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職務経歴書(職歴書)の書き方マニュアル完全版

略歴とは?転職で使う略歴の正しい書き方(例文つき)

更新日:2026年04月02日

小柳 眞理

執筆者小柳 眞理

キャリアコンサルタント、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/mk careers 代表

この記事で分かること

  • 略歴とは、これまでの職務経歴を簡潔に250文字前後でまとめた文章
  • 採用担当者がまず読み、採用したい人物像に合っているかを確認するもの
  • 書く前に、これまでの経験やスキルの棚卸しをして整理することが重要
  • 話を盛る、応募企業と関係ないスキルを羅列するのはNG

職務経歴書の冒頭には、これまでの略歴を分かりやすく記載することが求められます。しかし、どう書けば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。

略歴は、あなたの実績やあなたを採用するメリットを、的確かつ客観的に採用担当者に伝えるうえで重要な文章です。書き方やコツをしっかり押さえておきましょう。

目次

    略歴とは?

    略歴とは、職務要約・職務概要とも呼ばれ、あなたのこれまでの職務経歴全体を簡潔に250文字程度でまとめた文章です。

    職務経歴書の冒頭に記載するのが一般的で、採用担当者は、求める人材に合った経験やスキルを持っているかをまず略歴で確認し、興味を持てば、詳細まで目を通します。略歴は、あなたの印象を決めるキャリアの要約文といえるでしょう。

    略歴とは職務経歴書の冒頭に記載する、これまでの職歴全体を250文字程度でまとめた文章のこと

    経歴と略歴の違い

    最大の違いは「詳細さ」と「情報量」です。経歴はこれまでの学歴・職歴を詳細に記載するのに対し、略歴は経歴の要約であり、これまでの職歴のポイントを簡潔にまとめたものです。

    プロフィールと略歴の違い

    プロフィールは学歴や職歴に加え、人物像、スキルなどを幅広く盛り込んだ、自分についての「広告」のようなものです。

    一方、略歴は学歴や職歴を簡潔にまとめた「概要」です。プロフィールは人となりや親近感も伝えるのに対し、略歴はビジネスシーンで経歴を端的に伝える目的で使用されます。

    自己紹介と略歴の違い

    自己紹介は人柄、強み、趣味などを含む「人間性」を伝え、あなたに興味がない人にも興味を持ってもらうためにアピールするものです。

    一方、略歴は、事実に基づいた「職歴」に焦点を当て、職務経歴や学歴を簡潔に要約した内容である点で異なります。

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    略歴の書き方

    続いて、略歴を書く際に押さえておくべきポイントを解説していきます。

    職務経歴書の冒頭に書く

    特に何の指定もない場合、冒頭から職務経歴を羅列するのではなく、まず略歴を書くのが一般的です。

    人気企業では多くの応募があり、あなたの経歴を詳しく読んでもらえるとは限りません。冒頭の略歴だけを確認して判断される場合もあります。採用担当者の興味を引き、詳しく経歴を読んでもらえる内容にすることが大切です。

    文字数は250文字前後

    採用担当者が30秒~1分程度で読み切れるくらいの量がベストです。

    長文だったり、内容の繰り返しが多かったりすると「話を簡潔にまとめられない人」「内容の整理が苦手な人」といったマイナスな印象を持たれる可能性もありますので注意しましょう。

    略歴に書く内容

    一般的に、入れるべき内容は、

    • 職歴(会社名・在職期間)
    • 具体的な職務内容
    • 実績・成果

    です。

    職歴は、最初に入社した企業から直近の企業の順で書くのが一般的です。

    複数社ある場合は、応募職種で生かせる職務経験を強調し、関連性がない経験は割愛しても問題ありません。職務内容は、なるべく具体的な実績を数値を交えて書くと、説得力が増すのでおすすめです。

    どの企業にも記載できる汎用的なものではなく、応募する企業や職種に応じてアピールポイントを変え、企業側に、入社後にあなたが活躍しているイメージを持ってもらえる内容にしましょう。

    経験別・略歴の例文

    具体的な書き方とポイントを、職種別に例文と共に見ていきましょう。

    1社のみ経験の例文

    例文

    大学卒業後、株式会社○○に新卒で入社。現在まで店舗での販売業務に従事し、接客販売を中心に売り場づくり、在庫管理、販促施策の企画・実行を担当してきました。20XX年に現場責任者に昇格後は、売り場レイアウトの刷新とオペレーション改善を主導し、売上前年比150%を達成。顧客ニーズを的確に捉えた提案と、チームを巻き込んだ改善推進を強みとしています。

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    この例文のポイント・アドバイス

    初めて転職する場合は、現在働いている企業で経験した内容を略歴として書くことになります。

    幅広い業務を経験した場合は、そのなかから応募先の企業で生かせる内容を中心にアピールしましょう。入社から同じ部署に所属している場合は、なるべく直近の業務内容を中心に記述します。

    複数社経験の例文(同じ職種)

    例文

    大学卒業後、自動車販売会社にて個人向け営業として新規開拓および既存顧客フォローを担当。提案型営業により継続的に目標を達成しました。その後、外資系自動車販売会社へ転職し、初年度に年間売上目標達成率120%を記録。20XX年よりチームリーダーとしてメンバー育成と外国人顧客対応を担当しています。一貫して高額商材の提案営業に携わり、顧客志向の営業力を磨いてきました。

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    この例文のポイント・アドバイス

    同じ職種(ここでは営業職)で転職を繰り返している場合、一貫した分野でキャリアを積んできた印象を持ってもらえる書き方を意識しましょう。

    職歴を羅列するだけでは、単に組織になじめずに転々としてきたという印象を与えかねませんので注意が必要です。

    複数社経験の例文(異なる職種)

    例文

    大学卒業後、△△株式会社で事務職として業務管理や資料作成、データ分析を担当し、業務効率化を目的にExcelを活用し改善提案を行いました。その後、IT分野への関心から株式会社◎◎へ転職し、システムエンジニアとして法人向けシステムの導入や受託開発に従事。要件定義や顧客折衝も経験しました。経験してきた職種は異なりますが、一貫して「課題を構造化し仕組みで解決する」姿勢を軸にキャリアを重ねています。

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    この例文のポイント・アドバイス

    異なる職種で転職を繰り返している場合は、キャリアの「軸」や自身の信念を伝え、一貫性を伝える工夫をすると上手にまとめられます。

    経歴をただ羅列してしまうと「結局何をしたいのだろう」「飽き性なのかな」という印象を与えかねません。さまざまな職種を経験してきたけれども、一貫して「こうしたことをやりたい」と考え、戦略的にキャリアを重ねてきた、といった印象を与える表現がおすすめです。

    離職期間ありの例文

    例文

    ○△株式会社に新卒で入社し、貿易事務に従事。20XX年には社屋の移転プロジェクトを担当し、新システムの導入、輸出入書類の電子化および業務フローの再構築も主導しました。その後、国際業務への関心を高めるため退職。退職後の半年間は、イギリスに短期滞在し、語学学校で学びました。貿易実務で培った調整力と改善力、語学力を生かし、グローバルな環境で貢献したいと考えています。

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

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    この例文のポイント・アドバイス

    離職経験があることは必ずしもマイナスにはなりません。

    どのような理由で離職したのか、離職中はどのような活動をしてきたのかを、その企業の求める人物像に照らし合わせながら誠実に書きましょう。

    箇条書きの例文

    例文

    • 外資系コンサルティングファーム○○株式会社にて、IT企業向けコンサルタントとして○年間勤務。
    • DX推進や業務改革案件に従事し、業務分析から施策実行までを担当。担当プロジェクトでは業務工数を30%削減。
    • 直近は基幹システム刷新(予算約5億円規模)のプロジェクトマネジャーとして20名体制のチームを統括し、納期内完遂とコスト5%削減を実現した。
    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

    この例文のポイント・アドバイス

    いずれも簡潔に書くことが重要です。3点程度に集約すると良いでしょう。

    1社のみ経験している場合は、1点目には、「どの組織で」「何を」「何年間」携わったか、を簡潔に書き、2点目と3点目に、特に強調したい成果や直近の業務内容を書くと、分かりやすい文章に仕上がります。その際、1文には1業務のみ記述し、可能であれば数字を入れながら具体的に表現すると良いでしょう。

    また、複数企業を経験している場合は、企業別に箇条書きにすると読みやすく、効果的な場合があります。特に「経験した職種が異なる場合」「転職前後でポジションや役割が変わった場合」「3社目はアメリカ勤務、など、勤務地が大きく変わっている場合」は、業務内容も大きく異なる場合が多いため、箇条書きのほうが整理でき、相手にも伝わりやすくなります。

    略歴を書く時の4つのコツ 採用担当が見るポイントとは

    略歴を書く際に守るべきマナーや基本的なコツを解説します。必ず押さえておきましょう。

    ①正式名称で書く

    会社や活動など、固有名詞は正式名称で書きましょう。ビジネスの場でも文書にする際には略さないのが一般的です。あらためて確認し、正式名称で書くようにしましょう。

    ②西暦・和暦や数字表記の統一

    西暦、和暦は1つの文書内では必ず統一した表記にしましょう。混在していると読みにくく、時系列も分かりにくくなります。数字表記も算用数字、漢数字のいずれかに揃えましょう。

    ③成果は数字で示す

    「一生懸命取り組み、改善に貢献しました」と言われても、具体的な実績は相手に伝わりません。過去の成果や実績は、可能な限り数値化して示しましょう。客観性が増し、説得力が格段に高まります。

    ④応募企業が求めるスキルを中心に書く

    応募企業が求める人物像をしっかりと分析し、それに合致しているスキルを中心にまとめましょう。

    企業の業務内容と関係のない分野の実績に触れても、大きなアピールポイントにはなりません。企業がどんな人材を求めているかをしっかり念頭に置き、まとめましょう。

    採用担当者が略歴で特にチェックしていること

    キャリアコンサルタント 小柳 眞理

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    採用担当者が略歴で特に確認しているのは、「入社後に長く会社に貢献してくれる人材か」「継続して成果を出せるか」という点です。採用には時間やコストがかかるため、企業はできるだけ長く活躍してくれる優秀な人材を採用したいと考えています。そのため、略歴では自分が長期的に活躍できる人材である点を客観的に伝えることが重要です。

    例えば、職務内容に一貫性があると、同じ分野で経験を積み専門性を高めてきた人という印象につながります。また、「売上を前年比120%に伸ばした」など実績を数値で示すことで、成果を具体的にイメージしてもらいやすくなるでしょう。

    こうした情報は、入社後も安定して成果を出してくれそうだという安心感を与え、早期離職の懸念を払拭する材料にもなります。

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    略歴作成の手順(3ステップ)

    ここでは、具体的にどのように準備し、短い文章にまとめていくのかを、順を追って説明します。

    職務経歴を書き出し、棚卸しする

    まずは、あなたがこれまで経験してきた業務や、そのなかで得たスキルを棚卸しします。

    どのような仕事を、どのくらいの期間、どういった役割で、どういった成果・実績を出したのかを具体的に洗い出し、そこから得た学びや身に付けたスキルを考えます。この時、数値を交えた実績も可能な範囲で整理しておきましょう。

    応募企業が求めるスキルと照らし合わせる

    企業が求めている人材に合致する内容が略歴に記載されていないと、書類選考の通過も難しくなります。求人情報や企業の公式サイト、四季報などから、企業が求めている経験・スキルや人物像をしっかり見極めて、生かせる経験や強みを整理しましょう。

    ここで企業と自身の特性をしっかり把握しておくことで、転職後のギャップを少なくすることもできます。

    強み+実績を抽出して250文字前後にまとめる

    前述したとおり、略歴は250文字前後で、採用担当者が30秒から1分程度で読み切れるくらいの量がベストです。

    あなたが何をしてきた人で、どんな実績があるのかを具体的に盛り込み、あなたの強みが伝わる簡潔な文章にまとめましょう。だらだらと長い文章を書いてしまうと最後まで読んでもらえない場合がありますので、1文は短く、論理的な文章を心掛けましょう。

    略歴を書く時の注意点・こんな略歴はNG

    略歴でアピールしたいと思うあまり、陥りがちなNG行為を解説します。必ず見抜かれますので、絶対にやめましょう。

    実績を“盛る”・虚偽記載

    プロジェクトの補助をしただけなのに「チームリーダーを務めた」と記載する、関わっていない業務を自分の実績として記載する、などの行為はNGです。採用担当者は採用のプロですから、矛盾を感じた部分は必ず確認します。特に同業者だった場合、あなたの実績に虚偽がないか、企業側で調べるかもしれません。嘘や誇張は絶対にやめましょう。

    長すぎて読みにくい

    ビジネスの現場では、冗長な文章は嫌われます。論理的で明快な文章にまとめましょう。また、1文が長いと何を言っているのか曖昧になり、ポイントが伝わりにくい文章になってしまいます。1文は簡潔に、全体は250文字程度でまとめるようにしましょう。

    応募企業と関係ないスキルを入れる

    書き込みたくなる気持ちは分かりますが、企業が見たいのは、多彩な経験や趣味の幅の広さよりも、「入社後もこの分野で実績を出せそうな人材か」という点です。関係のないスキルを入れてもあまり効果はありませんので、記載しなくて良いでしょう。

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    Q&A略歴に関するよくある質問

    最後に、略歴に関してよくある質問をまとめました。

    無職の期間(離職期間)がある場合、必ず記載すべきですか?

    無職の期間が1年以上など長い場合は、書いたほうが無難です。

    その間に取り組んだこと(資格取得や留学、ボランティア活動など)のなかで、志望先で生かせるものがあれば一言触れると良いでしょう。

    職歴(社会人経験)がない場合は何を書けばいい?

    志望する企業の求める人物像に合う、学生時代の実績やアルバイト先での経験などがあれば記載すると良いでしょう。

    社会人経験がない場合、学生時代に取り組んだことやアルバイトやインターンでの実績などを記述することもできます。

    短い職歴もすべて書かなければいけませんか?

    単発的な1日のアルバイトなどは書く必要はありません。ただ、数カ月間の勤務経験があり、志望先でも生かせる内容であれば略歴でも一言触れ、職務経歴に記載すると良いでしょう。

    アルバイトや派遣社員として働いていた場合でも、内容によっては強いアピールになるはずです。具体的に何をしてきたのか、どう貢献したのかを記載しましょう。

    まとめ

    略歴は、これまでの経歴を簡潔にまとめた「あなたのキャリアの要約」です。

    職務経歴書の冒頭に記載し、採用担当者に興味を持ってもらうきっかけとなる重要なものです。具体的かつ簡潔にまとまっていて「この人と働きたい」と思ってもらえれば、書類選考を突破する可能性も高まります。

    短い文章だからと気を抜かず、企業が求めている人物像を把握し、これまでの経験やスキルの棚卸しをしっかりしたうえで、丁寧にまとめましょう。

    執筆者

    小柳 眞理

    小柳 眞理

    キャリアコンサルタント、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
    mk careers 代表

    日本とアメリカで25年にわたり、新聞・テレビ・Web・雑誌などのメディアで報道記者・編集者として取材・執筆・編集に従事。政治、外交、地方行政を中心に、これまでのべ2,000人以上にインタビューを行う。

    育休復帰後の働き方に悩んだ経験をきっかけに女性のキャリア支援を志し、2023年に国家資格キャリアコンサルタントを取得。同時期、記者として培った知見を更に深めるため大学院に入学し、20代の仲間たちと共に国際関係論を学ぶ。

    現在は、主に国内外の高校・大学・大学院生や多様な業種で働く女性へのキャリアコンサルティングを行うほか、ジャーナリストとしての取材・講演活動も続けている。

    マイナビ転職 編集部

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