
職務経歴書の職務要約・職務概要とは?書き方や職種別の例文を紹介
更新日:2024年11月26日


記事のまとめ(要約)
- 職務要約・職務概要はこれまでの職務経歴を簡潔にまとめた文章
- 採用担当者は職務要約・職務概要で求める人材にマッチしているか確認している
- 職務要約・職務概要を書く前に、これまでの経験やスキルの棚卸しをすべき
- 職務要約・職務概要は250文字前後でまとめる
- 複数の職歴がある場合は募集職種でアピールになる経歴を中心にまとめる
職務経歴書の冒頭には、これまでの職務経歴を、職務要約・職務概要として分かりやすく記載する必要があります。しかし、何をどう書けば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
職務要約・職務概要は、あなたの魅力を的確に採用担当者に伝えるうえで重要な役割を持っています。書き方やコツを押さえておきましょう。職種別の例文も併せてご紹介します。
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職務経歴書に書く職務要約・職務概要とは?
職務要約・職務概要とは、あなたのこれまでの職務経歴全体を簡潔にまとめた文章を指します。職務経歴書の冒頭部分に記載するのが一般的です。
これまでどういった経験をし、どのようなスキルを持っているのか、その要点をまとめて採用担当者に伝えましょう。
職務要約・職務概要で採用担当者が注目していること
職務要約・職務概要において採用担当者はどんなことに注目しているのでしょうか。
募集している職種にマッチした人材か
採用担当者は、職務要約・職務概要から、あなたが自社の求める人材にマッチしているかを確認します。
転職では、職務内容に合う経験・スキル・資格などがある人を採用する、いわゆるジョブ型雇用が一般的です。
そのため、採用担当者は、求める人材に合った経験やスキルを持っているのかを、職務要約・職務概要から把握したいと考えているのです。
さまざまな職務経歴を持っている場合は、応募した求人に関連する業務を中心に職務要約・職務概要を書くことがポイントです。
端的に応募者の職歴が分かるか
職務要約・職務概要は、単にこれまでの職務経歴を説明するものではなく、採用担当者に興味を持ってもらうための要約文だと考えましょう。
一口に採用担当者といっても、社長が担当することもあれば、人事部の担当者や配属予定部署の社員であったりと、企業によってさまざまです。
特に人気がある企業では多くの応募があり、あなたの職務経歴書が細かく確認されない可能性も考えられます。
詳細な部分まで目を通してもらうためにも、職務経歴書の最初に記載する職務要約・職務概要で採用担当者の興味を引きつけることが大切なのです。
職務要約・職務概要を書く前にやること
いきなり職務要約・職務概要を書こうと思っても、的確な内容を書くことは難しいでしょう。職務要約・職務概要を書く前には、事前準備が必要になります。
これまでの経験やスキルの棚卸しをする
まずは、あなたがこれまで経験してきた業務や、その中で得たスキルを棚卸しします。定量的な実績を交ぜられるとなお良いでしょう。
- どのような仕事を
- どのくらいの期間
- どういった役割で関わり
- 成果・実績はどうだったのか
をできる限り具体的に洗い出し、そこから得た学びやスキルを考えます。
いきなり職務要約・職務概要を記載し始めると、本来アピールすべき経験の部分が漏れてしまい、採用担当者に適切なアピールができない可能性があります。まずは経験やスキルの棚卸しにしっかり時間を使いましょう。
企業が求めている人材を把握して生かせることを整理する
企業が求めている人材に沿った内容が職務要約・職務概要に記載されていないと、書類選考を通過することは難しくなります。
求人情報やホームページから、企業が求めている経験・スキルや人物像をしっかり見極めて、関連する職務や生かせる経験を整理しましょう。
企業のニーズを把握してあなたのアピールポイントを整理すれば、企業とのギャップを少なくでき、書類選考通過の可能性を高められます。
企業研究については以下のページでも詳しく解説しているので参考にしてください。
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職務要約・職務概要を書く際のポイント
続いて、職務要約・職務概要を書く際のポイントを押さえておきましょう。
250文字前後で簡潔にまとめる
職務要約・職務概要は、文字数250文字前後で簡潔にまとめましょう。採用担当者が30秒から1分程度で読み切れるくらいの量がベストです。
要約・概要なので、簡潔にあなたの経歴をまとめる必要があります。だらだらと長い文章を書いてしまうと、採用担当者に最後まで読んでもらえない場合があります。「話を簡潔にまとめられない人」「物事の報告が苦手な人」といったマイナスな印象を持たれる可能性もあるでしょう。
応募した職種でアピールになる経歴を書く
職務要約・職務概要は、どの企業にも記載できる汎用的なものではなく、応募する企業や職種に応じてアピールポイントを変え、企業側に入社後の活躍イメージを持ってもらえる内容にしましょう。
例えば、事務職の求人であれば業務の正確性やWord、ExcelなどのPCスキル、営業職の求人であれば売り上げ実績や営業手法について、職務要約・職務概要でアピールしましょう。
応募職種で生かせる職務経験を強調し、関連性がない経験は割愛しても問題ありません。
客観的かつ具体的な内容を書く
あなたが何をしてきた人で、どんな実績があるのかを客観的に分かるようにしましょう。
例えば、営業職であれば「新規営業を電話で行い、入社から約半年で100件のリードをつくり、同部署のリーダーに昇格した」など、客観的かつ具体的な内容を職務要約・職務概要に書くようにしましょう。
- どのような仕事で
- どれくらいの期間
- どのような役割で関わり
- どういった実績を出したのか
といった流れを意識すると、客観的かつ具体的にまとめやすくなります。
【職種別】職務要約・職務概要の例文
ここまでの説明を踏まえたうえで、職務要約・職務概要の例文を職種別にご紹介します。
営業職
営業職の場合、予算に対する実績といった定量数値、手法、あなたが意識している仕事への取り組み方などに言及できるとベストです。
【例文】
新卒で○○株式会社に入社し、中小企業を対象に新規営業に従事しております。電話によるアプローチや、自社が開催するイベント・セミナーを通じたリード獲得で、月平均◯◯社の商談を設定し、プロダクトチームと連携しながら提案書の作成・受注などに関わっています。事前のリサーチからクライアントのニーズを想定し、常に先回りした提案を準備し商談に臨んでいます。昨年度は予算◯◯円に対し着地◯◯円となり、事業部への貢献が認められ、リーダー職を拝命しました。
事務職
事務職の場合は、システムや資料作成に使っているツール、業務のスピードやスキルなどをアピールできると良いでしょう。
【例文】
新卒で△△株式会社に入社後、現職に至るまで一貫して事務職に従事しています。現在は株式会社××で、IT企業の受付事務を担当しており、予約者情報の管理、会議室の予約、入館手続き、来訪者数の属性データ分析、新人育成などを主な業務としています。月100名を超える来訪者の対応を行いながらWordでマニュアルを整備して業務の属人化を予防するほか、来訪者の属性データを整理し営業部へ展開していることから、ExcelやPowerPointの操作には慣れています。
経理職
経理職の場合、保有スキルに加えて、コストや業務工数の削減といった実績がアピールポイントになります。
【例文】
〇△株式会社で、新卒から現在に至るまで経理業務に従事しています。経費精算、決算開示、原価管理、予実管理を主に行いながら、最近は業務フローの改善も担当しています。特に業務フローの改善については、平均3週間かかっていた決算関連業務をフォーマット化することで1週間半にまで短縮できました。ほかにも、会計ソフトの導入を陣頭指揮し、部内の残業時間を月平均1時間減少させました。業務と並行して日商簿記検定1級を取得し、日々自己研さんにも励んでいます。
販売職
販売職の場合は、営業職と同様、実績部分に言及しつつ、具体的な取り組み内容を明確に伝えましょう。
【例文】
専門学校卒業後、アパレルメーカーである株式会社◆◆に正社員として入社し、一貫して販売業務に従事しています。当初は訪問されたお客さまに購入いただくための接客が中心でしたが、同店舗最高となる月間◯◯円の実績を出し副店長へ昇格してからは、店全体のデザインや商品ラインナップの選定を任されるようになりました。一方、副店長になってからも店舗に立ってお客さまの属性やニーズを把握するなど、現場感を大事にしながら業績に貢献してきました。その結果、昨年度は全店舗で最高の◯◯円の売り上げを実現し、会社の業績向上に貢献しました。
ITエンジニア職
ITエンジニア職の場合は、携わったプロジェクトの規模(売り上げ・体制面)や、あなたが得意としている言語を書くことでアピールにつながります。
【例文】
大学卒業後、ITベンチャー企業の株式会社◎◎で、システムエンジニア職に従事しています。主にtoBビジネスを手掛ける大手クライアントに対し、システム導入や受託開発、大規模基幹システムのリプレイス案件などを手掛けました。開発時の主な利用言語は、SQL、Python、JavaScriptなどで、前述の基幹システムリプレイス案件については◯◯人月・◯◯円のプロジェクトをリーダーとして成功に導いた実績があります。現在はマネジャーとして、主に◯◯人月以上の大規模プロジェクトを中心にPM業務を担っています。
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職務要約・職務概要に関するよくある質問
最後に、職務要約・職務概要に関してよくある質問をまとめました。
職務要約・職務概要は応募する企業ごとに変えるべき?
人材紹介会社やスカウトを利用する場合は応募企業ごとに変えるのは難しいですが、自分で直接企業へ応募する場合は、前述のとおり応募する企業ごとに職務要約・職務概要を変えるのがベストです。
求める人材やスキルなどは企業によって異なるため、企業のニーズに沿ったアピールポイントを押さえておく必要があります。
応募したい企業が複数ある場合は、その分職務要約・職務概要の記載に時間がかかりますが、1社ごとに内容を変えて丁寧に作成するようにしましょう。
職務要約・職務概要でまとめた内容は、面接で「簡単に自己紹介をしてください」と言われた時の回答として活用できるため、準備をしておいて損はありません。
アピールポイントになる経歴が多い場合はどうすれば良い?
アピールできる経歴が多い場合は、直近の業務内容を中心にまとめるのが良いでしょう。
過去の経歴と今の経歴の両方をアピールできるとしても、今の経歴を優先的に記載すべきです。
10年前の経歴よりも、直近の経歴のほうが、今のあなたのスキルとして採用担当者に伝わりやすいためです。
初めて転職する場合の職務要約・職務概要は?
初めて転職する場合は、現在働いている企業で経験している内容を職務要約・職務概要に書くことになります。
総合職として幅広い業務を経験した場合は、その中から応募先企業で生かせる内容を中心にアピールしましょう。
入社からずっと同じ部署に所属している場合は、なるべく直近の業務内容を中心に職務要約・職務概要を作成します。
転職回数が多い場合の職務要約・職務概要は?
転職回数が多い場合は、同じ職種での転職か、異なる職種での転職だったかによって職務要約・職務概要の書き方が異なります。
同じ職種で転職を繰り返している場合
同じ職種で転職を繰り返している場合は、転職した順に経歴を羅列するだけでは、ただ転々としてきた印象を与えかねません。
そのため、同じ職種で一貫したキャリアを積んできた印象を持ってもらえる書き方を意識しましょう。転職回数が多い場合は、1社ずつ詳細を記載するのではなく、携わってきた職務と一貫した軸を示すために、下記の例のように記載することもできます。
【例文】
広告代理店の営業として、3社を経験してきました。多くの広告媒体を取り扱う○○株式会社では、新規顧客の開拓を行い、デジタル広告を専門とした△△株式会社では新規顧客だけでなく、既存顧客に対して反響のある広告を提案し、前年対比110%の売り上げ実績を築きました。現職の屋外広告を専門とする××株式会社では、広告企画の予算やスケジュール管理を担当しています。さまざまな広告企画の立案、予算管理、クライアント企業との調整業務など、広告代理店の営業としての幅広い経験を、生かしていきたいと考えています。
異なる職種で転職を繰り返している場合
異なる職種で転職を繰り返している場合は、まとまりがない経歴を職務要約・職務概要に書いても「キャリアの軸がぶれている」という印象を与えかねません。
そのため、下記の例のように職種は異なるものの、サポート業務として働いてきたなどの転職の軸が伝わるよう工夫しましょう。
【例文】
周りの人のサポートでより満足していただける仕事を軸に、職種や業種にこだわらず従事してきました。営業事務職として営業報告書のテンプレート作成や商品の受発注管理、コールセンターでは自社用品の紹介やクレーム対応、現職はデイケアサービス部門で、高齢者の入浴介助やリハビリに携わっています。事務職としての事務スキル、コールセンターにおける顧客対応スキル、デイケアサービスの高齢者サポート業務の経験は、貴社の総務事務の仕事で生かしていけると確信しております。
正社員経験がなくても職務要約・職務概要を書くべき?
正社員経験がなくても職務要約・職務概要は記載しましょう。
これまでの経歴がアルバイトや派遣社員などでも、そこで取り組んだ業務内容を職務要約・職務概要に記載します。
正社員雇用ではないとしても、長期間同じ会社で働き続けた場合や、正社員に近い業務を担っていた場合は、非常に強いアピールになるはずです。
具体的に何をしてきたのか、担当した業務内容を記載し、企業にアピールしましょう。
まとめ
職務要約・職務概要は、あなたのこれまでの経歴を簡潔にまとめた文章です。
職務経歴書の冒頭に記載し、採用担当者に興味を持ってもらうきっかけとなるものです。具体的かつ簡潔にまとまっていれば、詳細な職務経歴を読み進めてくれ、書類選考を突破する可能性も高まります。
企業が求めている人材を把握し、これまでの経験を棚卸ししながら丁寧な作成を心掛けましょう。
なお、職務経歴書の作成については以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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監修者

谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
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