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「家賃は月収の1/3」ってどう?収入と家賃の関係「ウソ」「ホント」

掲載日:2017.1.16

「家賃相場は月収の1/3程度」と聞いても、「そんなに払える?」と疑問な人も多いかもしれません。本当にあるのかないのか、よく分からない賃貸物件の家賃相場。今回は一気に疑問を解決すべく、不動産会社のコンサルタントとして業界に精通し、賃貸情報にも詳しい上野典行さん(プリンシプル住まい総研 所長)に、それらの「ウソ」「ホント」を教えていただきました。

家賃の相場は月収の1/3が目安 「ウソ」

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上野:「これは『ウソ』です。収入が右肩上がりだった頃のセオリーで、現状は異なります。調査でも20代が妥当と思う家賃の割合は月収の20%以内が大半。10%以内と答えた人も2割近くいます」

昔のように収入が安定的に増えた時代なら、月収に占める家賃の割合は相対的に低下していきます。最初は家賃の負担を重く感じてもやがて楽になる、という家計のマジックが使えた訳です。しかし今はそうした安定した収入アップが期待できないケースも多く、「この収入でやりくりしたら家賃はこの程度に抑えたい」という考えが主流のようです。

(表1)一人暮らしで妥当と思う「月収に占める家賃の割合」
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(出典:公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会・公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会 平成27年度『一人暮らしに関する意識調査』 「一人暮らしにおいて、あなたが妥当と思う「月収に占める家賃の割合」を教えてください」より上位3位を抽出)

上野:「しかもネットやスマホの料金をはじめとして、月々の支出は増える一方。『収入の1/3』といわれ始めた時代より、家賃にまわせる金額は確実に減っているでしょう。また一人暮らしをしている人が引っ越すなら、月収の1/3などを目安にするより、現在の家賃をもとに、次はもう少し払っても大丈夫、もっと減らさないと駄目だなど考えた方が現実的ですね」

ボーナスなど臨時収入は家賃の当てにしない 「ホント」

上野:「こちらは『ホント』です。収入アップの見込みと同様、ボーナスなどの臨時収入だってこの先はどうなるか分かりません。毎月の固定収入の中から、家賃を含めた必要な額を支出するといいでしょう。臨時収入は貯蓄のプラスαにするか、旅行や大きな買い物など一時的な支出に充てる程度にしておきましょう」

もし今の家賃で毎月の家計に無理があり、いつもボーナスを当てにしているようなら、思い切って家賃の安い部屋に引っ越すのもいいと上野さんはアドバイス。

上野:「今は人口減、物件増で需給バランスが崩れ、借りる側にとって都合のいい市場環境。敷金や礼金が不要の部屋もあり、転居コストは以前に比べてかなり下がっています」

うまく探せば相場より安い「格安物件」がある 「ウソ」

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上野:「残念ながら『ウソ』です。私のところにも、何か好条件の掘り出し物がないかと聞きに来る方がいますが、周囲に比べて家賃が安いと思える場合には、駅から遠くて坂道続きだったりバスとトイレが一緒だったりと、必ずそれなりの理由があります。貸す側の不動産会社もネットで周囲の家賃はチェックしていますから、交渉して家賃を下げてもらうのも難しいでしょうね」

ということは、見方を変えると、その不人気条件を気にしない人には向いているのでは?

上野:「その通りです。健康のために駅まで歩くような人、バス・トイレが一緒でも構わない人なら、前出の部屋は割安感があるでしょう。北向きの部屋だって、平日は仕事、休日は遊びに出て、昼間は部屋にいないから気にしないという人もいるはず。万人にとっての格安物件はなくても、部屋選びの先入観をちょっと変えることで、自分にとっての格安物件は見つかりやすくなると思いますよ」

同程度の広さや設備でも立地や築年数で家賃は違う 「ホント」

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上野:「もちろん『ホント』です。人気のエリアなのか違うのか、鉄道のターミナル駅からどれくらい離れているのか、最寄りが急行停車駅なのか各駅停車駅なのかなどで、同程度の部屋でも家賃はまったく違います。また築年数も新築とそれ以外では違ってきますし、築10年を超えると新築との差はかなり開いてきます。ただ築年数については、1981年より前の完成だと現在の耐震基準を満たしていないことが考えられますから注意が必要です」

部屋探しのサイトなどで検索条件を設定するときも、駅からの距離や築年数などの範囲を少し見直して探すといいかもしれません。

上野:「そのときは、あまり条件をギリギリに設定しないようお勧めします。例えば徒歩20分に設定すると21分、22分の部屋は出てきません。築年数も同様で、その数分や数年の違いが暮らしにさほど影響ないと思うなら、まずは緩やかな条件で探してみましょう」

そして家賃だけでなく、その部屋に暮らしたときの生活コストまで考えると選択肢はさらに広がると上野さんはいいます。

上野:「食品類をはじめ物価が安い地域を選べば出費が抑えられますし、インターネット無料の部屋なら毎月数千円分は得する計算です。わざわざジムに通わなくても、公共施設が近ければそこを利用する手もあります。そうやって生活コストが下がるようなら、『家賃が予定より少し家賃が高めでも、防音がしっかりして音楽が楽しめる部屋』といった選び方もできるようになります」

まとめ 20代は自分のこだわりで思い切った部屋選びを

上野:「20代なら、家賃のことも含め自分のやりたいことをピンポイントで実現するような、思い切った部屋探しもお勧めです。例えば築年数が古くてもシェアハウスでもいいから都心の便利な場所に住むとか、家賃がものすごく安い部屋に住んで月々これだけは絶対に貯めるとか、いっそ真っ赤な壁の部屋に住んで非日常を味わうとか(笑)。20代の一人暮らしは自分のやりたいことに精いっぱいこだわれるはず。もちろんやってみて無理だと感じたら、また別の暮らし方をするために引っ越しをすればいいでしょう。私は20代というのは、30代で家を買ったり転職したりと大きな決断をするための準備期間、勉強の時期だと考えています。いろいろな部屋に住んだ経験から、自分が家や暮らし方にどんなにこだわりがあるのか分かっていれば、30代で家を買うときにきっと役立つでしょう」

取材協力/上野典行

プリンシプル住まい総研 所長。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、大手情報出版会社に入社。企業採用の情報誌・Webサービスに携わった後、住宅情報誌部門に異動し編集長等を経験。2011年に同社を退職し、2012年から現職。不動産会社へのコンサルティング、一般向けの講演会などで全国を飛び回る。

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