2014年仕事に関する意識調査

20代、30代の会社員が仕事に求めるものとは？

20〜39歳の会社員400名を対象に、職場環境の実態や働く意識についてリサーチ。現在の職場に対して感じていることや、仮に転職するとした場合に重視するポイントについて聞きました。全体的には多くの人が「給与」や「労働時間の長さ」などに不満を抱いており、また、それに伴い転職先に求める条件も“待遇面”にまつわるものが上位を占めました。ただ、働く意識については性別・年代によっても違いがあり、特に女性は仕事に対し「スキルアップ・自己成長」や「興味のある分野の仕事をする」といった、自己実現欲求の充足を求めている傾向が見られます。

調査方法／全国の20〜39歳の会社員（正社員）を対象にインターネット調査。実施期間2014年7月11日〜7月13日、回答数400名

現在勤めている職場での不満は？

※複数選択回答

「現在勤めている職場で不満に感じていること」を聞いたところ、最も回答数が多かったのは「給与や福利厚生が良くない」（37.8％）。2位は「不満に感じていることはひとつもない」（23.5％）でしたが、以下は「休日や残業時間などの待遇が良くない」（23.3％）、「会社に将来性、安定性がない」（22.3％）、「職場の人間関係が良くない」（17.0％）と続きます。全体的に労働条件、待遇面に対する不満が根強く見られました。

性別・年代別では、男性のほうがより“会社の行く末”を重視する傾向にあり、「会社に将来性、安定性がない」を不満として挙げたのは女性16％に対し男性は28.5％。特に30〜34歳の男性では34％に上っています。

一方、20〜24歳の女性の多くが労働条件、待遇面に不満を抱いていて、「給与や福利厚生が良くない」（44.0％）、「休日や残業時間などの待遇が良くない」（34.0％）がそれぞれ高い数値に。女性は現状への不満、男性は将来に対する不安を抱きやすい傾向があるようです。

仕事をするうえで「やりがいを感じること」は？

※複数選択回答

最も多かったのは「報酬を得る」（44.5％）。続いて、「スキルアップ・自己成長を実感する」（40.5％）、「昇給・昇進する」（39.3％）、「顧客が満足する」（32.5％）、「目標を達成する」（32.3％）の順となっています。女性の回答に限定すると「スキルアップ・自己成長を実感する」（45.5％）の数値が高く、男性（35.5％）とは10ポイントの開き。性別により、やりがいのポイントに違いが見られました。ただ、その考え方も年代によって変化し、30〜34歳の女性になると「昇給・昇進する」（50.0％）、「責任のある仕事を任される」（38.0％）など、キャリアアップを意識した回答が増加しています。

転職するとしたら「転職先の条件」で重視するのは？

※複数選択回答

ダントツの1位は「給与や福利厚生が良い」（65.0％）。続いても待遇面で「休日や残業時間などの待遇が良い」（51.8％）となりました。以下、「職場の人間関係が良い」（49.0％）、「仕事内容が魅力的」（45.3％）、「会社に将来性、安定性がある」（41.5％）と続きます。

ただし、男女別に見てみると女性は「職場の人間関係が良い」（58.0％）を、より重視。男性（40.0％）とはかなりの差が見られました。ほか、女性は「仕事内容が魅力的」（54.0％）、「希望の勤務地である」（45.0％）、「希望の雇用形態である」（41.5％）といった点にもこだわる傾向があるようです。一方、年代別では20〜29歳の多くが「給与や福利厚生が良い」を重視（75.0％）。第二新卒や若手社員の多くは、条件面での厚遇を求めていることが分かりました。

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