転職ノウハウ

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仕事のやりがいを大きくする転職

仕事で得られる五つの喜び。自分はどれを重視するか

仕事のやりがいは変化する。心の喜びに従ってみよう

今の仕事にやりがいを感じられず、転職を考え始める人は多いものです。しかし、そもそも「やりがい」が何から感じられるかを理解している人は少ないのでは? 仕事のやりがいは「五つの喜び」に分類できます。1.帰属の喜び、2.稼ぐ喜び、3.働く喜び、4.自己成長の喜び、5.社会貢献の喜び、です。

人によって重視する喜びは違います。例えば、好きな仕事ができて「働く喜び」が大きければ、稼ぎは少なくても構わないという人もいれば、逆に、嫌な仕事で「働く喜び」は小さくても、稼ぎさえ多ければ満足という人もいます。

大切なのは、重視する喜びは変化する可能性があり、それが転職の引き金になるということです。例えば、大企業への帰属の喜びを重視していた人が、自己成長を重視するようになっていった結果スキルが身につく企業に転職したり、さらに社会貢献ができる企業に転職したくなったりします。

また、結婚や出産、住宅の購入、病気、災害、身内の不幸など、生活環境の大きな変化の後も重視することは変化しがちです。このように人の価値観は固定的ではなく、仕事のやりがいも変化して当たり前。ですから、その変化をしっかり把握できれば転職によってやりがいを大きくすることは可能なのです。

心のブレーキを解除して変化を肯定的にとらえる

しかしそれは簡単なことではありません。なぜなら、人間の意識の中には「警戒心」という変化を恐れる本能が備わっており、これが「心のブレーキ」になるからです。

これは本来、自分の身を守るための安全確認の機能ですが、ブレーキが強くかかり過ぎる人は、「変化は自分にマイナスをもたらすもの」と感じ、無意識のうちに避けたり、恐れたりします。よって今の職場でのストレスが致命的に大きくなるなど、警戒心を超える圧力がかかるまで転職に踏み出すことができません。そして転職活動を始めても、しぶしぶ取り組むので1、2社受けただけで心身に大変な疲労感を覚えます。

心のブレーキを解除し、「変化は自分にプラスをもたらすもの」と肯定的にとらえるためには、自分の「やりがいの源」を見極め、それが現状では満たされていないと認識する必要があります。

つまり転職によって仕事のやりがいを大きくする近道は、「五つの喜び」を現在の仕事でそれぞれどれくらい感じているか、振り返ってみることです。すると今の自分が一番求めているものが確かめられ、高いモチベーションで打ち込める仕事を探す指針ができます。

東京で商社に勤めていたAさんは、働く喜びを追求し、沖縄のリゾートホテルに転職しました。自らの理想とする人生を切り開いたのです。あなたも心から自分がやりたいと思える仕事を見つけ、ぜひ「やりがいのステップアップ」をしてください。

case study 15仕事のやりがいを大きくするためのワークシート

仕事のやりがいを生み出す「五つの喜び」のうち、自分がこだわるのはどの喜びなのか。以下のチェックポイントを確認してみましょう。あなた自身の「仕事のやりがいを大きくする転職」が見えてきます。

「五つの喜び」のおさらい

最初に、前ページで紹介した仕事のやりがいの「五つの喜び」を、もう少し詳しく解説しておきましょう。

1.帰属の喜び

大企業、有名企業など、特定の企業の社員であることに喜びを感じる。

2.稼ぐ喜び

大きな収入が得られることに喜びを感じる。

3.働く喜び

好きな仕事に取り組めることに喜びを感じる。

4.自己成長の喜び

能力・知識・スキルが身につく、人間的な幅が広がることに喜びを感じる。

5.社会貢献の喜び

世のため人のために役立っていることに喜びを感じる。

「五つの喜び」の優先順位を知るためのチェックポイント

あなたにとっての「仕事のやりがい」を大きくするために、今もっと充実させたいと思うのはどの喜びか、分析してみましょう。以下の五群の文章の中から共感できるものはどれか選んでみてください。(複数可)

●第1群

□ 個人では立つ機会の少ない大舞台で活躍したい。スケールの大きな仕事がしたい
□ 社会的に認められたいので、大企業、有名企業の社員になりたい
□ 将来が不安なので(安心したいので)、安定した企業の社員になりたい
□ 自分の力がどこまで通用するか、多くの社員との切磋琢磨の中で試してみたい

●第2群

□ 貯蓄を増やしたい
□ 住宅の購入等を予定しているので、大きな収入を得たい
□ 金銭的な余裕を得てプライベートを充実させたい
□ 自分の能力に見合った収入を得たい

●第3群

□ 生き生きと働きたいので、もっと好きな仕事に就きたい
□ 興味がある仕事があり、それができる企業に転職したい
□ 学生の時から実現したい夢(仕事)があり、今からでも挑戦したい
□ 嫌いな仕事に取り組むのは、ストレスが非常に高くて、長く続けられそうにない

●第4群

□ 高度な専門能力・知識を身につけたい
□ 手に職がつくように、もっとスキルが身につく仕事がしたい
□ 人間の幅が広がるような経験ができる仕事がしたい
□ コツコツと勉強して、スキルを高めることが好きである

●第5群

□ お客様の笑顔を見られる仕事がしたい。お客様の幸せに貢献できる仕事がしたい
□ 自分の知識・能力・経験を世の中のために役立てたい
□ 社会問題や地球環境問題の解決につながる事業内容の企業で働きたい
□ 社会貢献活動やボランティア支援に力を入れている企業で働きたい

第1群から第5群の項目は、やりがいの「五つの喜び」に対応しています。選択した項目が多いものが、あなた自身の優先順位が高い喜びになります。

第1群が多い → 「帰属の喜び」を重視
第2群が多い → 「稼ぐ喜び」を重視
第3群が多い → 「働く喜び」を重視
第4群が多い → 「自己成長の喜び」を重視
第5群が多い → 「社会貢献の喜び」を重視

長期的な視点、人生の視点で、やりがいを捉えてみましょう

ここまでのチェックで見えてきた、“あなたの喜び”の優先順位は、もしかすると「現在に限った喜び」になっているかもしれません。現在のことだけでなく、将来の人生設計とも繋げて「五つの喜び」の優先順位を判断しなければ、その都度「喜びを求めて」転職を何度も繰り返すことになってしまいます。そこで、現在から入社後1年くらいの満足のみならず、人生全体の満足を、長期的な視点、人生の視点で分析してみましょう。以下の5つの質問に答えてください。

質問1

あなたは10年後、「五つの喜び」のどれを重視していると思いますか?

質問2

あなたは20年後、「五つの喜び」のどれを重視していると思いますか?

質問3

あなたは結婚後、「五つの喜び」のどれを重視していると思いますか?

質問4

あなたは子どもを持ったら(子育て中)、「五つの喜び」のどれを重視していると思いますか?

質問5

あなたは定年後、どんな喜びが得られる企業に勤めていたかったと感じると思いますか?

あなたの「喜び」が高まる企業にチャレンジしよう

「短期的な喜び」と「長期的な喜び」を理解したら、どんな企業であればそれが追求できるか考えてみましょう。なかには、転職は1回だけではなく、複数回になる方もいるかもしれません。「まずは○○社に転職。数年後には○○社(○○業界)に転職」という感じです。転職計画を先の先まで早めに立てておくと、それだけ準備も早くできます。つまり、人脈の構築や必要な知識、能力、資格の取得が余裕を持ってできます。よって、成功の確率は格段に上がります。

最後に重要なことを補足します。やりがいが大きくなれば、仕事のモチベーションが高まり、自ずと力が入ります。その結果、成果も上がり、企業にも貢献できます。やりがいを大きくする転職を通して、自分の人生を大いに豊かにし、企業にも大いに貢献するというプラスの循環の歯車を回してください。心より応援しています。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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