シゴトサプリトピックス

ピンチを救うツボはどこ？　眠い会議や緊張するプレゼン前に押したいツボ5選

掲載日：2015.11.16

ビジネスのリスクは、何もライバル企業や市場の動向に限りません。眠気や胃痛、疲労など、さまざまな体の不調に、ここ一番で足を引っ張られた経験がある人もいるのではないでしょうか？

実は、そんな時にすぐできる解消法の一つが「ツボ押し」です。下北沢「ふしぎ指圧」の指圧師の斎藤充博さんによれば、「ツボ押しは自分ですぐできて、周囲にバレないのがメリット」だとか。

そこで今回は、「ここぞという時に、そっとひと押ししたい」ツボについて、教えてもらいました。

会議中についウトウト……「合谷（ごうこく）」で眠気を撃退！

「合谷」は手の甲、人差し指の付け根にあるツボで、眠気を覚ましたい時に有効です。押す時は中心や親指側ではなく、人差し指側に押し込むように押しましょう。

「力を入れて押せるツボなので、ちょっとビックリするような刺激が走り、目が冴えること間違いなし。ちなみに、眠気を覚ましたい場合は、ツボ以外に側頭部を親指以外の4本の指で軽く叩くのも効果的です」（斎藤さん　以下同）

PC作業で目がショボショボ、「晴明（せいめい）」で眼精疲労を改善

目と目の上の骨の間には、眼精疲労に効くツボが集中しています。疲れ目の時に目頭を押さえることがありますが、そこが「晴明」。更にそこから目の縁に沿って、眉毛の鼻側の端に「攅竹（さんちく）」、眉毛のはしのくぼみに「糸竹空（しちくくう）」があります。これらのツボは、同時に押すのがポイントです。

「目は傷付きやすい部位でもあるので、慎重に押しましょう。指の力で無理に押すのではなく、デスクに肘を置き、腕を垂直に立てて、頭部の自然な重みでツボが指に押し付けられるようにすると力が入りすぎません」

プレゼンなど、緊張を感じたら「人迎（じんげい）」でリラックス

頭部を動かす首の筋肉「胸鎖乳突筋（きょうさにゅうとつきん）」にあるのが、「人迎（じんげい）」と呼ばれるツボ。これはのどぼとけから二寸（約6cm）外側に位置します。胸鎖乳突筋は人間の呼吸をつかさどる筋肉（呼吸筋）でもあるので、緊張して呼吸が浅くなった時に押すと、より深く呼吸ができて緊張を和らげることができます。

「ただし、ここは頸動脈など大事な血管がある場所。両方一緒に押してしまうと首が絞まるので、頭部を真っすぐに固定して、片方ずつ押しましょう。また、肋骨（ろっこつ）と肋骨の間にある『肋間筋（ろっかんきん）』も呼吸筋なので、緊張時は胸の辺りを押すのも良いですね」

ストレスで胃が痛い……「巨闕（こけつ）」で解消

「巨闕」はみぞおちのすぐ下にあるツボで、胃痛など消化器系の不調に効果があります。指を4本使って、ゆっくりと押し込むようにしましょう。

「立ちながら押すとお腹が締まってしまい、効果を最大限得ることができません。背もたれがある椅子などに寄りかかり、座りながら押すのがオススメです」

やる気が出ない……そんな時は「丹田（たんでん）」を刺激

なんと、ズバリやる気が出るツボも存在！　その名も「丹田」です。これはヘソの下三寸（約10cm）の位置にあります。丹田は体のエネルギーが一番たまる場所とされ、ここを刺激すると全身にやる気がみなぎると言われています。

「もともと力を込めにくい場所なので、こちらのツボも座って押すようにしましょう。呼吸をする時も丹田の場所を意識すると、より集中できるようになります」

ちなみに、「ツボには正確な位置というのはないので、だいたいのところを押すことができればそれでいい」と斎藤さん。大事な会議やプレゼンの前に、そっと自分の体をメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか？

（朽木誠一郎／ノオト）

取材協力／斎藤充博

1982年栃木県生まれ。2012年日本指圧専門学校卒業、国家資格「あん摩マッサージ指圧師」取得。2013年ふしぎ指圧スタート。ライターとしても活躍しており、著書に「栃木のおきて（株式会社アーススターエンターテインメント）」、デイリーポータルZ、エキサイトレビューなどで連載。