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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.134エッセイスト/コラムニスト 犬山紙子
働いてないけど、動いた

Heroes File Vol.134
掲載日:2015/6/4

犬山紙子さんの写真1

美人なのになぜかモテない女性たちの恋愛事情をつづったイラストエッセー本『負け美女 ルックスが仇(あだ)になる』が話題となり一躍注目を浴びることになった犬山紙子さん。ユーモアのある切り口と独特の視点が支持され現在は雑誌のコラムやテレビ、ラジオなどで幅広く活躍中だ。

Profile

いぬやま・かみこ 1981年大阪府生まれ。東北学院大学経済学部卒業後、仙台の出版社に就職。1年半後、母の介護を機に退職。29歳の時、イラストエッセー本『負け美女 ルックスが仇(あだ)になる』で作家デビュー。2015年6月現在、テレビ番組「みんなのニュース」「スッキリ!!」などに出演し、雑誌連載も多く抱える。新刊『地雷(じらい)手帖 嫌われ女子50の秘密』。

20代はニートで漫画家を目指す

「モテない美女」たちの恋愛事情をコミカルにつづったイラストエッセー本『負け美女 ルックスが仇(あだ)になる』で作家デビュー。以後、女性たちの複雑な思いをすくい上げた著書や雑誌コラムで人気を得ている犬山さん。

最近はその鋭い観察眼と切れのいいトークセンスが買われ、テレビのニュース・情報番組などにコメンテーターとして出演する機会も増えている。「こんなに忙しくなるなんて夢のよう。だって数年前までニートだったんですから」

犬山さんは大学卒業後、仙台の出版社に入社し、ファッション誌の編集に携わっていた。しかし母親が病気になり、介護のため1年半で退職。そこから約6年、就職しないという生活を送ることになる。

「最初の1年は私一人で介護していましたが、2年目からは姉弟が手伝ってくれたので、私は漫画を描く時間を得ました。小さいころから漫画家になるのが夢だったんです。作品は同人誌に発表するだけでなく、出版社にも持ち込みました。ほとんど相手にされませんでしたが」

介護のためとは言え、親のスネをかじるような生活に終止符を打ちたかった。でも漫画では芽が出ない。さすがに危機感を覚えた。27歳のころだった。

「実は大学時代から、30歳までに自分の本を出したいという夢もあったんです。漫画がダメなら、せめてそちらをかなえたかった。友人に相談したらブログからやってみたらと。それでイラストと文章をアップするブログを始めたんです。反響がなければ本を出す夢もあきらめてほかの仕事を探そうと考えていました」

ブロガーからエッセイストデビュー

犬山紙子さんの写真2

ニートと言うと引きこもりをイメージされがちだが、決してそうとは限らない。実際、犬山さんは時間を作っては仙台から東京へ出掛けていき、女友達と遊んでいたという。

「実はこの経験がブログのネタになりました。どんな話を人は喜んでくれるのかと考え、いろいろ試したのですが、モテない美女の悲惨な恋愛話だと反応がいいんです。どんどんアクセス数も増えました」

そして約1年後。ブログを読んだ編集者から声が掛かり、書籍化が決定。それが『負け美女』だった。29歳ギリギリで夢を達成。しかも直後からテレビ出演や執筆依頼が舞い込んだ。

「うれしかったですね。でもその一方で、私がクローズアップされるのは『負け美女』という言葉が新鮮な間だけ、すぐに需要は消えると思うようにしていました。仕事がなくなった時に傷付きたくなかったので。私、ビビリなんです。だから一つひとつのことが今だけの貴重な体験なんだと自分に言い聞かせ、一生懸命取り組みました」

何でも話せる女友達が原動力

2015年5月、犬山さんの新刊『地雷(じらい)手帖 嫌われ女子50の秘密』が発売された。

「誰からも愛されたいという女性がいますが、それは土台無理。それなら大事な人から嫌われないためにはどうすればいいのか、そのためにはどう行動すればいいのか。それをシチュエーション別にまとめてみました。傷付きたくないからといって自分から異性を好きにならず、愛され待ちしている女性にも読んでほしいですね」

犬山さんのエッセーには、うまくいかない女性たちの事例が数多く登場する。すべて友人たちから得た実話だという。一体どうやって聞き出すのか。

「私、中学まで斜に構えている嫌なヤツだったんです。でも高校生になり、楽しそうな同級生をはたから見てバカにしている自分こそが本物のバカだと気づき、輪に入るようにしました。そうしたら毎日が楽しくなって彼女たちの話を聞くのも好きになって。最初はウザイと思われるかなと不安でしたが、本気であなたの話を聞きたいんだという気持ちを示すと大抵の人は受け入れ、本音で話してくれます」

今の犬山さんにとって女友達が原動力。LINEでやり取りしたり、お酒を飲みに行って話すことが何より幸せなひとときだと語る。「仕事で困った時も友達に相談します。人を頼るって難しいけれど、プライドを外せば案外簡単。しかも相談すると気持ちも楽になるし、突破口も見えてきます」

細く長く、一生今の仕事を続けたい

犬山紙子さんの写真3

ニートから人気ブロガーを経てエッセイストになった犬山さん。30代になって、今まで以上に仕事に対して意欲的な自分を感じているという。

「最初の本を出してから今年(15年)で4年目、雑誌連載は月9本になりました。しかも一番書きたかった内容のコラムも5月から女性誌で始まり、ありがたいなって。テレビも3本、レギュラーで出演させてもらっています。寝たきりの母にも見てもらえるのでうれしい」

特に、報道番組へ出演するようになって政治や社会問題への関心が高まった。「例えば妊娠・出産・子育てに対し、まだまだ多くの企業で支援システムが確立されていないことが気になります。子どもは女性一人でつくるわけではないのに、理不尽な思いをするのはほとんど女性。何とか社会の仕組みが変わらないかなって」

仕事も増え、視野も広がり、まさに順風満帆の今だからこそ大事にしたいのが謙虚さだという。「そのためにもニート時代の『仕事が欲しくてたまらなかった』という気持ちは忘れたくない。せっかくつかんだこの仕事を細く長く、一生続けていくことが次なる目標です」

ヒーローへの3つの質問

犬山紙子さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

動物園の飼育員。とにかく死ぬほど動物が好きなので。できれば「ライオンの次はキリンね」みたいな感じで、いろんな動物の飼育を経験したいです。

人生に影響を与えた本は何ですか?

宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』。主人公の少年ジョバンニが母のために働く姿などが描かれています。それを読み、私自身が若くして母の介護をすることになった際、気持ちの整理ができました。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

柴犬命で、愛犬「コロッケ」を溺愛しているので、私の「勝負●●」は柴犬グッズ。ここぞという時には犬のTシャツを着たりします。

Infomation

新刊『地雷(じらい)手帖 嫌われ女子50の秘密』発売中

無意識の行動が周りをイラッとさせているかもしれない。職場の人間関係から合コン、デート、SNSの地雷ポイントまで50のシチュエーション別にコミュニケーション術を徹底解説。2年前に出版した単行本『嫌われ女子50』の文庫版化にあたり、新たにアンケートも実施し、今の時代に合わせて大幅に加筆修正した。漫画も新たに書き起こしたそう。まさに新コミュニケーションバイブル。人間関係に悩んでいる人にはぜひ手に取ってほしい一冊だ。
発売日:2015年5月8日
出版社:文藝春秋
価格:650円(税別)

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