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転職回数が多い場合の自己PR例文・書き方

更新日：2025年03月13日

監修者谷所　健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）／有限会社キャリアドメイン　代表取締役

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転職回数が多い場合、自己PRでは「キャリアビジョン」を伝えることで一貫した姿勢をアピールすることが大切です。採用担当者が評価するポイントを押さえて、自己PRを作成しましょう。

転職回数が多い場合、採用担当者の評価ポイントやアピールすべきことは？
【自己PRの書き方・伝え方】「キャリアビジョン」を伝えることで一貫した姿勢をPRしよう
経験を生かして貢献できることや、キャリアビジョンと業務の一致をアピール
これまでの職務に共通する“自分のなかのキーワード”を決める
転職回数の多さは、マイナス評価とは限らない
【履歴書】転職回数が多い場合の自己PR例文・サンプル
【職務経歴書】転職回数が多い場合の自己PR例文・サンプル
転職回数が多い場合ならではの自己PRの書き方・ポイント
1応募職種で生かせる強みを示して、活躍するイメージを与える
2過去より将来が大切だ
3長く勤める意志を示そう
4自己啓発で向上心を示そう
自己PRの疑問・不安を解消
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転職回数が多い場合、採用担当者の評価ポイントやアピールすべきことは？

採用担当者が懸念することや評価することは、応募者のバックグラウンドによって異なります。転職回数が多い場合は、以下のポイントを押さえて自己PRを作成しましょう。

応募企業で実現したいキャリアビジョンを伝える
組織適応力をアピールする
過去の転職に一貫性を持たせる
個々の会社で得たものを記載する
こじつけや言い訳がないように注意する

【自己PRの書き方・伝え方】「キャリアビジョン」を伝えることで一貫した姿勢をPRしよう

経験を生かして貢献できることや、キャリアビジョンと業務の一致をアピール

転職回数が多い場合に採用担当者が懸念するのは、自社に入社しても嫌なことがあればすぐに辞めてしまうのではないかという点です。

特に、転職動機やキャリアビジョンに一貫性がない場合は、その懸念も強まるので、今までの経験を生かして貢献できることや、キャリアビジョンと応募企業の業務が一致していることを伝えて、今後の活躍をイメージさせましょう。

また、人間関係作りに問題があるのではないかと疑問を持たれることもあるので、良好な人間関係を構築できることも忘れずアピールします。

これまでの職務に共通する“自分のなかのキーワード”を決める

転職回数の多さを気にしすぎてネガティブに捉えると、前向きな自己PRが難しくなります。「それぞれの経験を積んだからこそ、今回の転職に至った」と伝えることで、転職回数の多さもプラスにアピールできるようにしましょう。

これまでの職務に共通する「○○について幅広く経験したい」「○○のスキルを高めたい」など“自分のなかのキーワード”を決めて自己PRをまとめると、一貫性を持って仕事に取り組む姿勢をアピールできます。

転職回数の多さは、マイナス評価とは限らない

派遣社員やアルバイトなどの有期雇用では、転職回数が多くても契約満了に伴うものであれば、必ずしもマイナス評価にはなりません。

正社員の場合も、採用担当者が納得できる理由であれば問題になりません。転職回数より、「自社で何ができるか」を重視するので、これまでの経験を生かして発揮できる能力を自己PRすることが重要です。

転職回数が増えた原因が、自分の見通しの甘さであったような場合は、反省すべき点を認め、成長への姿勢を示すことも大切です。

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【履歴書】転職回数が多い場合の自己PR例文・サンプル

履歴書に自己PR欄がある場合、300文字前後で書きましょう。

ただし、フォーマットにより適切な文字数が異なります。欄の8割以上が埋まることを目安に、調整してください。

希望職種：営業

法人・個人を問わず、お客さまのニーズを的確に把握し、信頼関係を構築する力があります。
これまで店舗販売・法人営業・個人営業・コールセンター業務など、幅広い営業経験を積んできました。商品知識を速やかに把握し、お客さまの要望を満たす提案をすることで、前職の法人営業では前年対比110％以上を達成し、個人営業ではご紹介による成約件数で社内1位の実績を上げました。

スキルアップのため、販売・営業に関わる自己啓発本を毎月5冊読み、営業職向けのセミナーにも参加しています。

これまで3回の転職を経験しましたが、今後は１社に長く勤め、自分の価値を高めながら、貢献していきたいと考えています。また、貴社で営業職として実績を積み、将来可能であれば、管理職となり優秀な部下を育て、チームの売上を伸ばしていければと思います。

【職務経歴書】転職回数が多い場合の自己PR例文・サンプル

職務経歴書の自己PR例文・サンプルです。

職務経歴書では【自己PR】と見出しを付け、アピールポイント別に項目を分けると生かせる能力が伝わりやすく、印象付けることができます。

また、求人情報サイトのWeb履歴書など独自のエントリーフォームを介した応募では、職務要約や自己紹介専用の欄がないこともあります。その場合、自己PR欄の冒頭に記載しても構いません。以下は、職務要約も加えた「自己PR欄」の例文・サンプルです。

例文内の丸囲み数字箇所に対するポイントを後述しています。併せてチェックしてください

希望職種：営業

【職務要約】
大学卒業後、正社員として店舗販売職、法人営業職、個人営業職を経験し、派遣社員としてコールセンター業務を経験しました。私は、人と接することが大好きで常に人と関わる業務に携わってきました。各企業において独自の営業手法、多様な顧客層を経験したことは、貴重な経験であり、私の大きな強みになっています。

【自己PR】
＜営業職としての強み＞1
店舗販売、法人営業、個人営業、コールセンター業務と、幅広い営業経験があります。どの業態においても、私自身を信頼していただかなければ商談は成立しません。お客さまのニーズを速やかに把握し、満足いただける商品をご紹介し、的確な商品説明・納期厳守を徹底してきました。2

・営業対象は法人・個人を問いません
・個人営業において、ご紹介による成約件数社内1位を達成しています
・商品知識を速やかに把握し、プロとしての信頼感を与える対応ができます
・与えられた売上目標を達成し、前職では前年対比で110％以上をクリアしました（詳細は職務内容欄をご覧ください）
・コールセンター業務の経験から、電話アポイントも得意としています

＜今後のビジョン＞3
何事も、興味を持ったらすぐ行動する性格から、これまで3回の転職を経験しましたが、今後は１社に長く勤め、自分の価値を高めながら貢献していきたいです。そのために、常に問題意識を持ち、改善する姿勢を大切にしています。前々職で新入社員の指導に携わった経験も生かし、将来可能であれば、優秀な部下を育て、企業に貢献できる管理職として活躍したいと考えています。

＜自己啓発＞4
顧客心理を勉強したいと考え、販売・営業に関わる自己啓発本を毎月5冊読んでいます。
また、年に数回、営業職向けのセミナーに参加し、販売技術やモチベーションを高めています。

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転職回数が多い場合ならではの自己PRの書き方・ポイント

1応募職種で生かせる強みを示して、活躍するイメージを与える

採用担当者が知りたいことは、「自社に貢献できる人材かどうか」。今までの経験のなかから、応募企業が求める人材をイメージしたアピールをします。

2過去より将来が大切だ

転職回数の多さを気にしすぎると、これまで培った実績や強みが正しく伝わらないことがあります。過去の経験をただ振り返るだけではなく、企業が求める人材像と結びつくように記載し、転職経験が多いことをプラスの要素として生かしましょう。

3長く勤める意志を示そう

採用担当者は、転職回数が多いとすぐに辞めるのではと懸念を抱きます。長く勤務する意志と具体的にやりたいことを記載し、採用担当者の懸念を払拭しましょう。

4自己啓発で向上心を示そう

応募職種に関連する内容を記載し、仕事への積極性を伝えましょう。応募企業の募集要項に記載されているスキルのうち、自分に不足しているものがあれば、自己啓発していることもアピールとして有効です。

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監修者

谷所　健一郎（ヤドケン）

キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）
有限会社キャリアドメイン　代表取締役

有限会社キャリアドメイン代表取締役キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド必ず成功する転職」（マイナビ出版）、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」（マイナビ出版）、「転職者のための面接回答例」（マイナビ出版）、「転職者のための自己分析」（マイナビ出版）　ほか多数。