「会社を辞めてから、転職活動に専念したい!」「退職してもすぐに次の会社が決まるはず…」と思って会社を辞めてしまった人も多いのでは? でも、なかなか内定をもらえないというケースも多いはず。そこで今回は、ブランク(離職期間)が長くなってしまった求職者の皆さんに、転職活動を見直して内定に近づくコツをお届けします!
アンケートのお願いをいたしました。以下に、そのアンケート結果をご紹介します。
離職後の転職活動中に
精神的な辛さを感じる(感じた)ことはありますか?

8割以上の方が、離職後の転職活動中に、精神的な辛さを感じているようです。その理由として目立っていたのは、経済面からくる辛さのようでした。皆さんからいただいた声の中から、ピックアップしたものを下記にご紹介します。
離職後の転職活動で一番つらいのはどんなとき?
- 「残念ながら貴意に沿えません」のメールが届く時。(男性・40代前半)
- 収入がないのに、支出(電気やガスなどの請求書)がくる時。(女性・30代前半)
- 社会とのつながりが切れ孤独を感じる時。(男性・20代後半)
- 知人・友人から近況を聞かれて、「まだ就職が決まらない」と答える時。(女性・30代前半)
- 前職場での同僚が出世した話を耳にした時。(男性・20代後半)
- 自分に合った求職先がない時。(男性・30代前半)
- 自分の市場価値に自信がなくなり、面接が苦になり、思い切ったアピールができなかった時。(女性・20代後半)
- やりたい事が色々あり、何が一番なのかわからなくなってしまった時。(女性・20代後半)
- 無駄な出費を避けるため、気分転換もできない時。(男性・30代後半)
- 家族などに迷惑を掛けていると感じる時。(男性・30代後半)
- 世の中の景気がいい話をニュースなどで見た時。(男性・40代前半)
- 自宅にてウェブサイト上で情報収集をしている時。(男性・30代前半)
転職活動でかかった費用はどれくらいですか?

交通費、写真代、衣類費など就職活動には、意外と費用がかかるもの。転職活動でかかった資金として「8万円以上」を選択している方が約3割となっています。前記の「転職活動期間で一番辛いときは?」との質問でも、「経済面」をあげている人も多く、転職活動には上手な資金繰りが大切のようです。
収入のない転職活動期間に、
生活を維持するためのエピソードがあれば、教えてください。
- 日雇いの肉体労働をした。社会との接点があり、精神的にも家にいるより元気が出た。(男性・30代前半)
- さまざまな職種の派遣やアルバイトをして、フリーターでしか経験できないようなことをした。(男性・20代後半)
- 無駄遣いを一切しない。娯楽遊興に金を使わない。(男性・30代前半)
- コレクションしてきたものをネットオークションで売却してなんとかしのげている。(男性・20代後半)
- 光熱費節約の為、図書館などに外出して過ごすようにしている。(男性・30代前半)
- 業務委託で働いている。時間が調整できるので。(女性・30代前半)
- 実家暮らしをする。単発の派遣の仕事をする。各種モニターや治験に参加する。(女性・20代前半)
- 通信費を公衆無線LANができるところに変更した。(男性・30代前半)
- できるだけ自炊をして食費の節約をした。(女性・30代後半)
- 歩くことをいとわない。出かける場合は、おにぎりを持参する。(男性・20代後半)
離職期間が長引くことは、不利だと思いますか?

8割を超える方が、Yesとしています。離職後の転職活動は、時間的な自由がある一方で、モチベーションの維持の難しさや生活リズムの変化、精神的な焦りなどからくるマイナス面をあげる方が、目立ちました。
- 精神的に余裕がなくなり、妥協してしまう可能性が高くなるから。(女性・30代前半)
- ブランク期間の理由が言えないと、面接官に不信感を与えてしまうから。(女性・20代後半)
- 会社をえり好みをしていると思われる。また、自己の意思とは反対に長い離職期間は、やる気がないと思われがちだから。(女性・30代後半)
- モチベーションが下がって、自分のいい面が出しにくいから。(男性・30代後半)
- 仕事のカンみたいなものがなくなっていくから。(男性・20代後半)
- 人事担当者に、複数社、落ちていると評価されてしまう。精神的に疲れてくる。金銭的に、不安になってくる。(男性・30代前半)
- 人事に計画性のない転職活動をしていると思われ、判断力を疑われるから。(男性・40代前半)
- 技術が新しくなるから。(男性・30代後半)
- 採用されずにいると思われるため。(男性・30代後半)
あなたの離職期間を教えてください。
(在職中の方は、過去において最も長期の「離職後の転職期間」)

離職期間については、「1年以上」の人が35パーセント、「6カ月以上~1年未満」の人が23パーセントとなっており、離職後、半年以上にわたり転職活動をしている人が半数を超える結果となっています。
一方で、「前職を辞めた時、次の会社を決めるまでにどのくらいの期間を想定していましたか?」(在職中の方は、「過去における最も長期の転職活動を始めた際に、想定していた期間」)との質問には、「3カ月以内」を選択した人が37パーセントと最も多く、続いて「1カ月以内」を選択した人が13パーセント、「2カ月以内」を選択した人が11パーセントとなっています。この結果、5割を超える方が、比較的、短期間の転職活動を想定していたにも関わらず、転職活動が長引いているようです。
アンケート実施概要
マイナビ転職「転職前のブランク経験についてのアンケート」
実施期間: | 2007年11月27日~12月10日 |
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回答方法: | Web上のアンケートで回答収集 |
有効回答数: | 178件 |
調査対象: | 「現在会社を辞めて転職活動をしている」または、「過去に会社を辞めてから転職活動を始めた経験がある」男女 |

錦戸かおり(にしきど かおり) さん
キャリアカウンセラー/セミナー講師
13年間、個人と企業を結ぶ仕事に従事した後、03年に「がんばれ工房」を設立。6,000人以上の転職相談の経験から、転職するのがベストの選択かどうか、生き方・働き方から共に考える転職相談を行っている。 一人ひとりと長いお付き合いをすることで、キャリアのホームドクターとして活動中

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