面接官からの「最後に何か質問はありますか?」の一言。「何かありますか?」と聞かれたからといって、“何でも聞いてOK”というものでもありません。たった一つのNGな逆質問で残念な結果を招くことも。そんなNGな逆質問の例と、アピールに変えていく逆質問を紹介します!
INDEX
▼1分動画でチェック! NGな逆質問
準備不足でNGな逆質問
志望企業のホームページを見ていないのは論外!
面接を受ける企業のことを調べずにいくのは絶対NG! ホームページや求人情報を見れば分かるようなことを逆質問するのは、「何の準備もしていません」と言っているようなものです。
ダメな逆質問例
- 御社の企業理念は何ですか?
- どのような商品を取り扱っていますか?
- 主要取引先はどのような企業がありますか?
- 御社の売上高を教えてください。
- 御社の強みは何ですか?
志望企業のホームページと求人情報を暗記するくらいのつもりでじっくり読み込み、面接に臨みましょう。
“志望企業だけでなく、競合企業のホームページもチェック!”
志望企業のホームページだけでなく、ビジネス上の競合となる企業の情報を事前に調べていけば「A社やB社も同じような機能・価格の商品を販売しておりますが、お客さまに御社の製品を選んでいただくために、どのような工夫をされているのでしょう?」というように、ぐっと踏み込んだ質問が可能に。事前に周到なリサーチをしてきたことをアピールできるだけでなく、入社への熱意を面接官に伝えることもできます。
自信がないNGな逆質問
「勉強したい」や「大丈夫ですか?」は熱意を疑われる!
会社に依存しているように感じられる逆質問もNG! 会社はビジネスで利益を上げていくための組織。“勉強する”という考え方の人材を欲しがりません。また自信がなさそうな発言、姿勢は社会人としてNGです。
ダメな逆質問例
- 勉強できる環境はありますか?
- 能力を伸ばしてくれる環境でしょうか?
- 御社に入ると、どんな研修が受けられますか?
- ノルマが達成できなかったらどうなりますか?
- 異業種(異職種)からの転職でも活躍できますか?
- 入社してから覚えれば大丈夫でしょうか?
あなたが面接に呼ばれたのは、企業側が“会ってみる価値がある”と思ったから。面接官の目を見て、前向きな自分を見せてください。
自分ができること、志望企業で生かせそうなことをまとめておこう!
中途採用で企業が知りたいのは、何をしてきたか、何ができるかです。前職で心掛けていたこと、身に付けたこと、志望企業・職種で生かせそうなことをまとめておけば、「前職では入社後に○○の資格を取得しましたが、御社では未経験者向けの研修や資格取得支援などはありますか?」といったように逆質問できます。今の自分ができること、貢献できると考えられることに目を向けて質問を組み立てていきましょう。
仕事への興味が感じられない
NGな逆質問
給与や休日・休暇、福利厚生の質問は仕事への興味が薄いと捉えられることも
給与や休日・休暇などの待遇は仕事を選ぶうえでとても大切なポイントです。とはいえ、それだけを質問しては、面接官に「仕事や会社への興味が薄いのかな?」とマイナスな印象を持たれてしまうことも。また、求人情報に書かれている待遇を逆質問してしまったら、「何も調べていないのかな?」とさらにイメージダウンしてしまう可能性も……。
ダメな逆質問例
- 平均年収はどれくらいですか?
- 月給と手当はいくらもらえますか?
- 前年のボーナスの支給実績は?
- 残業はありますか?
- 福利厚生にはどのようなものがありますか?
- 転勤はありますか?
- 年間休日は何日ありますか?
給与、休日、待遇などに関する質問は必要最小限に留め、控えるようにしましょう。
“待遇に関しての質問をしたい時は、前職の実績を引き合いに!”
求人情報からは読み取れず、どうしても聞きたいことがある場合は、これまでの自分の実績を示しつつ、逆質問で探ると良いでしょう。「前職では、月に平均で30時間ほど残業しており、繁忙期は40時間ほど残業しておりました。求人情報には“残業あり”とありましたが、御社の平均的な残業時間と繁忙期の残業時間を教えてください。」というふうに聞いてみてください。「求人情報だけでは分からなかった」ということをさりげなく伝えつつ、求められる勤務条件に柔軟に対応しようとする姿勢をアピールできます。そうはいっても、給与、休日、待遇などの質問で終始するのは面接官に良い印象をもたれないこともありますので注意しましょう。
「何か質問は?」でチャンス到来!
逆質問で自分アピール
面接での「何か質問はありますか?」は自分をアピールするチャンス。
NGを回避するだけではもったいない!
面接官の気持ちをつかむ2パターンの逆質問の例を紹介します。
やる気をアピールする逆質問
例えば
- どれくらいダメな逆質問例うか?
- 異業種から転職された方は、どのような勉強をされているのでしょうか?
- 前職で○○という経験を積み、お役に立てると思いますが、足りない経験やスキルがあればお教えください。
- これまでの経験で○○の流れは理解しておりますが、その後の流れについて詳しく伺わせていただいてもよろしいでしょうか?
“新しい職場で必要なものを聞きだそうとすることで「やる気」が見える!”
新たな会社で自分に足りないものをどんどん吸収していこうという積極性が見えるところ、また「頑張ります」や「努力します」というような抽象的な表現ではないところがGOOD! さらに、具体例を提示して相手の回答がYES/NOで終わらないようにコミュニケーションを取るというビジネスパーソンとしてのスキルのアピールにもなるGOODな逆質問です。
責任感と協調性をアピールする逆質問
例えば
- 前職のお客さまは○○な方が多く、○○や○○に気を使っておりました。御社での仕事内容では、さらに○○が大切ではないかと思ったのですが、いかがでしょうか? またほかに気を使うべきことはありますか?
- 前職は、内勤スタッフのサポートなしにはできない仕事でした。ですので常に社内でも積極的なコミュニケーションを心掛け、良い雰囲気を作り出すよう心掛けておりましたが、御社の社内の雰囲気はどのような感じでしょうか?
- これまでは後輩の教育のために、遅刻しない、元気に挨拶するということを自ら率先していましたが、ほかに御社で求められることはありますか?
“お客さまや同僚との関わり方で「責任感」と「協調性」が見える!”
前職で心掛けていたことを引き合いに出し志望企業で求められることを逆質問。企業側が重視する責任感や協調性をアピールしつつ、求められることを聞きだすこともできる、GOODな逆質問の一例です。ただし、自慢話にならないように十分気をつけましょう。
「質問はありますか?」に
「特にありません」
と答えるのは印象が悪い?
逆質問することがない時の対処法
面接官はあなたの逆質問の内容から、自社への入社意欲や志望度、職務能力などを見極めています。
「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたら、「特にありません」と一言で終わらせるのではなく、意欲や能力をアピールできれば、ほかの応募者と差を付けるチャンス。できる限り質問をしましょう。
そのためには、志望企業に関する下調べや、アピールしたい自分の強みを明確にしたうえで、事前に複数の質問を用意しておくことが大切です。
しかし、絶対に逆質問をしないといけないわけではありません。最も大切なことは、それまでの面接過程ではないでしょうか。
また、面接官から聞きたいことについて十分な説明があり、逆質問に至るまでに用意していた質問の回答がすべて得られてしまうことも考えられます。
その場合、無理に質問をひねり出そうとして、上で紹介したような「NGな逆質問」をしてしまっては意味がありません。考え込んで沈黙を生むのもあまり良い印象を与えないでしょう。
特に質問がない場合には、「十分にご説明をいただきましたので、特に質問はありません。お話をお聞きし、ますます御社へ入社したい気持が強くなりました」と入社意欲を示しましょう。
現役面接官に聞いた!
グっときた面接逆質問
現役面接官にリサーチ! 実際の面接で逆質問をされ「好印象を持った質問」とその理由を教えていただきました。すべての企業・面接官に当てはまるわけではありませんので、求められている人物像や企業風土を把握したうえで、逆質問を用意する時の参考にしてみてくださいね!
御社ではどのような方が活躍していますか?
面接官の評価ポイント
入社するからには活躍をしたい、という意欲が感じられます。
また、自分から“企業にフィットしているか”を確認していることから、企業選びのリテラシーの高さが伺えました。
入社した際、私の課題になる点は面接官の方々から見てどのような点だと思われますか?
面接官の評価ポイント
入社することを具体的にイメージし、活躍したいという意欲ややる気を感じます。
また課題を把握し、入社前に何を克服しておくべきなのか意識しようとする積極性に好印象を持ちました。
ただし、自信がない話ぶりの方から同様の逆質問を受けたら「ここで働くことに不安に感じているのかも?」とも思ってしまいます。
本日の面接のフィードバックをお願いします
面接官の評価ポイント
向上心の強さ、課題発見への意識の高さが伺えます。
次回面接に向けてのアドバイスを併せて聞かれることも多いため、志望度の高さや企業理解を深めようとする積極性も感じられます。
配属部署の強みと弱みについて教えてください
面接官の評価ポイント
自身が働くであろう“現場の実情を知りたい”という質問から入社意欲の高さが伺えます。
また、逆質問としては聞きづらい“企業の弱点”を質問する強さに好印象を持ちました。
御社の○○職に対する評価基準は、どのようなものでしょうか?
面接官の評価ポイント
良い意味で承認欲求が強く、バイタリティがある人物だと捉えることができます。
- これまでの面接で、NGな逆質問をしていませんでしたか?
- GOODな逆質問はできていたでしょうか?
面接官に「何か質問はありますか?」と聞かれたら、逆質問でチャンスに変え、あなたの熱意を伝えていきましょう!
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