入社とは?似ている言葉との違い・入社までの流れ・必要書類・準備
更新日:2026年09月28日
記事まとめ(要約)
- 入社とは、企業と労働契約を結び、従業員として働き始めることである
- 内定後は労働条件を確認し、納得したうえで期限までに承諾の意思を伝える
- 現職の退職手続きと引き継ぎを進め、転職先と入社日を調整する
- 社会保険や税金などの必要書類を確認し、指定された期限までに提出する
- 仕事内容や持ち物、通勤経路などを確認し、余裕を持って入社初日を迎える
転職で内定を獲得した後は、入社日を迎えるまでに、労働条件の確認や内定承諾、現職の退職手続き、必要書類の提出などを進める必要があります。
準備が遅れると、退職日や入社日の調整が難しくなったり、必要な手続きが間に合わなくなったりする可能性があります。
本記事では、入社の意味や入職・入行との違い、内定から入社までの流れ、入社前にやるべきこと、必要書類などについて解説します。必要な準備を早めに進め、余裕を持って入社初日を迎えてください。
入社とは?
入社の定義
入社とは、企業と労働契約を結び、その企業の従業員として働き始めることです。
内定や内定承諾は、採用や入社の意思を確認する段階であり、実際に勤務を始める入社とは意味が異なります。
また一般に、雇用契約で定められた勤務開始日を「入社日」と呼びます。転職では、現職の退職日と転職先の入社日が重ならないよう調整することが大切です。
入社と入職の違い
入社は、会社の従業員として働き始めることを指します。一方、入職は、病院、学校、社会福祉法人、官公庁などの組織で職に就くことを表す言葉です。
転職先が一般企業であれば「入社」、医療機関や福祉施設であれば「入職」がよく使われます。
ただし、入職は業種を問わず、新たに仕事に就くという広い意味でも使用されます。転職活動では、応募先が用いている表現に合わせると、文章や会話が自然になります。
入社と入行の違い
入社は、会社で働き始めることを意味するのに対し、入行は、銀行や信用金庫などの金融機関で働き始める際に使われます。
銀行を「会社」ではなく「行」と呼ぶ慣習があるため、「〇〇銀行に入社する」よりも「〇〇銀行に入行する」と表現するのが一般的です。
ただし、労働契約を結んで従業員になるという点では、入社と大きな違いはありません。履歴書や職務経歴書では、銀行勤務について「〇〇銀行入行」「〇〇銀行退行」と記載するのが一般的です。
入社と入省・入庁の違い
入社は、民間企業で働き始める場合に使う言葉です。一方、中央省庁で国家公務員として働き始めることは「入省」、庁と呼ばれる行政機関で働き始めることは「入庁」と表現します。
また、都道府県庁や市区町村の役所に採用され、働き始める場合は、一般的に「入庁」が使われます。ただし、医療・福祉職などでは「入職」と表現することもあります。
いずれも組織で新たに勤務を始める点は共通していますが、勤務先の種類によって呼び方が異なります。応募書類では、「〇〇省入省」「〇〇県庁入庁」など、勤務先に適した表現を用いましょう。
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転職で内定をもらってから入社までの流れ
①内定通知を受ける
企業から電話やメール、書面などで内定通知を受けます。連絡を受けたら、まず感謝を伝え、回答期限や今後の手続きを確認しましょう。その場ですぐに承諾せず、労働条件を十分に確認してから、落ち着いて回答することが大切です。
②労働条件を確認する
労働条件通知書や雇用契約書を受け取り、給与、仕事内容、勤務地、勤務時間、休日、試用期間などを確認します。不明点や求人情報との相違があれば、内定を承諾する前に採用担当者へ問い合わせ、認識を合わせておきましょう。
③内定を承諾する
労働条件に納得したら、回答期限までに電話やメールで承諾の意思を伝えます。企業から内定承諾書の提出を求められた場合は、内容を確認して速やかに提出しましょう。承諾後の辞退は企業に迷惑をかけるため、慎重に判断してください。
④退職手続きを進める
直属の上司へ退職の意思を伝え、退職日や業務の引き継ぎについて相談します。退職届の提出、貸与品の返却、必要書類の受け取りなども計画的に進めます。円満に退職できるよう、最後まで責任を持って引き継ぐことが求められます。
⑤入社日を調整する
企業と相談し、現職の退職予定日や引き継ぎ期間を考慮して入社日を決めます。就業規則に定められた退職の申し出期限も事前に確認しましょう。無理な日程を約束せず、引き継ぎにも余裕を持って、確実に入社できる日を伝えましょう。
⑥入社書類を提出する
転職先から指定された期限までに、住民票、源泉徴収票、年金番号が分かる書類、雇用保険被保険者証などを提出します。必要書類は企業によって異なるため、提出方法も確認し、期限に遅れないよう早めに準備しておく必要があります。
⑦入社準備を行う
通勤経路や出社時間、服装、持ち物、初日の集合場所などを確認します。必要に応じて業界や企業の商品・サービスについて学んでおきましょう。生活のリズムや体調を整え、気持ちにも余裕を持って初日を迎えてください。
⑧入社する
入社初日は時間に余裕を持って出社し、担当者の案内に従って手続きを行い、研修を受けます。上司や同僚には明るく簡潔にあいさつしましょう。分からないことを積極的に確認し、職場のルールや業務の進め方を着実に身に付けていきましょう。
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入社前の準備・やるべきこと
入社日までのスケジュールを管理する
転職では内定から初出勤まで時間的な余裕がないケースも少なくありません。前述の内定から入社までの流れを参考に計画的に準備を進めましょう。
特に在職中の人は、退職の申し出、業務の引き継ぎ、貸与品の返却、転職先への書類提出など、限られた期間に複数の手続きを行う必要があります。
そのなかで注意したいのが、引き継ぎの遅れなどによる「退職日の延期」です。現職の残務処理や引き継ぎを期間内に終えることを優先し、いつまでに何を行うのかを一覧にして、進捗を管理しましょう。
転職先の業務や会社について情報収集する
初出勤までの行動計画の中には、業務に関する予備知識の習得を含めておいてください。経験者の場合も、取扱商品の種類や特徴、主要取引先の名称、支社・営業所の所在地など、基礎知識があると入社後の業務効率が変わります。
未経験者歓迎の求人で入社する場合も、転職先では社会人経験を持つ人材として期待されますので、入社後に必要な知識を早く習得できるよう準備することが大切です。
予備知識は、企業のWebサイトや採用ページ、商品・サービスの資料など、公開されている情報から確認しましょう。
特に試用期間がある場合は、入社後の業務へ円滑に適応できるよう、担当する仕事に関連する用語や基本的な知識を身に付けておくと安心です。
入社手続きや事前説明に対応する
会社によっては、初出勤の前に出社を求められることもあります。よくあるのは「入社手続きのため来社してほしい」という依頼。日時、場所、担当者、必要書類、持ち物を確認したうえで、必要書類を揃えて出社してください。
注意したいのが、「業務準備のためにミーティングへ出席してほしい」「顔合わせのために来社してほしい」といった依頼です。通常は、入社前の内定者に実労働を課すことはないので、入社後の対応でも良いか、確認してみましょう。
なお、指示や依頼がない状態で職場を訪れるのは控えましょう。本人は熱意や誠意を示すつもりでも、採用担当者や職場の負担になる可能性があります。自主的にあいさつに行きたいなら、事前に了解を得ることが鉄則です。
初出社に向けて持ち物や備品を準備する
会社によっては、業務内容や社内規程により、作業着や安全靴、業務用カバンなどの備品を自分で用意するように求められることがあります。
ただし、購入する前に、会社から支給・貸与されるものと、自分で用意するものを確認しましょう。購入費用を精算できる場合もあるため、併せて確認しておくと安心です。
また、初出社の日時や場所、服装、持ち物、通勤経路を確認します。入社書類や会社から指定された写真、印鑑、筆記用具などは、前日までにまとめて準備しておくと、当日慌てずに済みます。
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入社時に必要な書類
マイナンバー
会社が税金や社会保険の手続きを行うため、マイナンバーの提出を求められます。マイナンバーカードや番号確認書類など、会社が指定する方法で提出します。本人確認書類が必要になることもあるため、案内を確認して準備しましょう。
基礎年金番号通知書または年金手帳
厚生年金への加入手続きに必要な基礎年金番号を確認するため、会社から提示を求められます。基礎年金番号通知書か年金手帳を持参しましょう。
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者番号を確認し、転職先で加入手続きを行うための書類です。原則として、転職後も同じ被保険者番号を使用します。手元にない場合は、前職の会社へ確認するか、ハローワークで再交付の手続きを行ってください。
源泉徴収票
同じ年に前職から給与を受け取っている場合、転職先で年末調整を行うために提出します。退職時に受け取っていない場合は、前職の会社へ発行を依頼しましょう。提出できないと転職先で年末調整ができず、自分で確定申告が必要になることがあります。
扶養控除等申告書
扶養親族がいない人も、原則として主たる勤務先へ、最初の給与支給日の前日までに提出します。入社時にほかの必要書類と併せて提出するのが一般的です。未提出の場合は乙欄が適用され、源泉徴収される所得税額が高くなる場合もあるため注意が必要です
健康保険被扶養者異動届
配偶者や子どもなどを健康保険の被扶養者にする場合に必要な書類です。対象者の収入や続柄などを記入し、会社を通じて提出します。収入証明書や続柄を確認できる書類などが必要になる場合があるため、会社の担当者へ確認しましょう。
給与振込先の届書
給与の振込先を会社へ届け出るための書類です。金融機関名、支店名、預金種別、口座番号、口座名義などを記入します。通帳やキャッシュカードのコピーを求められる場合もあります。振込先には、本人名義の口座を指定してください。
Q&A入社に関するよくある質問
入社日を変更してもらうことはできる?
企業の同意を得られれば、入社日の変更は可能です。ただし、入社日が大幅に延び、採用計画や受け入れ体制に影響する場合は、認められないこともあります。現職の引き継ぎなどの影響で変更が必要になったときは、理由と入社可能日を速やかに伝えて相談しましょう。
入社前に退職することは可能?
内定承諾後は労働契約が成立している場合がありますが、入社前辞退は可能です。辞退を決めたら速やかに採用担当者へ連絡し、感謝とおわびを伝えましょう。入社直前の場合は、まず電話で伝えるのが適切です。
入社初日は何をする?
入社初日は、雇用手続きや社内規則の説明、職場案内、研修、上司や同僚へのあいさつなどを行うのが一般的です。企業によって内容は異なるため、集合時間や場所、服装、持ち物を事前に確認し、時間に余裕を持って出社しましょう。
まとめ
入社とは、企業と労働契約を結び、従業員として働き始めることです。内定後は、労働条件を確認して承諾の意思を伝え、入社日の調整や現職の退職手続き、必要書類の提出を進めます。
入社までに、当日に慌てないよう、初日の集合時間や場所、服装、持ち物、通勤経路などを確認しておきましょう。
疑問点があれば自己判断せず、採用担当者へ問い合わせることが大切です。計画的に準備を整え、時間と気持ちに余裕を持って入社初日を迎えてください。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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