転職Q&A【法律関係】
いったん提出した退職願は撤回できない?
更新日:2025年12月23日
部長と口論の末、勢いで退職願を出してしまいました。
後日、冷静になってから部長に退職願を撤回したいと申し入れましたが、「すでに退職を承認したので、撤回に応じることはできない」と言われてしまいました。一度提出した退職願は撤回できないのでしょうか?
緑(28歳 女性)
A
退職願は、承諾前なら撤回可能ですが、承諾後は会社の同意が必要です。
自分だけの都合では撤回できない
退職願の提出は、労働者からの「退職します」という意思表示です。これを会社が受理・承諾した時点で、法的に退職の合意が成立します。
そのため、会社がまだ承諾していない段階であれば撤回は可能ですが、一度承諾された後の撤回には、会社の同意が必要です。自分の意思だけで一方的に撤回することはできません。
退職の意思表示は「口頭」でも成立する
退職願は必ずしも書面である必要はなく、口頭での申し出でも法的には有効です。
たとえ感情的な場面での発言でも、「退職する」という意思が明確であり、会社側がそれを受け入れた場合は、退職が成立する可能性があります。
無効になるケースもある
ただし、退職の意思表示が錯誤(重大な思い違い)や詐欺・脅迫によって行われた場合には、民法上「無効」または「取り消し」が可能です。例えば、極度のパワハラ下で追い詰められて出した退職願などが該当します。
この場合は、状況の証明が必要になるため、社内外の相談窓口や労働組合、労働基準監督署などに相談するのが望ましいでしょう。
※この情報は2025年7月1日時点のものです。
回答者
永廣 勇資
社会保険労務士
ながひろ社労士事務所 代表
2011年社会保険労務士登録。
豊富な実務経験を基に、企業労務顧問、人事労務アウトソーシングを専門とする。特に、人材確保が喫緊の課題である運送業向けコンサルティングに注力。
独自のノウハウを駆使し、企業の成長を力強く支援するほか、企業のパワハラ予防対策にも定評がある。従業員が安心して働ける職場環境づくりに貢献し、労働トラブルの未然防止にも取り組んでいる。
労働法規の専門知識と実務経験を活かし、企業の持続的な発展を力強く後押しすることを心掛けている。
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