内定辞退はいつまで?内定連絡への答え方や回答の実例を紹介
更新日:2026年06月03日
記事まとめ(要約)
- 内定辞退や保留の連絡は、決断後は速やかに行い、保留期間は長くても1週間程度を目安とする
- 連絡手段はメール・電話いずれでも良いが、記録性や相手の状況を考慮し、関係性に応じて適切に選択する
- 内定承諾後の辞退も法的には可能だが、企業側の採用計画や現場への影響を踏まえ、入社直前は避け、できる限り早く連絡し、誠意をもって謝罪する
- 辞退理由は「自身のキャリアを熟慮した結果」と簡潔に伝え、引き止めには感謝を示しつつも、意思は曖昧にせず明確に伝える
内定は、納得のいくキャリアへの一歩です。しかし、複数の内定を前に「どこを選ぶべきか」「辞退はどう伝えるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、内定辞退の期限や保留の目安、承諾後のリスクに加え、電話・メールでの伝え方や例文を紹介します。また、法的な考え方や引き止めへの対処法などについても触れています。
一度は縁のあった企業へ誠意を示しつつ、トラブルを避けて次のステップへ進むための対応ポイントや注意点を整理していきます。
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内定辞退はいつまで?返事の保留目安は2~3日
原則として、内定通知をもらったら、承諾するか辞退するかの返事はできるだけ早く行うのがマナーです。
ただ、複数応募していて、第1志望以外の企業から先に内定通知が来てしまった場合は、第1志望の結果を待ちたいもの。
その場合、企業によって対応は異なるものの、きちんとお願いすれば、入社諾否の返事を待ってもらえるケースも少なくありません。
ただし、その際は回答期限を明確に伝えることが不可欠です。申し出る期限は通常2~3日程度、長くても1週間前後を目安とし、企業側の事情に応じて調整することが重要です。
実際にどのくらい待ってもらえるかは企業ごとに異なりますが、「できるだけ早く返事がほしい」というのが企業側の本音です。
1人の回答待ちが採用活動全体の停滞につながることもあるため、採用状況によっては短期間であっても内定保留が難しい場合があります。
内定辞退の連絡方法は?
一度保留してから内定辞退の連絡をする場合、メール・電話いずれも可能です。
メールは、記録が残り、担当者が都合の良い時に確認できるのがメリットですが、一方的な印象を与える恐れがあります。
電話は、直接おわびを伝えることで誠意を表現できますが、相手の時間を奪ううえ、やりとりが形に残らず認識の相違が生じるリスクを伴います。
重要なのは、選考過程で築いた相手との関係性や、企業の文化に合わせることです。基本はメールで迅速かつ正確に伝え、特にお世話になった場合や、直前の辞退で緊急を要する場合に電話を併用するなど、状況に応じて柔軟に判断しましょう。
内定辞退の連絡が遅れるのはトラブルのもと
内定辞退の連絡は「早ければ早いほどいい」と覚えておいてください。
「面接で話を聞いたら自分の希望と違っていた」「複数内定をもらったなかで別の会社に入社が決まった」など、内定通知をもらう前でも「入社しない」と決断したら、その時点で辞退を申し出ることは転職活動のマナーです。
特に採用枠が限られている場合、返答までに時間がかかると企業側の採用計画にも影響を与える可能性があります。
最終面接時に結果通知のスケジュールを確認し、その期間内に他社との比較検討を進めておくことで、スムーズに判断することができます。
やむを得ず内定保留期間の延長を相談する場合は、理由と回答時期を明確に伝え、誠意ある対応を心掛けましょう。
内定承諾後も辞退できる?
内定承諾後でも辞退は可能?2週間ルールと注意点
内定承諾書を提出した後でも辞退は可能です。民法第627条では、正社員など雇用期間の定めがない場合、企業へ辞退の意思を伝えてから2週間が経過すれば、企業側の承諾がなくても雇用契約を終了できるとされています。
この規定は一方的な解約に関する最低基準であり、実務上は双方の合意により速やかに終了するケースが一般的です。
また、職業選択の自由が保障されているため、辞退の意思表示そのものが無効になることは基本的にありません。
ただし、入社直前の内定辞退は企業側の準備に大きな影響を与えるため、状況によっては損害賠償が問題となる可能性もあります。トラブルを避けるためにも、辞退の意思が固まった時点で速やかに連絡し、誠意ある対応を心掛けることが重要です。
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POINT内定辞退の伝え方と例文のポイント
内定辞退の連絡は、電話・メールいずれの場合も、選考中にやりとりした採用担当者宛てに連絡します。
内定を辞退する場合
辞退理由は、「都合が悪くなりました」といった漠然としたものでもOK。もし聞かれたら他社に入ることを話すのは構いませんが、「向こうのほうが良い条件だった」などと伝えるのはマナー違反です。
電話回答の例文
お世話になっております。
(名字 名前)と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
大変申し上げにくいのですが、検討を重ねました結果、内定を辞退させていただきたくご連絡しました。
自身のキャリアについてあらためて検討した結果、辞退を決断させていただきました。
貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、御社にご迷惑をおかけすることになり、心よりおわび申し上げます。
メール回答の例文
件名:内定辞退のご連絡/(名字 名前)
○○株式会社 人事部
▲▲様
お世話になっております。
内定の通知をいただきました、(名字 名前)です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
また、回答をお待たせいたしましたこと、深くおわび申し上げます。
慎重に検討を重ねてまいりましたが、誠に残念ながら、このたびは内定を辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
あらためて自身の適性や今後の展望を見つめ直した結果、他社への入社を決断いたしました。
貴社には多大なるご期待を寄せていただいたにもかかわらず、このような回答となりましたこと、心よりおわび申し上げます。
本来であれば直接お伺いしてお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりますこと、何卒ご容赦ください。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
--------------------------------------------
名字 名前
〒000-0000
□□県□□市□□0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:myoji_namae@xxxx.ne.jp
--------------------------------------------
返事を待ってもらう場合
志望度が高い企業からまだ返事が来ていない場合や、複数の企業から内定をもらい検討している場合などは、先方の都合にも配慮し、礼儀をわきまえたうえで「お願いする」という姿勢で交渉します。入社の意思があることを丁寧に伝えるのがポイントです。
電話回答の例文
お世話になっております。
本日、内定通知を頂戴いたしました(名字 名前)と申します。
このたびは、誠にありがとうございました。
早急に入社承諾のお返事をすべきなのですが、将来に関わる大切な決断ですので、あらためて家族としっかり話し合ったうえで回答したいと考えております。
私としては家族にも御社への入社を喜んでもらいたいと考えておりまして、誠に勝手なお願いで恐縮なのですが、○月△日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか?
メール回答の例文
件名:内定への御礼と回答期限のご相談/(名字 名前)
○○株式会社 人事部
▲▲様
いつも大変お世話になっております。
(名字 名前)でございます。
このたびは、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。
素晴らしい評価をいただき、心より感謝申し上げます。
内定の回答につきまして、本来であればすぐにお返事すべきところですが、誠に勝手ながら、●月●日(●)までお時間をいただけないでしょうか。
貴社は非常に魅力的な環境であり、前向きに検討しておりますが、現在選考が進んでいる他社の状況も踏まえたうえで、最終的な判断をさせていただきたく存じます。
こちらの都合でご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
期限までには必ず結論を出し、あらためてご連絡を差し上げます。
何卒ご検討いただけますよう、お願い申し上げます。
--------------------------------------------
名字 名前
〒000-0000
□□県□□市□□0-0-0(自宅住所)
電話:090-0000-0000
メールアドレス:myoji_namae@xxxx.ne.jp
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内定辞退に関するよくある質問
電話かメール、どちらで連絡すべき?判断基準はある?
内定辞退はメール・電話のどちらでも可能です。判断の軸は、確実性と誠意のバランスにあります。
メールは正確な記録が残り、多忙な担当者の時間を奪わずに済むのが利点ですが、一方的な印象を与える恐れがあります。電話は直接おわびを伝えられ誠意を示せますが、相手の業務を中断させるうえ、やりとりが形に残らず認識の相違が生じるリスクを伴います。
基本はメールで迅速に伝え、特にお世話になった場合や入社直前の緊急時には電話を併用するのがスマートです。最近は効率を重視しメール完結を好む企業も増えています。
選考過程で築いた信頼関係や企業の文化を考慮し、相手が最も受け取りやすい方法を考えて柔軟に選択するようにしましょう。
内定辞退の理由は何て伝えればいい?
内定を辞退する際、詳しく説明する必要はありませんが、社会人のマナーとして納得感のある理由を添えるのがポイントです。
伝え方の基本は、検討の末に出した結論であることを示すことです。例えば「熟考の結果、他社との縁を感じそちらを承諾することにした」「あらためて自身のキャリアを見つめ直した結果、別の道を進む決断をした」といった表現が一般的といえるでしょう。
また、現職に留まることも含めて慎重に検討した結果であると伝えるのも一つの方法です。
ポイントは、他社との優劣を具体的に比較しないことです。あくまで「自分自身の適性や展望に照らした選択」として伝えれば、角が立つことなく誠意を示すことができます。伝えられる範囲で簡潔に述べ、感謝とおわびの気持ちを優先しましょう。
辞退を引き止められたらどう返事すればいい?
内定辞退を伝えた際、強い引き止めや再検討を促されることがありますが、一度出した結論であれば、感謝を伝えつつ、毅然とした態度で断るのが鉄則です。
返答に迷った際は、「身に余る光栄ですが、悩み抜いた末に出した結論ですので、意思は変わりません」と、検討のプロセスを終えたことを明確に伝えましょう。
条件交渉を提示されても、「条件の問題ではなく、自身のキャリア形成を優先した決断です」と、価値観や方向性の違いを理由に添えると、それ以上の追及を避けやすくなります。
曖昧な返答は、かえって企業側に期待を持たせ、双方の時間を浪費させることになりかねません。最大の誠実さは、期待に沿えないことを迅速かつ明確に伝えることだと心得て、丁寧に断りましょう。
【まとめ】内定辞退は慎重な判断と真摯な対応を
内定辞退は、自身のキャリアを左右する重要な決断です。提示された条件や自身の将来像を照らし合わせ、後悔のないよう慎重に検討することが求められます。
そのうえで辞退を決めた場合には、企業への影響を最小限に抑えるため、速やかかつ真摯に対応することが大切です。
内定承諾後であっても辞退は可能ですが、企業側は入社に向けた準備を進めています。まずはメールで正確に意思を伝え、必要に応じて電話で補足するなど、状況に応じた誠実なコミュニケーションを心掛けましょう。
ご縁をいただいた企業に対して、感謝とおわびの気持ちを込めて丁寧に対応する姿勢が、新たな一歩を円滑に踏み出すことにもつながります。納得感のある決断を、誠実な言葉で伝えましょう。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
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