転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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転職歴の多さをプラスにする方法

行き当たりばったりではない志望ストーリーがあるか

転職歴をどう説明するかが鍵。応募企業につながるストーリーを

転職歴が多いことをコンプレックスに思う必要は全くありません。今は転職をしながらキャリアアップするのが当たり前の時代です。転職歴4回のTさんは書類選考で何社も落ち続けました。転職歴が多いせいだと思い込み、すっかり自信を失っていたTさん。私はその履歴書を見て、落ちた理由を洗い出しました。すると、問題点は転職歴の多さではなく、説明の仕方、履歴書の書き方にあると分かりました。

転職歴が多い場合は、転職理由の説明が採否の分かれ目になります。たとえ同じ転職歴でも、どう説明するかで不採用か採用に近づくか、採用担当者の評価が正反対になるのです。

不採用になりやすいのは転職理由に一貫性が感じられない人。つまり行き当たりばったりで転職をしているような印象を与える人です。逆に採用したくなるのは転職理由に一貫性がある人。仕事の専門性を高める転職や、得意なフィールドを広げる転職など、ステップアップの方針を明確にして転職をしている人です。

ここで重要なのは、前職の流れだけではなく、応募企業も含めて一貫性があることです。Tさんの履歴書は、転職歴を羅列しているだけで、書き方に何の工夫もしていませんでした。「私は今まで○○の目的で転職してきた。だから次は御社に転職したい」と、前職から応募企業につながるストーリーをアピールすることがポイントです。すると志望理由に合理性・必然性が感じられ、高評価が得られます。Tさんはその後履歴書を改善し、転職に成功しました。

転職を通して仕事の幅を広げれば、人生を充実させられる

転職することで仕事や人間の幅を広げ、人生を充実させている人はたくさんいます。実は私自身もその一人でした。私は転職をしながら、パズルを完成させるように必要なスキルを身につけていったのですが、そのゴールが4回目の転職でした。この際の履歴書の経歴欄には前の3社で身につけた各スキルを志望企業の仕事にどう役立てるか具体的に説明しました。志望理由欄では応募企業が私の「転職ストーリー」のゴールであることを述べ、各スキルを使って志望企業をどう発展させるか、ビジョンとタイムスケジュールを書きました。その作業は面接でも生き、社長から直接採用の言葉を頂くことができました。私はこの時、喜びで胸が震えたのを覚えています。

私が経験的に思うことは、転職とは自らが主人公の人生ドラマであり、どんなストーリーもありえるし、どんな映画よりも大きな喜びが得られるということです。自己成長を真剣に願い、苦労するほど、成功した時の喜びは深まります。あきらめずに挑戦し続けることが大切です。自分の思いを受け入れてくれる企業は必ずあります。

case study 10転職歴が多い「マイナスに見える履歴書」を輝かせるコツ

職歴が多いことで「履歴書がマイナスに見られてしまう」という心配を抱いている方は少なくありません。そこで、以下に、容易に「プラス」に転じるポイントを実例と共に紹介します。

マイナスに見える職務経歴とは

転職理由に一貫性が感じられない場合、転職回数の多さが「マイナスに見え」てしまって、評価を大きく下げるということは前ページで説明しました。では、実際に「マイナスに見える履歴書」とはどういうものか、Fさんの実例を紹介します。職務経歴の概要をピックアップしています。

<Fさんの職務経歴概要>

職務経歴① 地方銀行/一般職・窓口業務全般を担当
職務経歴② 通信販売会社/総務部秘書課で秘書職、人事課に異動し人事職を担当
職務経歴③ 電機メーカー/ソフトウェア事業部で営業支援と事務を担当

Fさんの職歴は3社ですが、業界は3社とも全く違い、担当した業務も全く違っています。このように、職務経歴を羅列しただけの履歴書(職務経歴書)では、行き当たりばったりの転職を繰り返している印象を採用担当者に与えてしまうことになります。実際、このような履歴書で応募し不採用となってしまう方はかなり多いように思います。では、どのようにしたらいいのでしょうか。

志望ストーリーを組み立てて、加筆すれば、履歴書は輝き出す

Fさんが修正を加えて、業務系コンサル企業に転職を成功させたパターンを見てみましょう。志望企業である業務系コンサル企業での業務の概要は、人事制度の設計、一般業務の効率化、経営の効率化といったソリューション提案・導入のコンサルタントです。

この企業に応募するにあたって組み立てた志望ストーリーの概要は以下の通りです。
<Fさんの修正例と志望ストーリーの組み立て方>

重要なことは、今までの企業で経験したことがすべて、応募企業の仕事に役立つ(結びつく)というステップを作ることです。

履歴書の加筆の概要

Fさんは、履歴書の職歴欄や自己PR欄には、上記の志望ストーリーを盛り込みました。Fさんがまとめた実例を見てみましょう。

<Fさんの修正後の職歴欄>

職歴欄の加筆のポイントは2点です。1つは、各企業の担当業務を書いた後に、応募企業の仕事に役立つ知識・経験等を「(  )」で添え書きすること。もう1つは、スペースに余裕があれば、文末に今までの転職で得たことがすべて応募企業の仕事で役立つことを志望動機と結びつけて2行~3行にまとめること。注意点としては、紙の履歴書を使う場合に、職歴の多い人は記入欄が足りなくなることがあるので、「詳細は、職務経歴書参照」と記載して、職歴欄には要点だけを簡潔にまとめて書きましょう。

<Fさんの自己PR>

私の転職目標は一貫して、事務系各種業務の実務的な知識・経験を幅広く身につけ、この分野のスペシャリストとなり、最終的には、コンサルティングの業務に就くことです。
これまでの3社で、一般事務、総務、秘書、経営、人事、研修、労務、営業系の事務など、自らの得意分野を広げました。3社目では、ソリューション営業手法も学びました。御社の基幹業務である、人事制度の設計、一般業務の効率化、経営の効率化の業務コンサルティング、ソリューション提案、導入のコンサルタントなどの仕事で、貢献できると考えます。

自己PR欄のでアピールするポイントは2点です。1つは、応募企業の業務につながる転職目標であり、もう1つは、希望する業務です。それぞれについて明確に述べ、それに役立つ(前職で得た)知識・経験等をアピールしましょう。詳細は、面接で詳しく説明するので、この欄には要点がわかりやすいように書くことが大切です。

採用担当者が採用したくなる履歴書(転職歴)のポイントは、一貫性のあるストーリーを組み立てることと、各社で身につけたことすべてが、志望企業の仕事に役立つように採用担当者が感じられることです。転職歴が多い方は、前職で得たスキル、経験、知識、人脈などから、応募企業の仕事に役立つことを徹底的に分析し、志望ストーリーを組み立てください。これにより、転職歴が多いというマイナスの印象を、大きなプラス要素に変えることができます。転職歴が多いということは、それだけ、応募企業の仕事に役立つことが多いのです。自信を持って志望ストーリーを組み立てながら履歴書に加筆してみてください。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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