上司へのメールの書き方と例文|件名・敬語・返信のマナーを解説
掲載日:2026年09月18日
監修者尾田 ニコ
ライター、元大手通信会社役員秘書・ビジネスマナー研修講師
記事まとめ(要約)
- 件名は用件や緊急度が伝わるように書く
- 本文は結論から簡潔で分かりやすく伝える
- 敬語の間違いや二重敬語を避ける
- 報告・依頼・謝罪の例文やメールで使えるフレーズを紹介
上司へのメールでは、件名や宛名、敬語などの基本マナーを押さえ、分かりやすく伝えることが大切です。
本記事では、上司宛てのメールを書く際のポイントやシチュエーション別の例文、メールで使えるフレーズを紹介します。
上司宛てのメールで押さえたいマナーとポイント
ここでは、上司へのメールで意識したい基本的なマナーや書き方のコツを紹介します。
ポイント1
内容に応じて連絡手段を使い分ける
連絡事項が生じた際は、内容や緊急性、記録の必要性、社内ルールに応じて、メール、チャット、電話、対面・オンライン会議などから適切な手段を選びましょう。
記録として残したい内容や詳細な情報共有にはメール、短い確認や日常的な連絡にはチャットが適しています。
一方で、細かなニュアンスを伝えたい場合は、電話や対面・オンライン会議のほうがスムーズなこともあります。緊急性が高い場合は、電話やチャットなど相手がすぐ確認できる手段で連絡し、必要に応じて後からメールで経緯や決定事項を残すと実務的です。
ポイント2
件名で重要度や概要が分かるようにする
適切な件名を付けることで、上司はメールの内容や優先度をひと目で把握できます。また、重要な連絡が他のメールに埋もれるのを防ぐ効果もあります。
件名には、何についてのメールなのかが分かる用件を記載しましょう。
- A社打ち合わせ日時変更
- Bプロジェクトの進捗状況について
- 企画書レビューのお願い
件名は長くなりすぎないよう注意しましょう。内容がひと目で分かるよう、20字程度を目安に簡潔にまとめるのがおすすめです。
また、用件や緊急度を先頭に記載すると、上司が内容を把握しやすくなります。
- 【重要】A社打ち合わせ日時変更
- 【ご報告】Bプロジェクトの進捗状況について
- 【ご確認】企画書レビューのお願い
ポイント3
個人宛と複数人宛てで宛名を使い分ける
特定の相手にメールを送る場合は、「●●部長」「〇〇課長 △△係長」など、名前+役職名を記載するのが一般的です。
一方、宛先が多い一斉連絡や、特定のグループ全体に宛てる場合は、『各位』を用いるのが一般的です。「各位」には「皆様」といった意味があり、上司だけでなく取引先へのメールや社内向けの連絡など多くの場面で使用できます。
なお、個人宛の場合、取引先など社外の人への宛名では「様」を使うのが一般的です。ビジネスメールのマナーとして、敬称の使い分けも覚えておきましょう。
ポイント4
結論から伝え、分かりやすく書く
ビジネスにおけるメールは、なるべく簡潔にまとめましょう。最初に結論から述べたり、用件を箇条書きにしたりすると、相手へ伝わりやすい文章になります。
どのような流れの文章を書くべきか迷ったときには、PREP法を用いるとよいでしょう。
PREP法とは、「結論→理由→具体例→結論」の順で伝える文章構成の型です。メール本文もこの流れでまとめると、簡潔で分かりやすい内容になります。
ポイント5
正しい敬語を使う
ビジネスメールでは、尊敬語・謙譲語・丁寧語を適切に使い分け、失礼のない表現を心掛けましょう。
ただし、丁寧さを意識するあまり、不自然な敬語や誤った表現を使ってしまうケースもあります。上司へのメールでよくある間違いを確認しておきましょう。
間違いやすい敬語表現
〇 お疲れ様です
× ご苦労様です
「ご苦労様です」は、一般的に目上の人が部下や後輩をねぎらう際に使う表現です。上司へのメールでは「お疲れ様です」を使用しましょう。
〇 承知しました
〇かしこまりました
△ 了解しました
「了解しました」は誤った表現ではありませんが、「了解」自体に敬意を表す意味はありません。上司への返信では、相手によってはぶっきらぼうに受け取られる可能性があるため、「承知しました」や「かしこまりました」を使うのが無難です。
〇 拝見しました
〇 確認いたしました
× 見ました
「拝見しました」は「見る」の謙譲語で、見た・読んだことを伝える表現です。「確認いたしました」は内容を確かめたことを表し、いずれも場面に応じて使い分けます。「見ました」はややカジュアルな印象を与えるため、上司へのメールでは避けたほうがよいでしょう。
〇 申し訳ございません
〇 申し訳ありません
× すみません
「すみません」は口語的な表現です。謝罪の気持ちを伝える際は、「申し訳ございません」や「申し訳ありません」を使うのが適切です。
過剰な敬語にも注意する
上司へのメールでは敬語を使うことが大切ですが、丁寧にしようとして敬語を重ね過ぎると、不自然な印象を与えることがあります。
〇 お見えになりました
× お見えになられました
また、
〇 資料を確認いたします
△ 資料を確認させていただきます
〇 ご連絡いたします
△ ご連絡させていただきます
「させていただく」は、相手などの許可を得て行う場合に適した表現です。通常の業務連絡では、「確認いたします」「ご連絡いたします」のほうが簡潔です。必要以上に使うと、回りくどい文章になることがあります。
上司へのメールでは、丁寧さだけでなく、簡潔で自然な敬語を意識することも重要です。
ポイント6
上司からのメールには早めに返信する
上司からメールを受け取った際は、できるだけ早めに返信しましょう。すぐに対応できない場合でも、まずはメールを確認したことを伝えることで、上司も状況を把握しやすくなります。
例えば、対応に時間がかかる場合は、
承知いたしました。○月○日までに対応いたします
のように、対応予定時期を併せて伝えると丁寧です。
また、質問や依頼事項への回答漏れがないか確認してから送信することも重要です。
【シチュエーション別】上司へのメール例文
ここからは、実際のメール文面の例を紹介していきます。これらの例文を参考に好印象を与えるメールを作成しましょう。
上司への報告メールの例文
進捗報告などの報告を行うメールでは、余計な情報は省いてシンプルな内容にするのがポイントです。箇条書きなどを効果的に用いましょう。
件名:【ご報告】●●社様案件の進捗について
△△部●●部長
お疲れ様です。△△(自分の名前)です。
●●社様の案件ですが、△月△日の商談において
以下の内容で●●を発注したいとの申し出がありました。
・取引先名:●●社
・内容:●●
・納品時期:●●年●月
こちらの希望をもとに見積書を作成し、
更に商談を進めていく予定です。
また進捗がありましたらご連絡差し上げます。
ご確認をよろしくお願いいたします。
上司への依頼メールの例文
依頼メールでは、依頼する内容や重要度が一目で分かるよう、件名や本文を工夫しましょう。
件名:●●社様 打ち合わせ日程のご確認
●●課長
お疲れ様です。△△(自分の名前)です。
●●社様との打ち合わせの件につきまして、
下記日程が候補となりますがご都合はいかがでしょうか。
①△月△日(△)●時~
➁△月△日(△)●時~
③△月△日(△)●時~
会議室の予約が必要となりますので、
今週中にお返事いただければと存じます。
なお、上記日程でご都合が悪い場合、
希望日時をお聞かせいただけますと幸いです。
お忙しいところお手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
上司へのお礼メールの例文
お礼メールでは、上司がしてくれた具体的な内容と、それによってどのような結果が得られたのかを添えて、感謝の気持ちをつづりましょう。
件名:株式会社△△様 商談ご同行のお礼
●●部長
お疲れ様です。営業部の△△(自分の名前)です。
●月●日の株式会社△△様の商談において、
ご同行とお力添えをいただき誠にありがとうございました。
●●部長にサポートしていただいたおかげで商談が円滑に進み、
先方からもぜひ前向きに検討したいとのお返事を頂戴しております。
引き続きの商談も、今回ご同行いただいた経験を生かして
取り組んでまいります。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
上司への謝罪メールの例文
謝罪メールは、まず迅速に送ることが大切です。感情的な表現は避け、経緯・謝罪・今後の対応策を簡潔かつ丁寧にまとめましょう。
件名:資料提出遅延のお詫び
●●課長
お疲れ様です。△△(自分の名前)です。
本日提出予定の○○資料が、私の確認不足により遅れてしまい、大変ご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございません。
修正版を添付いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。
今後はこのようなことがないよう、必ず二重確認を徹底いたします。
取り急ぎメールにてお詫び申し上げます。
上司へのメールに使えるフレーズ・例文集
ここからは、書き出しや締めくくり文に加えて、上司にメールを送る際のフレーズ例をシチュエーション別に紹介します。
書き出しのフレーズ
メールを送る際は、宛名の後に「お疲れ様です」とあいさつを入れ、自分の名前を名乗るのが基本です。その後、用件へ入ります。
例文
- 部長 お疲れ様です、△△(自分の名前)です。先日は●●●で△△△していただき、ありがとうございました。
- お疲れ様です。△△(自分の名前)です。この度は、●●の件の返信が遅くなり、申し訳ございません。今後は、速やかな連絡を心掛けます。●●の△△△について、以下のとおりご連絡いたします。
進捗報告のフレーズ
進捗状況などを報告する際には、余計な情報を入れずに端的にまとめるのがポイントです。
また、報告メールに上司から返信が来た場合でも、毎回お礼だけのメールを返す必要はありません。追加の確認や対応を伝える必要がある場合や、特に手間をかけてもらった場合などは、必要に応じて返信しましょう。
例文
【上司への報告】
- 〇〇の件につきまして、現在の業務の進捗状況をご報告いたします。
【上司からの返信に対して】
- ご返信ありがとうございます。ご指摘いただいた〇〇を修正し、本日中に再提出いたします。
お願い・依頼のフレーズ
お願いや依頼のメールを送る際には、相手への配慮が伝わる丁寧な表現を心掛けます。相手の負担への配慮や、対応してもらうことへの感謝を示しつつ、クッション言葉を効果的に使いましょう。急な依頼など、相手に特に負担をかける場合は、必要に応じてお詫びの言葉を添えます。
また、お願いや依頼には、納期などが関わってくることも多いため、期日を忘れずに伝えることが大切です。
例文
- 誠に勝手なお願いですが~いただけますでしょうか?
- お忙しいところ恐縮ですが、●日までにご連絡いただけますと幸いです。
上司への返信メールで使えるフレーズ
上司からの依頼や確認メールには、まず内容を確認したことを伝えましょう。不明点がある場合は、その後に確認事項を添えます。
例文
- ●●の件、承知いたしました。本日中に対応いたします。1つ確認させていただいてよろしいでしょうか?
- メールを拝見いたしました。●●の件は、△△△で承知いたしました。恐縮ですが、○○と▲▲についても、確認させていただいてよろしいでしょうか?
お礼・感謝のフレーズ
お礼や感謝をビジネスメールで伝えるときは、書き出しの後にまず感謝の言葉を述べます。また、何に対するお礼や感謝なのかを明確に伝えることも重要です。
メールの本題がお礼や感謝なのであれば、これからの抱負や、これからの関係性に期待する言葉なども付け加えると良いでしょう。
例文
- お忙しい中にもかかわらず、迅速にご対応いただき感謝いたします。スムーズに手続きが終えられるよう、引き続き進めてまいります。
- この度は、早々に△△△をお送りいただき、ありがとうございます。●●部長のお心遣いに大変感謝いたしております。
謝罪・お詫びのフレーズ
自分に悪い点があったときは、必要な事実関係・原因・影響を簡潔に説明したうえで、率直に謝罪しましょう。弁解に終始するのは避け、謝罪と反省の言葉を明確に伝えることが大切です。
加えて、今後過ちを犯さないためにはどのようなことを心掛け、どういった対策を行うのかも一緒に記載することが大切です。
例文
- ●●の件につきまして、私の不注意からこのような事態を招いてしまい、誠に申し訳ございませんでした。自分の至らなさを痛感し、深く反省いたしました。
- ●●の開始時期が遅れまして、誠に申し訳ございません。私の進捗管理に不備がありましたことを心より反省し、今後は△△△を意識しながら仕事に取り組んで参ります。
欠勤や遅刻を連絡するフレーズ
欠勤や遅刻の連絡方法は会社によって異なるため、社内ルールに従いましょう。メールでの連絡が認められている場合は、原則として始業前のできるだけ早い段階で連絡します。急病や事故などで始業前の連絡が難しいときは、連絡できる状況になり次第、速やかに伝えましょう。
その際は、欠勤や遅刻の理由、休暇日数や到着予定時刻などを明確に記載して、仕事の代行者や緊急の連絡方法についても触れておくと安心です。
例文
- 昨夜より発熱と頭痛が続いておりますため、本日は欠勤させていただきます。
- 現在、〇〇線で遅延が発生しており、1時間ほど出社が遅れる見込みです。
- △△さんに引き継ぎを依頼済みです。
- 緊急の場合、以下の電話にご連絡いただければできる限り対応いたします。
締めくくりのフレーズ
メールは書き出しと用件だけではなく、丁寧な言葉でしっかりと締めくくることも大切です。あらためて依頼の言葉を記載したり、今後につながる言葉を書いたりすることで、好印象なメールに仕上がります。
例文
- ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
- お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。
- 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
まとめ
上司へのメールでは、件名や本文を分かりやすくまとめ、適切な敬語を使うことが大切です。また、内容に応じて連絡手段を使い分けたり、返信を早めに行ったりすることで、円滑なコミュニケーションにつながります。
本記事で紹介したポイントや例文を参考に、状況に応じたメールを作成しましょう。
監修者
尾田 ニコ
ライター、元大手通信会社役員秘書・ビジネスマナー研修講師
大手通信会社の役員秘書と医療機関の理事長秘書として約11年勤務。派遣社員にビジネスマナーを教える研修の企画・講師も務める。現在は、ビジネス系の導入事例の取材や、求職者向けの先輩社員インタビュー、SEO記事、ランディングページなどのコンテンツ制作を行う。
マイナビ転職 編集部
メールの書き方・例文
-
体調不良で仕事を休む際のメール例
-
履歴書をメールで送る時のマナー
-
面接日程調整メールの返信
-
面接後のお礼メールの書き方
-
内定承諾メールの例文とマナー
-
内定辞退メールの例文
-
退職あいさつメールの書き方
-
求人問い合わせメールの書き方
-
ビジネスメールの件名基本マナー
-
上司へのメールの書き方
-
初めての相手に送る挨拶メール
ビジネスで注意したい言葉の意味
-
お体ご自愛くださいは間違い!
-
かしこまりましたは違和感ある?
-
なぜ宜しくお願い致しますはダメ?
-
幸いですは目上の人に使えない?
-
ご教示とご教授の違い
-
取り急ぎご連絡までは失礼?
-
御社と貴社の違い
-
御中・様・行など宛名の使い分け
ビジネス用語を秒で覚える
豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。


















