入社しても、経営環境の変化によって、数年後にはまったく違う事業を展開する会社になっていたり、異動によって別の業務に携わっていることもあり得ます。もしかすると、合併や倒産により転職せざるを得ない状況に陥ってしまうかもしれません。
そうなってしまった時に困らないよう、仕事や会社を軸に転職先を選ぶのではなく、「自分が身に付けるべきスキル、能力とは何か」という視点で考え、それらがかなう転職先を探してみるのはいかがでしょうか?
最近では、キャリアを考えるうえで「ポータブルスキル」が重要視されています。ポータブルスキルとは、「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義(※)されています。終身雇用が前提ではなくなった今、「社内で評価されるスキル」ではなく、「どのような仕事や会社でも通用する、普遍的なスキル」を高めることが大切なのです。
「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)」厚生労働省ウェブサイトより
ポータブルスキルを磨けば、労働市場における自分の価値が高まります。社内での昇進・異動に頼ったキャリアアップではなく、自分自身の力でキャリアの可能性を広げることができるようになるでしょう。経済や雇用を取り巻く環境が大きく変化し、別の仕事や会社に転職せざるを得なくなったとしても、ポータブルスキルがあれば有利に働くのです。
ポータブルスキルには、「仕事への取り組み方」や「人との関わり方」といったものも含まれます。自分にとって必要なポータブルスキルを見極めるには、まず今の自分の強みと弱みを把握することが大切。「伸ばしたい強み」と「克服したい弱み」に分けて考え、自らのポータブルスキルが磨ける仕事や会社、職場環境、社風を考えてみてください。
「自分が必要とされる仕事」を探す
【アドバイザー】キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA) 谷所健一郎氏
「誰かに必要とされる」ということは、仕事をするうえでとても大切なことです。
「自分が必要とされる」と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、身近なこと、ささいなことで構わないので、自分ができることを通じて「誰かのためになるだろう、喜ばれるだろう」と思える仕事を探すのです。
大前提として、転職を成功させるには企業に選ばれなければいけません。自分ができることを通じて企業に貢献できる人、つまり企業の成長に必要とされる人、分かりやすく言えば、お客さまや一緒に働く仲間を喜ばせることができる人であれば、あなたはきっと採用されるはずです。
また、あなた自身も人に喜ばれていると実感できれば、「もっと喜ばせたい」と自然に仕事に打ち込むことができるようになるのではないでしょうか? 仕事の価値も見いだせるはずです。
誰かのために何かをしたい、喜ばれたいという気持ちは誰にでもあるもの。その気持ちを仕事のモチベーションにできればとても幸せなことですし、長く続けることもできるでしょう。
反対に、いくらやりたかった仕事でも誰にも喜ばれなかったり、評価されない仕事であれば、いずれ「やりたくない仕事」に変わってしまうかもしれません。
今までの仕事の中で、「自分の仕事が誰にどんな時に喜ばれていたのか」あるいは「どのような喜びを提供できた時に自分自身もうれしかったか」を振り返って、仕事を探す軸にしてみましょう。
思い浮かばない場合は、「自分ができること」をまずは仕事にし、働きながら「誰にどう喜ばれているのか」「どうすればもっと喜ばれるのか」と考えながら取り組むのも良いでしょう。働きはじめは気が付かなかったとしても、やっているうちに実感が芽生えてくることも多々あります。
そもそも、どのような仕事も必ず誰かから「必要とされる仕事」であり、「喜ばれる仕事」です。それは、お客さまから直接言われる「ありがとう」の言葉や、社内で褒められる・評価されることに限りません。携わっている商品やサービスがエンドユーザーに支持されることや、その仕事のおかげで誰かが快適な毎日を送ることができている、といったことも当てはまります。
そう考えてみると、今の仕事でもきっと、あなたは必要とされているはずです。普段、何気なく仕事をしていると気づきにくいかもしれませんが、そういった視点で仕事を捉えてみましょう。新たな発見がきっとあるはずです。
そのうえで、もう少し今の会社で頑張ってみようと思えるのであれば、それも良いのではないでしょうか? 自分ができることや目の前にある仕事をまずはやってみる。それが「誰かのために役立ちたい、喜ばれたい」という気持ちに結び付いた時、あなたの「やりたい仕事」になるのです。
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やりたい仕事を探す時に注意すべきポイント
最後に、やりたい仕事を探す時の注意すべきポイントについて解説します。
好き・憧れだけで探すのはNG
好きや憧れの気持ちだけでやりたい仕事を探しても、自分に合う求人が見つからないことがあります。そのような場合は、楽しかったことや、わくわくしたこと、興味があること、自分ができることや得意なことに少し軸を変えてみましょう。
そのためには自分のことを分かっている必要があるので、自己分析をしてみます。自己分析で自分がポジティブな感情になれることを発見しましょう。一人で自己分析をするのが難しい場合は、転職サイトやエージェントを活用し、キャリアアドバイザーと面談するなどして自分を理解していくこともおすすめです。
転職先に求める条件・仕事で優先したいことを考える
転職活動を進めていくと、自分の希望している条件をすべてかなえる求人を探すことは難しいことに気づくと思います。自分が転職先に求める条件の中で、どうしても譲れない条件に優先順位を付けてください。そのうえで、譲れない条件を満たす求人案件を探してみましょう。
また、やりたい仕事を見つけるうえで、100%合う仕事はないと思ってください。仕事で優先したいことを書き出してみましょう。
例えば、未経験でプログラミングの仕事に興味がある、テレワークで仕事がしたい、研修体制が整っている、年収400万円以上という希望がある場合、プログラミングの仕事に就くことと研修体制が整っていることの優先順位が高ければ、優先順位が高い内容で絞り込んで探しましょう。
現職のスキルアップも考える
特にやりたい仕事がないならば、これまでの職務経験を生かして、スキルアップしていくという選択肢もあります。
環境を変えることで、これまでと同じ職種でも、仕事のやり方や捉え方などが変わることがあります。未経験の仕事を探すのではなく、現職の仕事のスキルを高めてやりたい仕事にしていくことも考えてみましょう。
キャリアパスについて考える
転職時の仕事だけで判断せず、どんなスキルや知識を習得して何を目指せるのかといった視点で、やりたい仕事を探すといいでしょう。
転職をしてすぐに、やりたい仕事に就けることは通常ありません。どういったステップを歩んでいくのか、企業が提示するキャリアパスからやりたい仕事を探してみるといいでしょう。
活躍する姿をイメージしてみる
企業で必要とされる人材になることが、やりたい仕事につながる要因の一つとして考えられます。
求人情報を読んで活躍する姿がイメージできれば、やりたい仕事に近い仕事かもしれません。やりたい仕事でも能力を発揮できなければ、やりたい仕事でなくなってしまう可能性がありますので、何を強みとして活躍しているのかまで考えてみましょう。
まとめ
やりたい仕事が見つからない場合は、その原因や自分のタイプを知ることから始めてみましょう。自分に合う仕事の探し方はさまざまありますが、いずれの方法も自分を見つめなおすことが必要です。まずは自分に合うと思う方法でトライしてみるなど、いくつか試してみることをおすすめします。
また、転職先に条件を求め過ぎたり、自分の知識や好きという気持ちだけで探したりすると、本当に自分に合う転職先を逃してしまうかもしれません。自分のことをしっかりと理解したうえで、希望条件に優先順位を付けるなどの対策をする必要があります。一人で自己分析をするのが難しい場合は、転職サイトの診断ツールを活用したり、キャリアアドバイザーにも相談してみましょう。
転職に不安はつきものです。だからこそ焦らずに、本当にやりたいと思える仕事を見つけましょう!
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取材協力
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監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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