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履歴書の健康状態欄の書き方|既往歴どこまで書く?ケース別に紹介

更新日:2024年03月28日

谷所 健一郎

監修者谷所 健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役

この記事で分かること
  • 健康状態欄の記入例・例文
  • 健康状態別の書き方とポイント
  • 「業務に支障はない」と判断できる健康状態の例
  • 健康状態の選考への影響

履歴書に「健康状態」の記入欄がある場合、どう書けば良いのか、迷ったことはありませんか? 特筆すべきことがなければ書く意味がないのではないか、空欄のまま提出しても良いのか? 逆に持病がある場合や、通院が必要な場合にはどのように書けば良いのか、採否にどのくらい影響があるのか? など、疑問や不安を感じたことがある人もいるのでは?

本記事では、「健康状態」とはどこまでを指すのか、履歴書にはどう書くべきなのか、さまざまなケースにおける書き方の例とともに、採用担当者はどういった点に着目するのかを具体的に紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

目次

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    履歴書の健康状態欄の基本的な書き方と例文

    履歴書に、「健康状態」の欄が設けられていることがありますよね。そもそも書く必要があるのか? 健康状態とは、どこまでを指すのか? 書き方は? と、悩むことがあるかもしれません。

    採用側は業務に支障がない健康状態かどうかを知りたい

    一般的に、企業が転職の選考を行う際に応募者の健康状態を不採用理由にすることは、良くないこととされています。厚生労働省でも、企業の採用基準はあくまで応募者のスキルや業務への適性であるべきで、健康状態だけを理由に合否の判断をしてはいけない、と定められています(参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」)。

    一方で採用側としては、当然ながら「日常の業務に支障がない健康状態」であるかどうかは知っておきたい項目です。採用してから配置換えをしたり、業務の調整・制限をする、といったことにならないためにも、当然と言えるでしょう。

    基本的には空欄のままにしない

    また履歴書は、空欄なく記載して提出することが基本です。「健康状態」の欄が設けられている場合には、空欄のままにせず、正直に記入しましょう。更に、使用する履歴書に「健康状態」欄がなくても、業務に持病が影響する場合は別途備考欄などに記載するほうが良いでしょう。企業に伝えないまま入社をし、無理をして体調を壊したり、業務の調整を依頼したりするのは信頼に関わります。良好な職場関係を築くためにも、事前に正直に伝えるのが得策でしょう。

    原則的に「良好」と記入する

    特筆すべき持病もなく、業務に支障がない健康状態の場合は「良好」と記入します。健康状態が良いことを特にアピールしたい、という場合には「極めて良好(●年間無欠勤)」などと書いても良いでしょう。

    健康診断で「血圧が高い」と指摘されたことがある、あるいは「腰痛持ちだ」といった場合でも、日ごろ業務を行うにあたって支障がないのであれば、特に記入する必要はありません。同様に、「良好」とだけ記載しましょう。

    逆に血圧や腰痛など深刻な病気でない場合でも、通院が必要でお休みや早退が発生する可能性がある、という場合には明記しましょう。

    健康状態欄、基本の書き方とポイント

    • 空欄のまま提出するのはNG
    • 業務に差し支えのない健康状態の場合は、原則的に「良好」と記入
    • 通院などでお休みや早退が発生する可能性がある場合、別途明記

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    健康状態別に理由の書き方を解説

    一時的な体調不良やけがに関しても、書くべきなのでしょうか? あるいは持病や既往歴がある場合などには、履歴書の健康状態欄にはどう記載すべきでしょうか? さまざまな健康状態を想定して、具体的な書き方を解説していきます。

    健康状態は良好で特筆すべき事項がない、あるいは一時的な体調不良の場合には?

    「健康状態」欄に何かを記入する、と言われても、持病もなく健康状態は良好だという場合には、どうすべきでしょう? この場合には、シンプルに「良好」とだけ記載しましょう。記入漏れだと思われてしまう可能性もありますので、空欄のままにしておくのはNGです。

    また、普段どおりに生活していても、風邪をひいたりけがをしてしまうなど、一時的な不調は誰にでもあり得ますよね。履歴書を書いている時点や、応募する時点、あるいは面接段階で一時的な不調やけががある場合でも、「業務に支障がない」と判断できるものであれば「良好」だけを書いても問題ありません。必要に応じて、以下のように補足しましょう。

    ▼健康状態 書き方例

    • 良好(現在右腕を骨折していますが、採用時には完治予定。業務に支障はありません)

    持病や既往歴がある、または通院が必要な場合

    一般的に、持病や病歴、病状について、応募先企業に詳細に伝える必要はありません。しかし、治療中で「公休日以外にも通院が必要」という場合などは、業務への一定の影響が想定されます。そういった場合には、履歴書や面接時に伝えておくことで周囲の協力や理解を得られることがあります。申し送り事項として履歴書に記入しておいたほうが、入社後も安心して働けるのではないでしょうか。

    実際の書き方については、以下「業務に支障がない場合」「業務に支障がある健康状態の場合」に分けて紹介しています。

    業務に支障がない場合
    過去に大きな病気やけがをした既往歴がある場合や、頭痛や肩こり・腰痛、花粉症などの持病がある、といった場合はどうでしょうか。こう言った場合についても、業務に差し支えのない状態・範囲であれば「良好」と記載しましょう。では、どういった健康状態であれば「業務に支障はない」と言えるのでしょうか。ポイントは、以下を参照してください。

    「業務に支障はない」と判断できる健康状態の例

    • 花粉症、肩こり・腰痛、頭痛など、日常生活にも支障がない程度の持病がある
    • 大きな病気やけがによる既往歴があるが、現在は完治。業務に支障はなく、通院も公休日のみである

    ▼健康状態 書き方例

    • 良好

    業務に支障がある健康状態の場合
    まず、自分で「日常的に業務に支障がある健康状態である」と認識している場合には、転職活動を始める前に回復させることが第一です。主治医にも、転職するタイミングとして適切かどうか、相談してから判断するようにしましょう。

    日常的に影響があるほどではなくとも、持病によって公休日以外でも通院が発生する可能性があったり、業務内容にも配慮や制限が必要な場合には、ある程度「業務に支障がある」という判断になります。どの程度の影響になるのか、しっかり伝えるようにしましょう。病名や症状などの詳細は、基本的には記載の必要はありません。ただし、面接で質問される可能性はあることを念頭に置いておきましょう。書き方は、以下を参考にしてください。

    ▼健康状態 書き方例

    • 良好(通常業務には差し支えありませんが、腰痛持ちのため、重い物を運ぶなど、腰への過度な負荷はかけられません)
    • 良好(通常業務に支障はありませんが、1〜2カ月に1回程度、通院のためにお休みをいただきます)
    • X月に左足を骨折しており、X月までの間は隔週での通院が必要です。公休日に予約が取れない場合には、平日の休暇取得を希望します。

    うつ病などの精神疾患がある場合
    うつ病などの精神疾患がある/過去にあった場合でも、上述の内容と同様、業務に支障があるか否かで記載の書き方は異なります。過去に疾患があったが今は完治している、という場合には、シンプルに「良好」のみの記載で問題ありません。

    薬を服用していて症状は安定しており日常業務に支障はないが、平日でも定期的な通院が必要である、といった場合には、通院の頻度を履歴書の健康状態欄に記載しましょう。病名や薬の服用についてまで記載する必要はありませんので、どこまで詳細に書くかは個人の判断によります。以下のようにシンプルな記載にしておき、面接で聞かれた場合の答え方は、別途準備しておいても良いでしょう。

    ▼健康状態 書き方例

    • 良好(通常業務に支障はありませんが、2カ月に1回程度、通院のために休暇取得を希望します)

    前職の退職理由が病気やけがだった場合の書き方

    前職の退職理由が病気やけがである場合にも、あくまでも「現在の健康状態」について書きます。現在回復して、滞りなく業務に就ける健康状態であれば、「良好」だけの記載でも問題はありません。

    回復しているものの定期的に経過観察のため通院している、といった場合で、会社を休む必要があるのであれば以下のように記載しましょう。「業務に差し支えはない」ことをアピールしつつ、通院頻度などを書くと丁寧です。

    ▼健康状態 書き方例

    • 良好(業務に支障はないものの、通院のため1カ月に半日程度の休暇取得を希望します)

    病気やけがを理由に前職を退職したことや、詳細な病名や症状まで明記する必要はありません。面接で退職理由を聞かれた際に話すのであれば、採用担当者に「現在は滞りなく業務を遂行できる健康状態である」ことを伝えるようにしましょう。

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    健康状態は、なぜ履歴書に記載する必要がある?

    企業が採用選考を行ううえで一番重要視するのは、当然ながら応募者のスキルや業務への適性です。前述のとおり、健康状態だけではなく、「応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定しない」ことは、厚生労働省によっても定められています(参考:厚生労働省「公正な採用選考の基本」)。

    ただし、多くの企業は選考時点で「業務をこなすのに支障がない健康状態であるか」の確認を行います。これは、持病や通院などの事情により、入社後に配属先や勤務地、業務分担の配慮や変更、制限が必要になる可能性があるためです。採用側でも、応募者を受け入れるための準備や支援、配慮が必要かどうか、事前に確認しているということです。過度に心配し過ぎたり考え過ぎたりせず、入社後スムーズに働き始められるよう、正直に申告するようにしましょう。

    健康状態欄、採用担当者が見るポイント

    • 業務をこなすうえで支障がない健康状態か
    • 入社後の支援や、業務の制限、配属への配慮が必要かどうか

    履歴書に記載した健康状態、選考にはどの程度影響する?

    上述のとおり、健康状態だけをもって直接的に企業が採用の可否を決めることはありません。あくまでも採用担当者が見ているのは「支障なく、業務を遂行できるか」という点がメインです。ナーバスになり過ぎることなく正直に伝えることで、双方にとって入社後の走り出しがスムーズになる、と思っておくと良いでしょう。

    繰り返しになりますが、気を付けたいのは「健康状態」を空欄のまま提出はしない、ということ。履歴書は空欄を作らず、すべて記入して提出するのが基本中の基本。これは「健康状態」欄についても同様です。「確認漏れ」「書き忘れ」といった注意・配慮のなさを懸念されてしまうリスクもあります。気を抜かずに記入しましょう。

    採用担当者にとっての「健康状態」欄とは

    • 直接的な採否の判断基準にはならない
    • 「書き忘れ」だと思われてしまうリスクがあるため、空欄で提出するのはNG

    まとめ

    履歴書の「健康状態」欄について、書くことの意味から具体的な書き方やポイント、採用者目線で何が見られているのか、といった点を紹介してきました。重要なのは、入社後に双方にとってのミスマッチが少なくなるように、事前に正直に伝えておく、ということ。また、特筆すべき事項がなくても空欄で残すことはなく、「良好」「極めて良好」などと記載して提出することです。

    難しく考え過ぎたり、詳細にわたって記載する必要はありませんが、採用側は必ず目を通す項目であることを忘れずに。各項目に設けたポイントや書き方の例などを参考に、丁寧に仕上げるようにしてくださいね。

    谷所 健一郎

    谷所 健一郎(ヤドケン)

    キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
    有限会社キャリアドメイン 代表取締役

    有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

    マイナビ転職 編集部

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