応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の
秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

退職届に書く2つの日付|正しい書き方と書くべき日付の決め方を解説

掲載日:2024年02月09日

退職届に書く2つの日付|正しい書き方と書くべき日付の決め方を解説
岡 佳伸

監修者

岡佳伸

特定社会保険労務士/社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表

記事まとめ(要約)
  • 退職届には、退職日と退職届提出日を書く必要がある
  • 日付は退職日を明確にしたり、証拠を残したりするために必ず書くべき
  • 退職日に関する定めがある場合も。書く前に就業規則を確認する
  • 転職活動の状況によっても退職日の決め方が変わる

退職届に書く日付は重要で、何も記載しない、または深く考えずに記載すると、思わぬリスクを抱えることもあります。

退職日と退職届提出日がそれぞれ持っている意味と書き方のポイントについて、押さえておきましょう。

目次

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    退職届に書く2つの日付

    まずは、退職届に記載する必要がある2つの日付について解説します。

    退職日

    退職日とは、実際にあなたが退職する日付を指します。事前に上司と相談して決めた退職日を書くようにしましょう。

    「このたび、一身上の都合により、20XX年3月31日をもって退職いたします」

    のように記載します。あなたが退職する日を明示した大切な証拠になります。

    退職届提出日

    退職届提出日は、あなたが上司に退職届を提出する日付を記載するため、退職日とは異なります。

    後述しますが、就業規則によって退職の申し出を行うタイミングが指定されているケースもあるため、あなたが退職届の提出日を記載することは退職日の記載と同様に大切です。

    日付を書く位置

    退職日を文中に記載し、文章が終わった後に退職届提出日を記載します。下記、退職届の例を参考にしてください。

    退職届で日付を書く位置の見本

    詳しい書き方は以下で解説しています。

    退職届に書く日付の書き方

    退職届の日付の書き方は、縦書きか横書きかで変わります。それぞれ解説します。

    縦書きは漢数字、横書きは算用数字

    退職届を縦書きで書く場合は漢数字を、横書きで書く場合は算用数字をそれぞれ使います。

    退職届は縦書きが一般的ですが、会社によっては横書きを指定しているケースもあるので、事前に就業規則を確認しておきましょう。

    年の表記は西暦・和暦どちらでも良い

    年の表記は西暦・和暦(元号)のいずれを用いても問題ありませんが、事前に就業規則で指定がないか確認しましょう。

    また、同じ退職届に記載する年の表記は統一します。一つの書面で西暦と和暦の両方を使うことがないように注意してください。

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    退職届に日付を書くべき理由

    退職届に日付を書くべき理由は主に2つあります。

    退職する日を明確にするため

    1つ目の理由は、あなたが退職する日を明確にするためです。

    退職日の記載がないと、退職するという事実のみで「いつ退職するのか」という肝心の部分が曖昧になってしまいます。

    その場合、あなたの代わりになる人材が見つかるまで退職できないなど、会社側の都合で退職日を決められてしまうかもしれません。

    実際のトラブルも参考にしましょう。

    退職した日の証拠を残すため

    2つ目の理由は、あなたが退職した日の証拠を残すためです。

    例えば、最後の給料が振り込まれない、離職票の日付が違うといったトラブルが発生しても、退職届に記載している日付を根拠に会社と相談できるでしょう。

    退職届は会社で保管される書類なので、きちんと日付を記載して証拠を残すようにしましょう。

    退職日を決める時に意識すること

    退職日を決める時に意識しておくべきポイントについて5つご紹介します。

    事前に就業規則を確認する

    退職日を決める前に就業規則を確認しましょう。

    就業規則には、退職を申告するタイミングや退職届の記載・提出方法に関する記載があるかもしれません。

    あなた自身はもちろん、会社の関係者にとっても負担とならないよう、退職日を決める際には事前に就業規則を確認しておくことをおすすめします。

    分からないことがあれば、上司や人事部に確認するようにしましょう。

    有給休暇の消化期間を考慮する

    退職日を決める際には、有給休暇の消化期間も考慮すると良いでしょう。

    現時点で何日の有給休暇日数が残っているかを確認し、その日数を消化する前提で退職日を決めます。

    業務の引き継ぎ期間を設ける

    業務の引き継ぎ期間を設けることは、円満退職のための大切な要素の一つです。

    現在のあなたの業務を後任者に引き継ぐにはどのくらいの期間があれば良いか、引き継ぎ相手が現状抱えている業務量も考慮し、余裕のあるスケジュールを意識しましょう。

    できるだけ繁忙期は避ける

    会社の繁忙期に退職することはなるべく避けましょう。可能であれば業務が落ち着いてから退職するのが良いです。

    ただ、落ち着く見込みがない場合やどうしても今すぐに辞めたい場合は、より丁寧に退職手続きを進め、できる限り会社に負担を掛けない意識が大切になります。

    例えば、引き継ぎのスケジュールを明確に提示し、あなたが辞めても業務が滞らないという安心感を上司に持ってもらうといった対策が考えられます。

    転職活動の状況から退職日を決める

    すでに転職活動を始めている場合は、選考の状況から退職日を決めることも一つの方法です。

    スムーズな転職を見込んで退職日を先に決めてしまうと、仮に転職活動がうまく進まなかった場合、無収入の期間が生まれてしまうかもしれません。そうなると焦りが生じやすく、キャリア選択に影響が出る可能性もあります。

    退職日は、あなたの次の仕事のことも念頭に置きながら、慎重に決めるのが良いです。

    【転職活動の状況別】退職日の決め方

    続いて、転職活動の状況別の退職日の決め方をご紹介します。

    転職先がすでに決まっている場合

    転職活動がスムーズに進み、すでに転職先が決まっている場合は、入社日の前日を退職日にするのが良いでしょう。

    現職の退職日から転職先の入社日までに空白期間ができてしまうと、社会保険や年金の手続きが必要になり、また該当期間は各種社会保険の自己負担金が発生するからです。

    収入の面でも、無収入の期間をつくらずに転職先で働き始められます。

    転職先がまだ決まっていない場合

    転職先がまだ決まっていない中で退職日を決めることは、なるべく避けるようにしましょう。

    現在の会社に勤めながら転職活動を行い、転職先が決まってから退職日を決めるのがベストです。

    前述のとおり、退職日は決まっているのに転職先が決まっていない状況では焦りが生じ、最初に内定をもらった企業に安易に入社を決めてしまうケースが考えられます。納得のいく転職活動をするためにも、綿密にスケジュールを立て、いつまでに転職するのか、自分の中で期限を設けたうえで退職日を決めましょう。

    完全在宅勤務
    フルリモートワークの求人

    通勤がつらい! 
    出社しなくても仕事ができる求人を紹介!

    毎月25万円以上は欲しい!

    固定給25万円以上の求人をまとめました。

    賞与5カ月以上!

    賞与・ボーナス5カ月以上の求人をまとめました。

    退職届の日付に関するQ&A

    最後に、退職届の日付に関するQ&Aをまとめました。

    退職届の提出は退職日当日でも良い?

    基本的に、退職届を提出して同日中に退職することは難しいです。

    企業によっては、退職日の何日前までに退職届を出すべきか、就業規則で定められている場合もあります。就業規則を確認したうえで指定された期間を守り、業務の引き継ぎなどで関係者に負担を掛けずに済むスケジュールを立てましょう。

    法律上では退職は希望日の2週間前までに申し出ることとされていますが、円満に退職するためにも、遅くとも1カ月前には提出すると良いです。

    退職日が過ぎてから退職届を提出しても良い?

    基本的には退職日の前に提出するべきです。ただし、病気やケガで入院しているなど、やむを得ない理由がある場合は例外的に認められるケースもあります。

    トラブルにならないよう、上司や人事部に相談したうえで提出日を決めるようにしましょう。

    退職届を郵送する場合の日付は?

    退職届を郵送する場合の提出日は、発送する日を記載するのが適切です。手渡しの際は渡す日が提出日となります。

    つまり、郵送と手渡しでは書くべき日付が異なるため注意が必要です。

    退職届の日付は提出後に変更できる?

    退職届は一度提出すると原則撤回ができません。つまり、日付の変更も基本的には認められません。

    どうしても日付の変更が必要な場合、理由によっては認められるケースもあるため、提出した上司に相談してみましょう。

    日付の変更が認められた際には、初めから退職届を書き直して再度提出します。

    退職届に日付を書かなくてもいい?

    退職届には必ず日付を記載しましょう。

    「退職届に日付を書くべき理由」で解説したとおり、日付を記載しておかないとトラブルにつながる可能性があるためです。

    退職勧奨の時は退職届を出す?

    退職勧奨の場合、退職届を出す必要はありませんが、会社から提出を指示される場合もあります。

    その際の退職理由は「一身上の都合」ではなく「会社からの退職勧奨により退職」と記載しましょう。自己都合と会社都合では退職後の基本手当(失業保険)に差が出るためです。

    退職勧奨によって退職した場合は特定受給資格者となり、自己都合による退職後と比較して基本手当受給のための条件が緩和されます。具体的には、基本手当の給付日数が増える、給付の制限がなくなるといった違いがあります。

    解雇や契約期間満了の時も退職届を出す?

    解雇や契約期間満了の時は退職届を出す必要はありません。

    解雇は会社都合、また契約期間満了は労働契約にて示された期間を全うした正当な理由だからです。

    ただし、もし提出を求められた場合は、「一身上の都合」とは書かず、「解雇により退職」「契約期間満了後、次の契約の提示がなされなかったため退職」などと記載するのが適切です。

    あなたが希望した退職ではない場合は「一身上の都合」とは記載しないことが重要なポイントです。

    まとめ

    退職日と退職届提出日は、退職手続きをスムーズに進めるために記載が必要なもので、万が一のトラブルを予防する重要な役割を担います。退職届を提出する際には、忘れずに記載しましょう。

    会社によっては、「退職は1カ月前に申し出ること」などと就業規則で定められている場合があります。また、退職日が明確でないために給与の振込や退職手続きに支障が出る恐れもあります。退職届に退職日と退職届提出日が記載されていればそれが証拠になり、トラブルを防ぐ根拠となります。

    円満退職を目指すためにも、退職届では日付の記載を忘れないようにしましょう。

    監修者
    岡 佳伸
    特定社会保険労務士/社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表
    岡 佳伸(おか よしのぶ)

    大手人材派遣会社、自動車部品メーカーなどで人事労務を担当した後、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務、助成金関連業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活動。各種講演会で講師を務めるほか、日本経済新聞、読売新聞、女性セブンなどへの取材記事掲載、NHK総合テレビ「あさイチ」スタジオ出演などで活躍。

    特定社会保険労務士、キャリアコンサルタント、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士。

    マイナビ転職 編集部

    退職届・退職願にまつわる記事
    簡単1分会員登録 簡単求人を探す 簡単求人を探す 適職診断 ‐適職をディグる! ジョブリシャス診断‐

    必読! 転職完全マニュアル

    • 履歴書の書き方

    • 職務経歴書の
      書き方

    • 自己PRの
      書き方・例文集

    • 志望動機の
      書き方・伝え方

    • 面接対策ガイド

    • 退職願・退職届の
      書き方・渡し方

    テンプレート・書類作成ツール

    • 履歴書
      テンプレート

    • 入学・卒業年度 自動計算表

    • 職務経歴書
      テンプレート

    • 職歴メーカー

    診断

    • ジョブリシャス診断(適職診断)

    • 適性診断

    • 社会人力診断

    人気記事

    • 「NGな志望動機・志望理由」ワースト5【面接官の本音】

    • 【例文あり】志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差を付ける! 人事の目を引く書き方とは?

    • 【面接日程メールの例文とマナー】企業へのメールの書き方とよくある減点ポイント

    • 「仕事辞めたい」7つの理由  会社や仕事が合わない、苦痛、やる気が出ない…… リアル対処法

    • やりたい仕事がない・分からない時の探し方を転職のプロが解説!【タイプ&方法別】

    転職・退職で知って得する

    • 源泉徴収票とは? もらえる時期や必要なタイミング、見るべきポイント4つ

    • 失業手当(失業保険)はどんな人がもらえる? 金額・期間・手続き方法を解説【社労士監修】

    • 離職票はいつ届く? 書き方、手続きや再発行のやり方

    • 雇用契約書とは? 労働条件通知書との違い、もらえない時の対処法

    • 履歴書の扶養家族・配偶者とは? 書き方と考え方、扶養家族数の数え方【専門家監修】

    注目コンテンツ

    • 【例文あり】面接日程調整メールの書き方と返信マナー、よくある減点ポイント

    • 転職のベストな時期は? 専門家と転職者に聞いた、春からの転職活動が「オイシイ」5つの理由

    • 履歴書の送付状(添え状)の書き方とNG文面【テンプレートあり】

    • 【僕の上司は猫】第18話 仕事始め。

    • 2023年版
      モデル年収平均ランキング

    • 今月の注目コンテンツ

    ヤメコミ! ─働く人の悲喜こもごも、仕事辞めたい瞬間を無料4コマ漫画でお届け─ マイナビ転職YouTube公式チャンネル 転職MYコーチ(履歴書添削)
    • twitter
    • facebook
    • line
    • hatena

    人気求人特集

    • 初年度年収600万円の求人特集

    • 初年度年収800万円の求人特集

    • 初年度年収1,000万円の求人特集

    • 初年度年収1,200万円の求人特集

    • 原則定時退社の求人特集

    • 年間休日120日以上の求人特集

    すべての「働く」を、もっとひらく。マイナビ転職

    豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。