「上司が嫌いで辞めたい!」実際に転職した人はXX%。退職理由にしていいの?
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会社に苦手な上司や嫌いな上司はいませんか? それが原因で「会社を辞めたい」と悩んだ経験がある人も少なくないはずです。
嫌いな上司が過去にいた人や、今もいると感じている人たちは、どのように対処してきたのでしょうか。そこで、働く20~30代にアンケート(※)を行い、嫌いな上司への対処法や、上司が嫌いで退職や転職をする場合の注意点も紹介します!
<INDEX>
- 嫌いな上司がいるのは当たり前? アンケート結果を発表
- 嫌いな上司“あるある”? 嫌いな理由ランキング
- 「上司が嫌い」で異動・転職した人はXX%に!
- 「上司が嫌い」と「仕事」は切り離して考えよう
- 残念ですが、完璧な上司はいません
- こんな対応は絶対NG! あなたが嫌われるかも!?
- やっぱり辞めたい! 転職するなら気を付けるべきこと
- 「上司が嫌い」は退職理由になる?
- 面接での退職理由、どう説明すればいい?
- まとめ
嫌いな上司がいるのは当たり前? アンケート結果を発表
職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?

働く20〜30代の男女113人に、「職場に嫌いな上司がいますか?(いましたか?)」というアンケートをとった結果、「いる」と答えたのは全体の73.5%で、「いない」の26.5%を大きく上回りました。この結果から、嫌いな上司を持つ人は少なくないことが分かります。
では、年代や性別によって違いはあるのでしょうか。
男女・年齢別 職場に嫌いな上司がいますか(いましたか)?
20歳~29歳
男性
女性
30歳~39歳
男性
女性
20代(20~29歳)では、男性の場合、「いる」が82.1%、「いない」が17.9%となり、女性の場合、「いる」が75.0%で、「いない」が25.0%になりました。
また30代(30~39歳)までの男性の場合、「いる」が65.5%、「いない」が34.5%、女性の場合は、「いる」が71.4%、「いない」が28.6%でした。
年代や性別を踏まえると、20代では男性のほうが女性よりも「嫌いな上司がいる(いた」の割合が高く、年代が上がると男女共に、その割合が下がっています。
年代が上がることで「嫌いな上司がいる(いた)」と回答した割合が減少したのは、自分自身にも部下ができるなど社内での役割が変化し、以前までの上司に対する意識も変化したのかもしれません。
嫌いな上司“あるある”? 嫌いな理由ランキング
実際に、上司のどんなところが嫌いだと感じているのでしょうか。
どんなところが嫌いだと思いますか?
理不尽
自己中心的
自分のやり方を押し付けてくる
人によって対応が変わる
厳しい
感情的になる
仕事ができない
最も回答が多かったのは、「理不尽」で66.3%です。次に「自己中心的」が42.2%、「自分のやり方を押し付けてくる」、「人によって対応が変わる」が同率の33.7%で続きます。更に、「厳しい」が31.3%、「感情的になる」が25.3%、「仕事ができない」が22.9%でした。
上位を占めた「理不尽」や「自己中心的」、「自分のやり方を押し付けてくる」は、上司とのやり取りでよく感じるものでしょう。
アンケートでも「スケジュールを無視して、急ぎの仕事を振ってきた」、「仕事のやり方について細かく指示してくる」、「言われたとおりにしただけなのに文句を言われたりする」などの声が挙がっていました。上司と部下のやり取りは、日常的に発生するもの。上司を嫌いに思う理由としても上位に並んでくるのでしょう。
「上司が嫌い」で異動・転職した人はXX%に!
では、嫌いな上司とどう付き合っていけば良いのでしょうか。
嫌いな上司にどう対応しましたか?
仕事だと割り切って普通に接する
出来る限り関わらない・話さないようにする
異動・転職した
ほかの上司や部署に相談した
嫌だと思うことを直接上司に言った
上司のいいところを見つけようとした
その他
アンケートで回答が多かったのは、「仕事だと割り切って普通に接する」で、61.4%です。次に多かったのは、「できる限りかかわらない・話さないようにする」で55.4%でした。
3番目に多い回答は、「異動・転職した」で19.3%、更に「ほかの上司や部署に相談した」が13.3%と続きます。そのほか、「嫌だと思うことを直接上司に言った」(10.8%)や、「上司の良いところを見つけようとした」(9.6%)といった回答もありました。
「上司が嫌い」で異動や転職したケースが19.3%に上り、問題改善の対処法の一つとなっているようです。一方で、「ほかの人に相談する」や、「上司に問題点を指摘する」、更に「嫌いだと感じる上司のいいところを探す」という回答も出るなど、さまざまな方法で改善しようとしているようです。
「会社を辞めたい!」「転職したい!」と結論を出してしまう前に、対処法を自分なりに見つけることも大切と言えそうです。
「上司が嫌い」と「仕事」は切り離して考えよう
たとえ上司が嫌いでも、辞める予定があったとしても、仕事は仕事として取り組みましょう。「キャリアを積む」という意味で、仕事は自己の成長に大きくつながるものです。仕事中に上司との関係ばかりに頭を使っていると、成長の機会を逃しているも同然。ですから「上司が嫌い」と思うことと、「仕事」とは切り離して考えることが大切ではないでしょうか。
そのためにも、まずは「目の前の仕事に集中すること」を心掛けましょう。余計な事は考えず、自分の仕事をやり遂げることに力を注ぐことで、あなた自身の成長にもつながります。たとえ後に異動や転職をすることになっても、仕事をやり遂げてきたという実績と自信が、必ずあなたのキャリアにとってプラスになるはずです。
残念ですが、完璧な上司はいません
何より完璧な上司など、どこを探しても見つかりません。誰かにとっては親しみやすくても、別の誰かにとっては近寄りがたいことも珍しくないのです。
気が合わないと感じながら無理に合わせようとすると、必要以上にストレスがたまってしまいます。ですから、嫌いな上司とは一定の距離を保ちつつ付き合いましょう。ただし、仕事をやり遂げるためにも一定の節度を持って、礼儀正しく振る舞うことは必要です。
「どうしてもガマンできない!」という場合は、人事に相談したり、異動希望を出してみるのも方法です。距離を少し置くことで気持ちも落ち着き、たとえ同じ職場にいても、付き合いが楽になることもあります。
こんな対応は絶対NG! あなたが嫌われるかも!?
上司が嫌いでも、態度に出してしまうのはNG! 自分自身の評価を下げることにもつながりかねません。
例えば「上司の指示を無視する」ことは、「組織での適応力がない」と自分から言っているようなもの。また陰で他人の悪口を言うと、「ひきょうな人」などと周りの人に思われてしまう可能性もあります。
嫌いな上司がいることに影響されて、自ら悪態をついてしまうことは社会人として避けたいものです。わざとミスをしたり、上司に嫌がらせをしても、会社やほかの社員にとっては迷惑以外の何ものでもありません。上司が嫌いでも、モラルを持って行動しましょう。
やっぱり辞めたい! 転職するなら気を付けるべきこと

頭では理解しているつもりでも、「やっぱり無理だ!」「もうガマンできない!」と思うこともあるでしょう。また、一度こじれた関係は、簡単に修復できなこともあります。そうなってしまった時には、転職も一つの方法です。
転職するメリットとしては、心機一転、新たな職場でスタートを切れること。一方、デメリットとしては、新しい会社でイチからキャリアを築いていかなければならない、あるいはキャリアの方向転換をせざるを得ない可能性が挙げられます。場合によっては最初から学び直す必要もあるでしょう。
もちろん人間関係も築き直す必要があります。何より、転職先に「嫌いな上司」がいないとも限りません。今よりも更に合わない上司がいることもあり得ます。だからといって、その度に転職していては、キャリアを身に付けられないまま、年齢だけを重ねてしまうことになりかねません。
転職するということは、「今、勤めている会社の良いところも失うことだ」と理解したうえで、行動に移しましょう。
≫ 上司のパワハラに悩んで転職。後悔しない「次の転職先」の選び方は?
「上司が嫌い」は退職理由になる?
もし、辞めることを決意したら、会社に退職の意思を伝えなければいけません。その際、退職理由についても聞かれることでしょう。その時、「上司が嫌い」という理由を会社に告げる必要はあるのでしょうか。
辞めるのだから言いたいことを話してスッキリしたい気持ちもあるかもしれませんが、感情的な理由を退職理由に挙げることは控えた方が無難です。転職先でも、取引先や人脈に何らかのつながりがあって、退職理由が伝わってしまうこともまったくないとは言えません。
更に退職の意思を告げた後、上司とギクシャクした関係になる可能性も。仕事の引き継ぎがスムーズにいかず、更にストレスを抱えることも考えられます。
退職理由は「家庭の事情」などに留めて、詳細に言わなくても構いません。辞めると決めた以上は円満に退社して、転職先で成長することに意識を切り替えましょう。
面接での退職理由、どう説明すればいい?
面接でも退職理由についてはよく聞かれますが、自分から上司の不満を話すのは避けましょう。なぜなら、面接官は「自社に入社して活躍してくれる人材か」が知りたいのであって、元上司の不満を聞きたいわけではないからです。会社や上司の不満話をしてしまうと、面接官によっては「会社や組織に向かない人」と評価する可能性もあります。
転職先で求められていることは「入社後の活躍や成長」なので、自分が発揮できる能力や、意気込みや目標といった熱意を伝えるように心掛けましょう。退社理由を尋ねられたら、「前職(現職)の上司が嫌い」ではなく、「転職先に入社することで実現したいこと」など、成長につながる前向きな言葉で答えるのがポイントです。
≫ 【Q&A】上司とうまくいかず退職。面接で退職理由をどう伝える?
まとめ
「上司が嫌い」と思う人は多くいるようですが、自分なりの対処法を見つけることでうまく乗り切っている人も多いことが分かりました。
一方で、異動・転職という方法で解決しようとする人もいることが分かりました。ただし、「上司が嫌い」という理由だけで会社を辞めていては、いつまでたってもキャリアが身に付きません。退職・転職することのメリット・デメリットをしっかりと考えたうえで行動に移すことが大切です。
もう会社を辞めようと思っているのであれば、嫌な上司のことで悩む必要はありません。職場でのモラルを守り、日常業務をしっかりと行いながら、退社までの期間を有意義に過ごすことを心掛けましょう!
※全国20~39歳の公務員・会社員(パート・アルバイト除く)113人
調査方法/インターネットリサーチ
実施期間/2017年2月16日〜17日
マイナビ転職 編集部

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