テレワーク中のコミュニケーション、困ったことは?
新型コロナウイルス感染症(以降、新型コロナ)の流行を契機に、多くの企業で導入が進んだテレワーク。今回は、テレワーク経験がある人を対象に、テレワーク時のコミュニケーションの実態について調査しました。
どのようなことに困ったのか、反対にどういった工夫によってスムーズにいったかなど、今後テレワークで働く際の参考にできる回答が多く得られましたので、ご紹介します。
調査方法/マイナビ転職のサイトを訪れた人を対象にしたインターネット調査。実施期間2020年10月16日〜10月19日、回答数739名(テレワーク経験者)
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計数値と合わない場合があります
6割以上がテレワーク時のコミュニケーションで困ったと回答
Q1. テレワーク時の社内コミュニケーションはどうでしたか?
テレワーク中のコミュニケーションについて質問したところ、「スムーズだった」が37.6%、「時々困ったことがあった」が51.6%、「困ったことが多かった」が10.8%と、62.4%の人が「困ったことがあった(「時々困ったことがあった」と「困ったことが多かった」の合計)」と回答しました。
最もその割合が高かったのは40代で、68.3%という結果に。中間管理職にあたるポジションの人も多い年代であるため、上司と部下、両方とコミュニケーションを取らなくてはいけないことで、他年代より割合が高くなったのではと推測できます。
50代では「スムーズだった」「困ったことが多かった」の割合が他の年代と比較して最も高く、反応が二極化していることが明らかとなりました。
最も困ったのは「相談・確認」
Q2. 困った内容で当てはまるものをすべて教えてください。
前項の質問で「時々困ったことがあった」「困ったことが多かった」と回答した人に、具体的にどういったことに困ったのかを聞いたところ、「相談や確認に時間が掛かる(46.6%)」「相談や確認するタイミングがつかみづらい(44.7%)」と、テレワーク中の相談や確認についての回答が多い結果に。
特に20代以下で「相談や確認に時間が掛かる」の割合が、30代と40代で「相談や確認するタイミングがつかみづらい」の割合が全体を上回りました。
また、「その他」の回答を見てみると、
- ネットワーク環境が悪く会議の声が聞き取れない
- 会社の回線が弱く、会議が止まることがあった
といった意見が聞かれ、ネットワーク環境のために会議の実施がスムーズに行かないことが多くあったようです。
若手が上司に求めるのは「コミュニケーションの場づくり」
Q3. 「スムーズだ」と感じた理由を教えてください。
上の質問とは反対に、テレワーク中のコミュニケーションが「スムーズだった」と回答した人に、そう感じた理由を聞いたところ、最も多かったのは「社内チャットなどで連絡が取りやすかった(69.4%)」でした。
しかし、20代以下が全年代のなかで最も少ない結果に。連絡のためのツールが確保されていても、なかなか活用できない実態があるのでしょうか。フリー回答をもとにもう少し掘り下げて見てみましょう。
「テレワーク時に上司や同僚にしてほしかったことや、してもらって嬉しかったことはありますか?」という質問に対し、20代以下からは下記のような回答が多く見られました。
- たまに雑談や、前に言ったことを覚えていて話題を振ってくれたことや、声色から「元気ない?」と気に掛けてくれたこと
- 2週に1度など、短い時間で構わないので個別に直接(電話やビデオ通話など)現状確認の連絡があると良い
- コミュニケーションの場をもっとつくってほしかった
上司とのコミュニケーションを積極的に取りたいと思う反面、自分からチャットなどを介して連絡を取ることにはハードルを感じており、上司に会話のきっかけや場をつくってほしいと望んでいる若手が多いのかもしれません。この傾向が、他の年代に比べて「社内チャットなどで連絡が取りやすかった」の割合が低い結果に反映されたとも考えられるでしょう。
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