失敗しない自己PRの回答ポイントや注意点
更新日:2024年06月20日
記事まとめ(要約)
- 面接官が知りたいことを簡潔に伝える「面接官ファースト」が大切
- 企業が知りたいポイント=自社の求めている人物像と応募者のマッチ度
- 失敗談を聞かれることもある。学んだこと、どう乗り越えたかまで伝える
- 自己PR回答の具体例とポイント
自己PRは、採否に関わる重要な要素であるが故に、意気込み過ぎてアピールポイントが見当外れなものになってしまう人も少なくありません。
そこで、自己PRの考え方と、失敗しない回答ポイントや具体例、注意点を紹介します。自己PRのポイントを押さえることで、面接官に良い印象を残せるアピールができるようになるでしょう。
自己PRとは?
自己PRとは、応募先の企業に自分の強みや得意分野、実績、経験などをアピールすることを指します。
「自分がアピールしたいことを伝えること」だと勘違いしている人も多くいますが、ただ伝えるだけでは面接の場では不十分です。
提出書類も面接も同様に、自分がアピールしたいことではなく、面接官が知りたいことを簡潔に伝えていくという「面接官ファースト」の姿勢が大切です。
「私のアピールポイントは……」と語るのではなく、「御社に私が貢献できる点は……」という文脈で話を進めていくと、好意的に受け止めてもらいやすいでしょう。
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企業が自己PRで知りたいポイント
企業が自己PRで知りたいポイントは、自社の求めている人物像と応募者のマッチ度です。
具体的には、アピールしている職務能力や経験などの強みが応募条件を満たしていて、企業や組織にメリットをもたらす人材なのかを自己PRを通じて判断します。
また、応募者が自社の社風に合うのか、雰囲気になじめる人柄か、似たような価値観や仕事観を持っているかを見極めています。
そのため、求人情報や企業の公式ホームページ、SNSなどを確認し、企業がどんな経験やスキルを求めているのかを理解したうえで自己PRを作成しましょう。
失敗談を聞かれることもある
面接で、失敗談を聞く企業もあります。
質問の意図としては
- 問題解決能力や、柔軟な対応力があるか
- 失敗を認める謙虚さがあるか(責任転嫁しない)
- 自分の弱点を理解しているか(自己分析力)
などを知るためと考えられます。
単に失敗談を語るだけでなく、失敗を通して学んだことや、どのように乗り越えたのかを伝えるようにしましょう。
自己PR回答の具体例とポイント
自己PRにおける回答の具体例やポイント、NGな答え方を紹介します。
知らずにいると、自慢話のように聞こえたり、結局何が言いたいのか分からない内容になったりする可能性があるので、失敗しないようにチェックしておきましょう。
面接官ファーストを意識する
自己PRは、自分の実績やスキルを思うがままに話す場ではなく、面接官の質問意図を考えながら面接官ファーストの回答をすることが大切です。
面接官は自己PRを通して自社で活躍できる人材であるかを判断しています。「このようなスキルや経験が、〇〇のような形で御社のお役に立つことと思います」と結論付けることで、面接官に納得してもらいやすくなるでしょう。同時に、面接官ファーストであることから応募者の謙虚さが伝わり、好印象を与えられるはずです。
自慢話にならないようにする
「面接官の誘導されるままに話していたら、いつの間にか自慢話のようになっていた……」というケースはよくあります。
自慢話になってしまう理由は、「自己PRと自慢話の違いを分かっていたつもりだったが、実はまったく区別できていなかった」人が多いからです。
「こんな成功体験がある」「こんな実績がある」「こんな能力がある」といったアピールであることは同じですが、自己PRと自慢話の違いは下記の3つにあると言えます。
- 主張が客観的事実に基づいているか?
- 面接官が感情移入できるか?
- 「だから御社に〇〇のような形で貢献できる」という結論になっているか?
自己PRで実績や表彰歴のみ伝えると自慢話と受け取られてしまうので、達成したプロセスや、応募先の企業に貢献できる理由を盛り込むことが重要です。
また、客観的事実に基づいた主張をすることで、説得力が高まります。
例えば
- 〇〇によって売り上げを前期比20%伸ばしました
- アンケート調査で、顧客満足度が5ポイントアップしました
といった形で実績を語れば、面接官もあなたの実績を客観的事実として受け止めやすいでしょう。
人材ニーズに合った部分をアピールする
ありがちな「自己PRの失敗例」として、「人材ニーズと違う部分をアピールしてしまう」ということが挙げられます。
「自分にはこんなスキルがある」ということをアピールするのはいいのですが、そのアピールポイントが、応募先の人材ニーズにマッチしていなければ、どんなに素晴らしいスキルも評価対象にはなりません。
例えば、豊富な実務経験がある人を求めている企業に対して取得している資格の数をアピールしても、面接官には響かないでしょう。その企業が求めている人材像や、重視しているスキルはどのようなものか。これは、求人情報の募集要項をしっかりチェックしておけば事前に確認できます。
もしも「募集要項で求めている人材とはちょっと違うが、ぜひこの企業で働きたい」という場合は、熱意だけで押し切るのではなく、足りない部分があることを正直に認めたうえで、その部分を補うべく自分がどのように取り組んでいこうと思っているのか、自分なりの考えをしっかり伝えることが必要です。
アピール要素はシンプルに伝える
「私は〇〇ができます。また、■■の経験もあり、△△も勉強中で、××という資格も持っています」など、あまり多くのアピール要素を自己PRに盛り込むのも考えものです。
採用されるために、自分の持っているスキルをすべてアピールしたいという気持ちはよく分かりますが、あれもこれもと並べ立てると全体像がぼやけてしまい、「結局、どんな人物なのか」が面接官に伝わりにくくなってしまいます。
あるベテラン面接官は
「自分に自信がある人ほどアピール要素はシンプル。それは、一つのアピールだけで十分説得力があることが分かっているから。逆に、自信がない人ほどアピールポイントを数多く並べ立てる。しかし、採用の決め手は自己PRの合計点ではなく、『この人を採用したい!』と思わせるただ1点」
と言います。
企業研究の段階で求めている人材像をしっかり確認したうえで、「この企業にとって、自分の最大のアピールポイントは何か」を絞り込み、その1点を強く印象付けることに注力したほうがいいのではないでしょうか。
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失敗しない自己PRのポイントや注意点
自己PRをする時には、志望動機との一貫性を意識したり、結論ファーストで述べたりと注意すべきポイントがいくつかあります。面接官に好印象を与える自己PRになるように4つのポイントと注意点を押さえておきましょう。
意気込みだけの自己PRになっている
「役職に就けるように頑張ります」「売り上げに貢献できるように頑張ります」というような意気込みだけでは、マイナスな印象を与えてしまいます。
自分が努力して得たスキルや職務能力を、入社後にどのように生かすのかまで伝えられるように準備しておきましょう。
応募者が入社後に貢献できそうだと面接官が鮮明にイメージできれば、採用される可能性が高まります。
志望動機と自己PRが一貫していない
志望動機と自己PRに一貫性を持たせなければ、「矛盾している」「それほど本気度の高い目標ではないのかな?」と思われてしまいます。
例えば、志望動機では「マネジメント経験を積みたい」と伝えた応募者が、自己PRでは「現場で活躍しつづけたい」と述べると、面接官は違和感を抱くのではないでしょうか。
志望動機と自己PRをまったく同じ内容にするのは避けたいですが、方向性を一致させましょう。
結論から伝える
自己PRは「結論(主張)→根拠(具体例)→結論」の流れで順序立てて話すことで、面接官がひと目で内容を理解できます。
最初に主張となる結論を伝えれば、面接官の興味を引きつけられたり、集中して最後まで話を聞けたりするので好印象を残しやすくなります。
反対に結論を先に述べずに、長々とまとまりのない自己PRをしてしまうと、面接官は「結局何が言いたかったのかな?」などの疑問が浮かび、話に集中できない可能性があります。
「私の長所は、コミュニケーション能力が高いことです」というように結論ファーストで簡潔に伝えれば、面接官は「コミニケーション能力に関するアピール」だと認識できるので、理解しやすくなるでしょう。
また、自己PRは一つだけでも構いません。多くても3つまでにとどめます。複数伝えたいことがある場合は、「◯点あります。一つ目は……」のように伝えましょう。
話すスピードも意識する
自分のことを話すのに苦手意識を持っている人や緊張してしまう人は、面接で早口になりやすいので注意しましょう。
早口で話すと聞きづらいだけでなく、落ち着きのない印象を与えたり、「自信がないのかな?」と思われたりするので「少しゆっくり話す」ことを意識します。
一度自分が自己PRしている様子を録音して、聞きづらい部分はないか確認しましょう。
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まとめ
自己PRは採否を決定付ける非常に重要な場面ですが、これまでの自分のスキルや経験は変えることができません。自己PRで失敗しないためには
- 面接官ファーストを意識する
- 自慢話にならないようにする
- 人材ニーズに合った部分をアピールする
- アピール要素はシンプルに伝える
の4点を意識してまとめることが大切です。
失敗例としては意気込みだけになっていたり、志望動機との一貫性がなかったり、結論ファーストで伝えられないことが挙げられます。
ゆっくり話すことで、自信のある印象にもつながります。あなたの魅力がしっかり面接官に伝わるように、意識しましょう。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
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