転職で内定をもらったら?入社までの流れ・必要書類・よくある質問
更新日:2026年09月28日
記事まとめ(要約)
- 内定通知を受けたら、感謝を伝え、労働条件と回答期限を書面で確認する
- 入社を迷う場合は、譲れない条件と転職の目的を整理し、総合的に判断する
- 入社を決めたら、企業と入社日を調整し、雇用契約や必要書類を準備する
- 在職中の場合は、入社が確定してから退職を申し出、引き継ぎを進める
- 条件に納得できない場合は、無理に承諾せず、転職活動を続ける選択肢もある
転職活動で内定通知を受け取るとうれしい一方、「すぐに承諾して良いのか」「何を確認すべきか」と迷う人も多いでしょう。内定後は、労働条件や回答期限を確認し、入社するか慎重に判断する必要があります。
入社を決めた後も、入社日の調整、雇用契約、必要書類の提出、在職中であれば退職や引き継ぎを行います。
本記事では、内定通知から入社までの流れ、必要書類、内定を保留・辞退する際の注意点を解説します。納得したうえで、新しい一歩を踏み出しましょう。
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内定通知が来たらまずやるべきこと
労働条件を確認する
内定通知を受け取ったら、まず労働条件通知書などの書面を確認しましょう。
給与、勤務地、仕事内容、勤務時間、休日、入社日、試用期間などが、求人情報や面接時の説明と一致しているかを確かめます。書面が届いていない場合は、採用担当者に送付を依頼してください。口頭の説明だけで判断せず、書面で条件を把握することが大切です。
入社意思の回答期限を確認する
内定通知を受け取ったら、入社意思をいつまでに回答する必要があるか確認しましょう。回答期限は企業によって異なるため、具体的な日付を正確に把握することが大切です。
併せて、メールや書面などの回答方法、内定承諾書をはじめとする提出書類の有無、提出先や提出期限についても確認しておくと、対応の遅れや漏れを防げます。
内定通知から入社までの流れ
①内定通知の連絡が来る
最終面接後、企業から電話やメール、書面などで内定通知が届きます。
連絡を見落とさないよう、最終面接後はメールの受信箱や迷惑メールフォルダ、留守番電話をこまめにチェックするようにしましょう。
電話の場合は、担当者名や連絡内容をメモし、不明点があれば確認しましょう。メールの場合は、内定通知書などの添付ファイルも確認します。
連絡を受けたら、まず感謝を伝え、メールの場合は受領した旨を返信してください。その場で入社を承諾する必要はありません。迷っている場合は曖昧な返事をせず、条件や仕事内容を十分に確認したうえで判断しましょう。
②入社するか意思表示する
内定通知を受け取ったら、確認した労働条件や転職の目的を踏まえて入社するかどうかを判断し、期限までに意思表示をしましょう。すぐに決断できない場合でも、連絡を放置してはいけません。
他社の選考結果を待ちたいなど、期限までの回答が難しい事情がある時は、理由と回答できる日を伝え、早めに期限の延長を相談します。ただし、延長が必ず認められるとは限りません。
入社を決めた場合は、内定への感謝と共に、入社する意思を明確に伝えます。辞退する場合も、決断した時点で速やかに連絡しましょう。
一度承諾すると企業は受け入れ準備を進めるため、条件や仕事内容を十分に理解し、必要に応じて家族にも相談したうえで、納得して回答することが大切です。
③入社日を調整する
入社意思を伝えたら、企業と相談して入社日を決めます。
在職中の場合は、現職の就業規則で退職の申し出期限を確認し、退職日の調整や業務の引き継ぎに必要な期間を見込んで希望日を伝えましょう。退職日が確定していない段階で、無理な入社日を約束するのは避けてください。
離職中の場合は、企業から早期入社を求められることがありますが、準備期間が必要であれば、その理由と入社可能日を明確に伝えます。企業側にも配属や受け入れ準備の都合があるため、双方が合意できる日程を調整してください。
入社日が決まったら、行き違いを防ぐため、メールや書面で日付を確認します。変更が必要になった場合は、分かった時点で採用担当者へ連絡し、事情を説明してください。
④雇用契約・入社手続きを行う
入社日が決まったら、企業の案内に従い、雇用契約書の取り交わしや入社手続きを進めます。雇用契約書を受け取ったら、労働条件通知書などの内容と一致するか確認したうえで署名・押印しましょう。
取り交わしは、入社前に行う企業もあれば、入社日に行う企業もあります。
また、入社に必要な書類の準備も進めます。必要書類や提出方法、提出期限は企業によって異なるため、案内を確認してください。
前職から受け取る書類が間に合わない場合は、採用担当者へ状況と提出予定日を伝えます。提出前に記入漏れや添付漏れがないか確認し、契約書や提出書類の控えを保管しておきましょう。
⑤入社準備を進める
入社初日の集合時間や場所、服装、持ち物、通勤経路を事前に確認しておきましょう。新しい職場で求められる知識を調べ、必要に応じて学び直しておくことも大切です。生活リズムや体調を整え、余裕を持って入社日を迎えられるよう準備してください。
⑥入社する
入社初日は、指定された時間や場所、持ち物を確認し、遅刻しないよう余裕を持って到着しましょう。周囲の人に自分から明るくあいさつし、名前と入社した旨を簡潔に伝えます。
入社手続きやオリエンテーションでは、就業規則、社内制度、業務上の注意点などの説明をよく聞き、必要な内容をメモしてください。分からないことは曖昧なままにせず確認します。
また、前職の仕事の進め方や職場環境と安易に比較せず、まずは新しい会社の方針やルールを理解する姿勢が大切です。上司や同僚の名前と役割を覚え、コミュニケーションを取りながら少しずつ職場に慣れていきましょう。
内定通知後に準備しておきたい書類
入社に必要な書類
入社時には、マイナンバーのほか、基礎年金番号通知書または年金手帳(マイナンバーを提供する場合は不要)、雇用保険被保険者証、前職の源泉徴収票などを提出します。
更に、扶養控除等申告書や給与振込先の届書を提出します。健康保険の扶養家族がいる場合は、健康保険被扶養者異動届も必要です。
必要な書類や提出期限は企業によって異なるため、案内を確認して準備しましょう。
前職から届いていない書類がある場合は、早めに採用担当者へ相談してください。
企業によって提出を求められる書類
企業によっては、氏名や住所、家族構成などを記載する従業員調書、健康状態を確認する健康診断書、住所などを証明する住民票記載事項証明書の提出を求められます。
このほか、会社の規則を守ることなどを記した入社誓約書、身元保証人が署名する身元保証書、学歴を確認する卒業証明書、業務に必要な免許・資格関連の証明書なども必要になるケースがあります。
発行に時間がかかる書類もあるため、企業から案内を受けたら、提出期限と取得方法を確認し、早めに準備を始めましょう。
内定通知後に注意するポイント
内定先への返事はできるだけ早く行う
入社または辞退の意思が決まったら、期限を待たずに連絡してください。
企業は採用活動と並行して受け入れ準備やほかの応募者への対応を進めています。返事が遅れると、企業側の対応に影響を与える可能性があります。
ただし、十分な確認をしないまま承諾するのではなく、条件や不明点を確認したうえで、誠実かつ速やかに返答することが大切です。
退職交渉は内定後に行う
在職中の場合は、内定通知を受け、労働条件を確認して入社意思を伝えた後に、現職へ退職を申し出ましょう。
選考中に退職を決めると、内定に至らなかった場合に仕事を失うリスクがあります。就業規則を確認し、引き継ぎ期間も考慮したうえで、退職日を上司と調整しましょう。
内定取り消しにつながる行動をしない
以下のようなケースは内定取り消しにつながる可能性があります。
- 経歴や保有資格に重大な虚偽が判明した場合
- 必要な免許・資格を取得できなかった場合
- 犯罪行為などで勤務が難しくなった場合
また、連絡を放置する、提出書類の期限を守らない、無断で入社日を変更するといった行動も、企業との信頼関係を損ないます。SNSへの不適切な投稿や企業の機密情報の公開にも注意し、入社まで節度ある行動を心掛けてください。
内定通知を受けた後によくある質問
他社の結果を待つために内定を保留できる?
他社の選考結果を待ちたい場合は、内定先に相談することで、回答期限を延長してもらえる可能性があります。
内定への感謝を伝えたうえで、他社の選考が進んでいることと、いつまでに回答できるかを正直に説明しましょう。ただし、保留が必ず認められるわけではなく、企業の採用状況によっては延長が難しい場合もあります。
回答期限を過ぎるまで連絡を放置したり、曖昧な理由で何度も延長を求めたりするのは避け、できるだけ早く判断するようにしてください。
内定承諾後に辞退できる?
内定承諾後でも、入社を辞退することはできます。ただし、承諾によって労働契約が成立していると判断される場合があり、安易な辞退は避けるべきです。
やむを得ず辞退する場合は、決断した時点で採用担当者へ電話し、内定への感謝とおわびを伝えたうえで、理由を簡潔に説明しましょう。
企業は入社準備や人員配置を進めているため、連絡が遅いほど迷惑を掛けます。電話後に内定を辞退する旨とおわびをメールでも送り、誠意を持って対応することが大切です。事情によってはトラブルになる可能性もあるため、早めに相談しましょう。
内定通知後に年収の交渉はできる?
内定通知後でも、入社を承諾する前であれば年収交渉は可能です。オファー面談が設けられている場合は、その場で業務内容や役割、年収の内訳、評価制度などを確認したうえで相談しましょう。
オファー面談がない場合でも、採用担当者へメールや電話で相談できます。前職の年収、経験や実績、入社後に担う役割、業界の給与水準など、希望額の根拠を示すことが重要です。
内定への感謝と入社意欲を伝え、希望が通らない可能性も踏まえて交渉し、合意した条件は書面で確認してください。
口頭で内定と言われたけど大丈夫?
電話や面接の場で内定を伝えられた場合は、内定通知書や労働条件通知書など、書面の送付を依頼しましょう。
口頭だけでは、給与や仕事内容、入社日などの認識に食い違いが生じる可能性があります。正式な書面を受け取り、労働条件や回答期限を確認するまでは、現職へ退職を申し出たり、他社の選考を辞退したりしないように注意しましょう。
内定通知が来て迷った時の考え方
条件面に不安がある場合
内定を承諾する前に、まずは何に不安を感じているのかを明確にしましょう。給与や勤務時間、仕事内容、評価制度など、気になる点を書き出すことで、確認すべき事項が見えてきます。
募集要項や面接で聞いた内容だけでは判断できない場合は、採用担当者へ質問することも大切です。不明点を残したまま承諾すると、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。納得して入社するためにも、気になる点は承諾前に確認しておきましょう。
他社と比較したい場合
複数の企業から内定を得ている場合は、自分が転職で実現したいことを基準に比較することが大切です。
給与や福利厚生だけでなく、仕事内容、キャリアパス、働き方、企業文化なども含めて総合的に見極めましょう。
また、現在の条件だけでなく、入社後にどのような経験を積めるか、将来どのようなキャリアにつながるかという視点も重要です。自分の優先順位に照らして比較することで、後悔の少ない選択がしやすくなります。
転職活動を続けるという選択肢もある
内定を得たからといって、必ず入社しなければならないわけではありません。労働条件や仕事内容、今後のキャリアを検討しても不安が解消されず、転職の目的を実現できないと感じる場合は、内定を辞退して転職活動を続ける選択肢もあります。
ただし、理想を求めすぎず、譲れない条件を明確にすることが大切です。迷った時は、適職診断を受けて自分の強みや向いている仕事を確認したり、マイナビ転職エージェントに相談したりするのも良いでしょう。
まとめ
内定通知を受け取ったら、感謝と受領した旨を伝え、労働条件通知書などの書面を確認しましょう。
給与、仕事内容、勤務地、勤務時間、休日などを求人情報や面接時の説明と照らし合わせ、疑問点は企業へ確認し、回答期限までに入社意思を伝えます。迷う場合は、譲れない条件や転職の目的を整理し、他社とも同じ基準で比較することが大切です。
入社を決めたら、入社日を調整し、雇用契約や必要書類の提出を進めます。在職中であれば、内定承諾後に現職へ退職を申し出て、引き継ぎを行いましょう。
納得できない点が残る場合は、無理に入社せず、転職活動を続ける選択肢もあります。入社後の働き方と将来のキャリアを具体的に考えたうえで、焦らず慎重に判断してください。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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