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内定辞退した企業に再応募してもいい?タイミングや心構え、連絡方法

掲載日:2024年04月15日

内定辞退した企業に再応募してもいい?タイミングや心構え、連絡方法
谷所健一郎

監修者

谷所健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役

記事まとめ(要約)
  • 再応募の可否、タイミングは採用規定の有無や内容により異なる
  • 再応募はゼロあるいはマイナスからのスタートになり、敷居が高い挑戦になる
  • 相手に納得してもらえる辞退および再応募の理由が必要
  • 連絡はまずメールを入れてから、電話でも伝えるのがベスト

以前の転職活動で内定をもらったのに辞退してしまった会社。「やっぱりあの会社で働きたい」と考え再応募する場合、再び内定をもらえる可能性はあるのでしょうか。

内定辞退した企業に再応募できるのか、また、そのタイミングや心構え、再び内定をもらうためのポイントや連絡の仕方などをご紹介しています。

目次

    内定辞退した企業に再応募するのはNG?

    内定辞退した企業への再応募自体は、基本的には可能です。

    ただし、採用規定で内定辞退から一定の期間は再応募を受け付けないと定めている企業もあります。どの程度期間を空ける必要があるかも企業によって異なるので、再応募を検討する際はまず規定の有無や内容を求人情報などで確認しましょう。

    内定辞退した企業に再応募するタイミング

    内定辞退をしたのにまたすぐに再応募をすると、企業側から不審感を持たれる可能性が高いでしょう。

    内定までに多くの時間やリソースをかけたにもかかわらず内定辞退をした応募者には、ネガティブな印象が強く残るものです。相応の理由があり納得してもらえるのであれば良いですが、説得力に欠けるような場合は、ある程度の期間を空けてから再応募したほうが無難です。

    内定辞退した企業に再応募する際の心構え

    一度内定を辞退した企業へ再応募する場合の心構えとして、3つのポイントをご紹介します。

    応募からの再スタートになる

    一度内定をもらっていたとはいっても、通常は再応募で選考のステップをショートカットできるわけではありません。ゼロからの応募であると考え、志望動機や自己PRを練り直しましょう。

    また、前回使用した応募書類を使い回すことは厳禁です。

    内定辞退が不利になることもある

    内定辞退をしたことが不利に働き、選考がマイナスからのスタートとなることもあります。

    どのような事情で内定辞退をすることになったのか、自分の意志で内定辞退をしたのになぜ再応募することにしたのかをしっかりと説明し、信用を取り戻しましょう。

    すでにポジションが埋まっていることもある

    企業側が別の人を採用し、応募したいポジションがすでに埋まっている場合もあります。

    再応募をする際には、求人サイトや企業ホームページなどで同じ職種や部署、ポジションの求人募集が今もあるか確認してください。その際、業務範囲や待遇などの変更点はないかも要チェックです。

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    内定辞退した企業に再応募する際のポイント

    内定辞退した企業に再応募する際のポイント

    「一度内定をもらっているのだから、また受かるだろう」と思う方もいるかもしれません。
    しかし、一度内定を辞退した企業への応募は、想定以上に難しい挑戦となる可能性があります。

    これからご紹介する4つのポイントをしっかりと押さえ、万全の対策で臨みましょう。

    内定辞退した理由、再応募の理由を明確にする

    内定辞退をした企業に再応募する際には、再び内定をもらえた場合、必ず入社するという覚悟が必要です。再応募を検討する段階から、相手の納得が得られるような内定辞退および再応募の理由を洗い出しておきましょう。

    そのためにも、応募前に自己分析を必ず行い、なぜ前回内定辞退をしたのか、なぜその企業でなければいけないのかを明確にする必要があります。

    また、自己分析で転職において重視したい軸などを再確認すれば、企業とのミスマッチも防止できます。再度の内定辞退、更には早期離職を防ぐためにも、必ず自己分析を行いましょう。

    自己分析のやり方は、以下の記事から確認できます。

    内定辞退したことへの謝罪および事情をしっかり伝える

    内定を辞退したことを黙っていて、選考が進んだ段階で判明すれば心証が悪くなります。再応募する前に内定辞退したことを伝えるべきでしょう。

    内定を辞退すると企業側に多かれ少なかれ損失を生じさせていますので、しっかり謝罪を行います。

    また、今回は内定辞退にならないという根拠を示すためにも、前回内定を辞退した理由や事情をきちんと示すことが大切です。もし内定辞退後にほかの企業に一度入社したのなら、そのことも含めて隠さずに伝えましょう。

    企業側は「また内定辞退されるのではないか」という疑念を必ず抱きます。その疑念を払拭(ふっしょく)できるような態度や行動を取るよう心掛けてください。

    どうしても応募先企業でなければいけない理由を伝える

    再応募の志望動機では、なぜ応募先企業でなければいけないのか、その理由をできる限り具体的に挙げることがポイントとなります。また、敷居が高い状況でもトライしたいという熱意をアピールすることも有効です。

    「現職への不満から再応募を考えた」といったような後ろ向きの動機と受け取られないよう、伝える内容を整理してみましょう。

    入社後にどのように活躍できるかを伝える

    現職や前職での経験がアピールポイントになるように話を進めていくことも戦略の一つです。これまでの経歴やスキル、内定辞退後の経験などから、再び採用してもらえたらどのように活躍し、企業に貢献できるのかを詳しく伝えましょう。

    ここでは、相手を納得させられる説得力の有無が大きなポイントとなります。専門的なスキルや知識、大きな実績があり、「内定辞退という大きな壁があっても挑戦したい」と思っていることを明確にPRするのが有効です。

    内定辞退後に他社へ転職をし、前回の応募時よりも経験を積む、スキルや資格を得るなどした場合は、積極的にアピールすることもおすすめです。応募書類やポートフォリオはすべて最新のものを用意し直し、全力で挑みましょう。

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    内定辞退した企業に再応募する際の連絡方法

    一度内定を辞退した企業に再応募する際は、まずメールで連絡を入れるのが一般的です。しかし、メールの文章だけで誠意や熱意が伝わりにくい場合は、併せて電話で連絡を入れると良いでしょう。

    メールのやりとり例文

    メールでの連絡は形に残るため、まず内定辞退の謝罪をしてから再応募したい気持ちを伝えることがおすすめです。そのうえで、現在の状況、再応募を希望する理由、応募先企業で働きたい熱意や意思を記載しましょう。

    【一定期間を置いてから応募する場合の例文】

    件名:再応募についてのご連絡

    ○○株式会社 人事部 御中

    突然の連絡にて失礼いたします。以前、貴社の採用選考にて大変お世話になりました○○ ○○(名前)と申します。

    昨年○月○日にいただいた内定を辞退させていただいたことについて、あらためて深くおわび申し上げます。
    本日は、再応募をさせていただきたく、ご連絡いたしました。

    内定を辞退した当時は○○(内定を辞退した理由)という事情があり、貴社への入社を断念せざるを得ませんでした。

    しかし、その後しばらくお時間をいただき○○(現状の説明)となり、あらためて貴社に入社したいと強く思うようになりました。

    ○○(応募先企業で働きたいという熱意と意志)と考えておりますので、あらためて貴社の発展に貢献させていただく機会をいただけましたら幸いです。

    ご多用のところ大変恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

    ○○ ○○(名前)
    電話:090-0000-0000
    メールアドレス:xx_xxxx@xxxx.jp

    【内定辞退後すぐに交渉する場合の例文】

    件名:再応募についてのご連絡

    ○○株式会社 人事部 御中

    先日、貴社の採用選考において大変お世話になりました○○ ○○(名前)と申します。
    内定を辞退させていただいたことについて、あらためて深くおわび申し上げます。
    この度、あらためて貴社の採用選考に再応募させていただきたく、ご連絡いたしました。

    内定を辞退した当時は○○(内定を辞退した理由)という事情があり、貴社への入社を断念せざるを得ませんでした。

    しかし、その後○○(現状の説明)となり、あらためて貴社で働きたいと強く考えるようになりました。

    ○○(応募先企業で働きたいという熱意と意志)と考えておりますので、あらためて貴社の発展に貢献させていただく機会をいただけますと幸いです。

    ご多用のところ大変恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

    ○○ ○○(名前)
    電話:090-0000-0000
    メールアドレス:xx_xxxx@xxxx.jp

    電話のやりとり例文

    電話連絡では、再応募を希望する意志と自分の氏名をハッキリと伝えてから、内定辞退についてのおわびと、その経緯や理由を説明します。

    ぶしつけにならないように配慮しつつ、ダラダラと長くならないように要点をまとめて簡潔に話すことが大切です。事前に伝えたいことを書き出してから電話をかけるとスムーズでしょう。

    【一定期間を置いてから応募する場合の例文】

    お世話になっております。先日、メールで再応募の意志を伝えさせていただきました、○○ ○○(名前)と申します。突然お電話をしてしまい、大変申し訳ございません。今、少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか?

    メールでお伝えしたとおり、以前内定を辞退させていただきましたが、もう一度御社に入社する機会をいただきたくご連絡いたしました。当時は◯◯(内定辞退の理由)という事情がありました。しかし、誠に勝手ながら◯◯(現状を説明)となり、再び応募をさせていただきたいと考えています。

    お忙しいところ恐れ入りますが、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。

    【内定辞退後すぐに交渉する場合の例文】

    お世話になっております。先ほどメールで再応募の意志を伝えさせていただきました、○○ ○○(名前)と申します。突然お電話をしてしまい、大変申し訳ございません。今、少々お時間をいただけますでしょうか。

    メールでもお伝えしましたとおり、もう一度御社に入社する機会をいただきたくご連絡いたしました。◯◯(内定辞退の理由)という事情があり一度内定を辞退させていただきましたが、◯◯(現状を説明)となり、再応募させていただきたいと考えております。

    お忙しいところ恐れ入りますが、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。

    まとめ

    内定辞退した企業への再応募は、採用規定による定めがなければ可能です。ただし、再応募とはいえゼロからのスタート、企業側の心象的にはマイナスの状態からの転職活動となることも覚悟しておきましょう。

    また、再応募の際には、なぜ内定辞退をしたのか、なぜ再応募を決意したのか、再び採用されたらどのように活躍できるのかをしっかりと押さえたアピールを心掛けましょう。

    監修者
    谷所健一郎
    有限会社キャリアドメイン代表取締役
    谷所 健一郎(ヤドケン)

    有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

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