面接での「最近のニュース」の回答例文|業界別の時事ネタ【2025年版】
更新日:2025年09月16日
監修者谷所 健一郎
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役
記事まとめ(要約)
- 面接官が気になるニュースについて質問する理由は、「情報収集力」「社会問題に対する意識」「考え方や価値観」などを見るため
- ニュースの概要だけでなく、自分の意見も交えて答える
- 「自分の意見を話せるか」「志望企業や仕事内容に関連があるか」「1~3カ月以内のニュースであるか」などの視点でニュースを選ぶ
転職の面接で聞かれる「気になる最近のニュースは?」。世間話のような質問ですが、深い意図がないと思って気軽に答えるのはNG。企業が何のためにこの質問をするのか、話すニュースの選び方、正しい答え方などを紹介します。
面接で「気になっている最近のニュース」を聞く理由
企業が面接で転職者に気になる最近のニュースを聞く場合、「情報収集力」「社会問題に対する意識」「考え方や価値観」「自分の意見を伝える力」などをチェックしている可能性があります。
情報収集力を測るため
転職面接で気になる最近のニュースを聞かれる理由の一つに、転職者に情報収集力があるかどうかをチェックするという意図があります。
情報収集力は、適切な情報を素早く収集・精査できる能力のことです。面接官は、転職者が多くの情報のなかから目的に合った情報を集め、真偽や確実性を考慮し、取捨選択ができる人材かを見ています。
情報収集の能力が高い人は、有益性の高い情報を素早く見極め、効率的に知識をインプットできるため、仕事の作業スピードや質を高めることができます。
社会問題に対する意識を確認するため
気になる最近のニュースを聞かれた際、答えられるかどうかで、日常的に社会に目を向け問題意識を持っているかが分かります。面接官は転職者に対して、環境や労働、教育など身近な社会問題に対する情報感度や当事者意識の高さを測っています。
会社も、いってみれば「小さな社会」です。その社会で起きる問題に対して、ひとごとではなく自分ごととして向き合える人材なのか。
日常生活や仕事に深く関わる社会問題に対して、興味・関心を持ち、自分なりの考えが伝えられることで社会性があると判断され、入社後も協調性を持って活躍してくれるという印象につながるでしょう。
転職者の考え方や価値観を知るため
気になる最近のニュースを聞くことで、面接官は転職者の考え方や価値観を知ろうとしています。
どんなことに興味を持っていて、どんなニュースを選ぶのか、選んだ理由や、ニュースに対してどんな問題意識や意見を持ったのかなど、ニュースの話題を通して転職者の人となりを確認する意図があります。
転職者の考え方や価値観、人柄が自社の社風に合っているか、社員とのマッチングはどうかを確認しているケースもあるでしょう。
自分の意見を伝える力があるかを見るため
面接官は、転職者に自分の意見を伝える能力があるかも確認しています。
面接官は転職者と世間話がしたいわけではないので、「最近はこれが気になっていて〜」という内容に終始するのはNG。
取り上げたニュースに対して、何を問題とし、どういった意見を持ち、どのような解決策を考えたのかを、一般論ではなく自分の言葉で伝えることが必要です。
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面接で話す「最近のニュース」の選び方
「気になる最近のニュース」を聞かれた際は、自分の意見を交えて回答することが大切とお伝えしました。そのためには、どんなニュースを選ぶかということも重要です。そのポイントを一つずつ見ていきましょう。
自分の意見を話すことができるニュースか
転職の面接で回答する最近のニュースの選び方でもっとも大切なのは、自分の意見を交えて話すことができるかどうかです。
転職の面接ということで好印象を残そうと、つい賢く見えそうな難しいニュースを選びがちですが、その内容や本質を理解し、自分の考えをしっかりと述べられなければ、マイナスの印象になってしまうことも。
無理に難しいニュースを選ぶのではなく、興味があり、自分の意見を伝えられる分野であるかを最重視して選びましょう。
志望企業や業界、仕事内容に関連のあるビジネスニュースだとベスト
転職の面接で選ぶニュースとしては、ビジネス関連のニュースがベター。
就職活動(新卒)の面接では、社会人経験がないため、社会情勢などより幅広い内容を取り上げても問題ありません。一方で転職の場合は、転職先企業や業界にまつわるビジネスニュースを選ぶことで、その企業や業界への興味・関心の高さや理解度を示し、志望度の高さをアピールできます。
また、これまでの仕事で得た知識や経験なども話に織り交ぜると、オリジナリティが出せるでしょう。
直近1~3カ月のニュースか
面接で最近のニュースを聞かれたら、直近1~3カ月のニュースを話すと良いでしょう。
最近のニュースといっても、面接当日やその週に起きたことでなければならないわけではありません。直近1〜3カ月など、数カ月以内の出来事であれば時事性があります。
その際、関連する分野の動向や、これまでの流れについても触れられると、以前から関心を持っていたことをアピールできます。
反対に、数年前の古いニュースを選んでしまうと、「日ごろから情報収集をしていないのでは?」「質問の意図を理解せず、適切なコミュニケーションが取れないのでは?」といったネガティブな印象を与えてしまうこともあります。
信頼できる情報源からのニュースか
情報があふれかえる現代では、その信ぴょう性も重要なポイントになります。面接で取り上げるニュースは、信頼できる情報源のものを選びましょう。
特にインターネットやSNS上には、ニュースの一部を切り抜いて誇張したものや、フェイクニュースも存在します。
面接で誤ったニュースを話してしまわないように、情報源の信頼性に加え、内容の信ぴょう性や偏りの有無も確認しましょう。
信頼できるニュースかを確認する方法
- 一次情報(調査元発表のデータ)と照らし合わせる
- 官公庁や公的機関の発表を調べる
- 複数のメディアで情報収集する
- 情報の発信日・更新日を確認する
上記を参考に情報収集をしてみてください。
面接で話すのは避けたほうが良いニュース
転職の面接で話すニュースに選ぶべき内容がある一方で、避けたほうが良いものもあります。
芸能やゴシップ
有名人にまつわるゴシップネタや映画や、音楽などのエンタメ系のニュースはカジュアルすぎるため、面接という場には適しません。
宗教や政治関連
面接では、支持政党や宗教に関する話題や質問は、採用差別になるため許容されていません。こういった話題は避けたほうが良いでしょう。
個人的すぎる内容
身近な友人や家族に起きた出来事など面接官が知り得ない、個人的すぎるニュースも避けましょう。
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面接での「最近のニュース」の答え方
話すニュースが決まったら、次に押さえておきたいのが実際の面接での答え方。
内容を論理的に分かりやすく伝えるためには、事前に話の骨子を組み立て、実際に話す流れを想定して準備しておくことが重要です。
ここでは、原材料価格の高騰のニュースを例に答え方の3ステップを解説するので、意識して練習してみましょう。
Step1:ニュースの概要
私が最近気になっているニュースは、食品業界における原材料価格の高騰と、それに伴う製品価格改定の動きです。食用油や小麦粉といった基礎的な原材料に加え、包装資材や物流コストの上昇が顕著であり、消費者の食卓への影響が懸念されています。
Step2:そのニュースに興味を持った理由
食品メーカーの営業職を志望する私にとって、この原材料価格の高騰と製品価格改定は、直接的に業務に関わる重要な要素だと認識しています。日々の営業活動においては、顧客である小売店や卸売業者に対して、価格改定の背景や必要性を丁寧に説明し、理解を得る必要があります。
Step3:ニュースの本質や問題点と、自分の意見・感想
食品メーカーの営業職を志望する私にとって、この原材料価格の高騰と製品価格改定は、直接的に業務に関わる重要な要素だと認識しています。日々の営業活動においては、顧客である小売店や卸売業者に対して、価格改定の背景や必要性を丁寧に説明し、理解を得る必要があります。
Step.1:ニュースの概要
まずは、ニュースの概要を説明します。取り上げるニュースの内容を面接官が知らないことも考慮して、要点を簡潔に伝えましょう。
「いつ頃の」「何についての」「どんな人が関わっている」ニュースなのかを明確にし、その内容を説明します。
面接官の反応や回答に応じて話す情報の濃度を変えられると、場面に合った適切なコミュニケーションが取れる人物とされ、イメージアップにつながるでしょう。
Step.2:そのニュースに興味を持った理由
次に、なぜそのニュースに興味・関心を持ったのかという理由を説明します。
「なんとなく気になって」などはもちろんNG。志望業界に関連するビジネスニュースであれば、以前から業界全体の課題と感じていたことや、自身が仕事で携わる内容であることなど、自分のマインドやこれまでの経験と結び付けて理由を説明できると良いでしょう。
Step.3:ニュースの本質や問題点と、自分の意見・感想
最後に、取り上げたニュースの問題点や課題点がどんなところにあり、それに対して自分がどのような考えや意見を持ったのかを説明しましょう。
自分の考えを持つためには、先入観を捨ててニュースの本質を見極めることが大切です。誰かの感想を引用するのではなく、自分がどう感じたのかを自分の言葉で伝えましょう。
初めからうまくまとめるのは難しいと思うので、まずは体裁や話す順序などを気にせず、思ったままの感情を箇条書きで複数書き出してから整理するのがおすすめです。
ニュースに対する自分の意見がまとまったら、更に「今後自分がどうしたいか」というアクションまで示せると、問題に対しての深い理解力や行動指標に落とし込む力をアピールすることができます。
面接での「最近のニュース」への回答例文
面接で「最近、気になるニュースは?」と聞かれた時の回答例文を、業界ごとに14個紹介します。
上記のリンクから、志望業界ごとの回答例文にジャンプできます。ぜひ活用し、面接対策に役立ててください。
回答例文1【自動車業界】
テーマ:自動車業界×自動運転技術の進化
自動車業界の最新ニュースとして、自動運転技術の進化に注目しています。限定的な手放し運転が可能なレベル2の車種は少しずつ普及しており、近年では、レベル3以上の実用化に向けた動きも加速しています。
また、都市部での完全無人運転を目指すレベル4の実証実験も開始され、技術が研究開発から実用段階へと着実に進んでいることが示されました。
私がこのニュースに強く引かれたのは、自動運転が交通事故削減や、高齢者の移動支援といった社会課題の解決に貢献する可能性を秘めているからです。
更に、自動車産業だけでなく、物流や公共交通など多岐にわたる分野に革新をもたらす潜在力にも魅力を感じます。特に、AIやセンサー技術の進化が、複雑な交通状況下での安全な自動運転を現実のものにしつつある点には強い関心を持っています。
しかし、実用化には法整備の遅れや事故責任の所在、サイバーセキュリティ対策といった課題も存在します。技術への社会的な信頼を得るためには、安全性に関する透明性の確保と情報公開が不可欠だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
面接で自動車業界の最近のニュースについて問われた際は、電動化、自動運転、コネクテッドカーなどからのテーマを取り上げるのが効果的です。
電動化では、新型EVの投入計画やバッテリー技術の進化、充電インフラの整備状況に触れると説得力が増します。
自動運転においては、レベル3の実用化に向けた取り組みや、より高度なレベル4の実証実験の進捗状況に関連して、高速道路でのハンズオフ機能の実現や、無人タクシーの実証実験などを挙げても良いでしょう。
コネクテッドカーの分野では、車載インフォテインメントシステムの進化やソフトウエア定義型自動車(SDV)の動向などを紹介しましょう。
回答例文2【エレクトロニクス業界】
テーマ:エレクトロニクス業界×ウエアラブルデバイスの進化
私が気になっている最近のニュースは、高度なセンシング技術とAIの融合によるウエアラブルデバイスの進化についてです。近年、ウエアラブルデバイスは単なる健康管理ツールの枠を超え、目覚ましい進化を遂げています。
機能面では、心拍数や睡眠のトラッキングといった基本的なヘルスケア機能に加え、決済機能、交通機関の利用、更には感情認識や生体認証といった高度な機能が実装され始めています。
私がこのニュースに強く引かれたのは、ウエアラブルデバイスが持つ可能性に共感したからです。自身の健康状態を可視化し、日々の行動を改善するきっかけを与えてくれるだけでなく、将来的には医療へのアクセスを向上させ、より質の高い生活を送るための基盤になると感じています。
プライバシーの問題やセキュリティのリスク、デジタルデバイドといった課題に対しては、個人情報の適切な管理体制の構築や、情報弱者への配慮が不可欠です。ウエアラブルデバイスの技術開発と社会的な議論が今後更に進展していくことに、強い期待を寄せています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
エレクトロニクス業界の最近のニュースについては、ウエアラブルデバイスの進化、IoTの普及と高度化、次世代ディスプレイ技術などを取り上げると良いでしょう。
まず、具体的なニュースを一つ選び、その概要を簡潔に説明します。次に、そのニュースがエレクトロニクス業界全体にどのような影響を与えるのか、例えば新たな技術トレンドの創出、既存製品への応用、異業種との連携といった観点から考察します。
更に、その技術革新が私たちの社会や生活にどのような変化をもたらすのか、利便性の向上や新たな課題について説明したうえで、自分の意見を述べるようにしましょう。
回答例文3【IT業界】
テーマ:IT業界×生成AI技術の進化と課題
最近の気になるニュースは、生成AI技術の急速な進展についてです。生成AIのなかでも、特に大規模言語モデル(LLM)は、自然な文章生成能力を高め、翻訳、要約、プログラミング補助など、さまざまな用途で注目されています。画像生成AIも進化し、テキストから高品質な画像を生成できるようになっています。
これらの技術は、コンテンツ制作やマーケティング分野での応用が期待される一方で、著作権侵害、誤情報の拡散、雇用への影響といった課題も浮上しており、技術の健全な発展と社会実装に向けた議論が活発に行われています。
私は、生成AIが持つ変革力に特に関心があります。情報へのアクセスや創造的な活動のあり方を大きく変える可能性に魅力を感じています。同時に、技術革新には倫理的課題が伴うと考えており、そのバランスの取り方が重要だと認識しています。
AIは単なる効率化ツールを超え、人間の創造性や知性を拡張する可能性を持っています。生産性の向上や新たな価値の創出が期待される一方で、人間の役割の再定義が求められます。私は、技術の発展と並行して、倫理的な議論や制度の設計が不可欠であると考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
IT業界の最近のニュースとして、生成AIの進化とそれに伴う課題、クラウドやセキュリティなどが挙げられます。具体的な技術や企業の取り組みに触れ、トレンドへの理解と関心の高さを示すことが重要です。
自身の職務経験と結びつけ、入社後にどのように貢献したいかを具体的に述べることがポイントです。「AI倫理」「セキュリティ強化」「クラウド活用」といったキーワードを盛り込み、企業が求める人物像に合致することを意識しましょう。
技術への関心だけでなく、社会への影響や貢献意欲も示すことで、より評価される回答となるでしょう。
回答例文4【資源・エネルギー業界】
テーマ:資源・エネルギー業界×再生可能エネルギーの拡大
最近の気になるニュースは、再生可能エネルギーの導入と技術革新が急速に進んでいることです。太陽光発電や風力発電はもちろんのこと、地熱発電やバイオマス発電といった多様な電源の開発が活発化しています。
世界各国で、地球温暖化対策とエネルギー安全保障の観点から、再生可能エネルギーの導入目標を引き上げる動きが相次いでおり、補助金などの支援策も拡充されています。また、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標とする動きが広がっています。
私がこの動向に関心を持つのは、持続可能な社会に不可欠だと考えるからです。地球温暖化に対し、化石燃料依存を減らし、クリーンなエネルギーシステムを構築することは次世代への責務です。更に、技術革新によってコストが下がれば、経済合理性も向上します。
資源小国の日本にとって、エネルギー自給率の向上につながるこの分野は重要な課題だと考えます。
このニュースの本質は、エネルギーシステムが化石燃料中心から再生可能エネルギー中心へと不可逆的な転換期を迎えた点にあります。私は、再生可能エネルギーの拡大は避けて通れないものであり、そのためには技術開発、政策支援、そして社会全体の協力が不可欠と考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
資源・エネルギー業界の最近のニュースについては、再生可能エネルギーの導入拡大、脱炭素化技術の進展、エネルギー価格の変動と安定化策などを取り上げると良いでしょう。
再生可能エネルギーでは、太陽光発電や風力発電に加え、地熱発電や蓄電池技術の進化に触れ、具体的なプロジェクトや技術革新を挙げます。脱炭素化技術では、水素エネルギー、アンモニア燃料などの開発状況や実証実験の進捗に言及しましょう。
エネルギー価格の変動と安定化策では、原油や天然ガスの価格動向、価格高騰への対策、エネルギー効率化の取り組みなどを把握しておくことが重要です。
回答例文5【金融業界】
テーマ:金融業界×デジタル変革
最近の注目すべきニュースの一つに、デジタル変革として、中央銀行のデジタル通貨であるCBDC発行に向けた検討の加速があります。中国のデジタル人民元やEBC(欧州中央銀行)のデジタルユーロ検討に加え、日本銀行も概念実証を進めています。
CBDCには、決済効率の向上、金融包摂の促進、イノベーションの創出、マネー・ロンダリング対策など、多岐にわたる目的が期待されています。
私がデジタル変革に関心を持つのは、金融システムの根幹を揺るがす可能性があるからです。デジタル技術の進化が、決済や金融取引を変革するなかで、金融包摂の向上や安全な決済インフラの構築に貢献する可能性に魅力を感じています。
CBDCの導入は決済効率化や金融包摂に貢献する一方で、プライバシー保護、セキュリティ、金融システムへの影響、既存金融機関との共存など、検討すべき課題も多いと考えます。特に、個人情報保護と利便性のバランス、サイバー攻撃に対する強靭性の確保は不可欠です。
技術的な実現性だけでなく、法的・制度的側面からの検討も深め、国民にとって有益な導入となることを期待します。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
金融業界の最近のニュースについて問われた際は、デジタル変革、サステナブルファイナンス、地政学リスクと市場変動といったテーマを取り上げると良いでしょう。
デジタル変革として、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の動向を説明します。
サステナブルファイナンスでは、環境・社会・企業統治(ESG)投資の拡大、グリーンボンドの発行状況、企業のサステナビリティ戦略と金融機関の連携などに言及しましょう。
地政学リスクと市場変動では、国際情勢の変動が金融市場に与える影響や、インフレ、金利変動の動向を把握しておくことが重要です。
自身の専門分野や関心と結びつけ、具体的な事例を交えながら回答しましょう。
回答例文6【食品業界】
テーマ:食品業界×フードテック
最近のニュースでは、フードテックの進化に注目しています。植物性・培養肉といった代替タンパク質、精密発酵による新食品の開発、AIによる食品ロスの削減、3Dフードプリンティング、スマート農業などが話題です。
人手不足や環境負荷の低減への期待から、スタートアップに加えて大手食品メーカーも投資や連携を強化しており、政府も研究開発支援や規制緩和を推進しています。
私がフードテックに関心を持つのは、食の未来を変える可能性を秘めているからです。人口増加や気候変動、健康志向といった課題に対し、革新的な技術で貢献できる点に魅力を感じます。
フードテックは、食品業界の持続可能性を高め、新たな食の選択肢や生産効率の向上をもたらします。代替タンパク質は環境負荷を低減し、AIによる食品ロス削減は資源の有効活用につながります。
一方で、新食品に対する消費者の理解不足や安全性への懸念、既存食文化との調和といった課題もあります。技術開発と並行して、情報開示や倫理的な議論を進め、消費者の信頼を得ることが重要だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
食品業界の最近のニュースについて問われた際は、人手不足への対応としての自動化・省人化技術(フードテック)、健康志向の高まりに伴う機能性食品の開発、サステナビリティへの取り組みなどを挙げると良いでしょう。
フードテックでは、AIやロボットを活用した調理・包装、スマート農業による生産性向上などの事例を述べます。
健康志向の分野では、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品の新たなトレンドなどを紹介しましょう。
サステナビリティでは、食品ロス削減に向けた取り組みや、環境に配慮したパッケージング、トレーサビリティシステムの進化などを説明します。
回答例文7【医薬品業界】
テーマ:医薬品業界×創薬技術の進化
気になっている医薬品業界の最近のニュースとして、創薬技術の進化があります。近年、医薬品業界では創薬技術が飛躍的に進化しており、特にAIやゲノム編集技術、メッセンジャーRNA技術の応用が目覚ましい進展を見せています。
これらのニュースは、革新的な技術が医薬品開発の効率性と成功率を向上させる可能性を示唆しています。
私がこれらの創薬技術の進化に強い関心を持った理由は、これらの技術が難病の新たな治療につながると感じているからです。
特に、AIによる効率的な薬剤候補の発見や、ゲノム編集による根本的な疾患メカニズムへの介入は、従来の創薬アプローチでは困難であった治療法の開発を可能にすると考えています。
AI創薬においては、得られたデータの質と安全性の検証が重要です。また、メッセンジャーRNA医薬では、安定した製造・保管体制の構築が求められます。
これらの課題に対しては、科学的な根拠に基づいた慎重な評価と、社会的な議論を通じた倫理的な枠組みの構築が不可欠だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
医薬品業界の最近のニュースについて問われた際は、創薬技術の進化、個別化医療の進展、デジタルヘルスの活用、規制緩和と承認の動向などに触れると良いでしょう。
創薬技術では、AIを活用した新薬開発の進展や、遺伝子治療、核酸医薬などの最新モダリティの動向を説明します。
デジタルヘルス分野では、ウエアラブルデバイスを活用した疾患管理や、オンライン診療の普及、AIによる診断支援技術の進展などを紹介します。
規制緩和と承認の動向については、画期的な新薬の早期承認や、再生医療等製品の規制緩和の動きなどを把握しておくと良いでしょう。
回答例文8【娯楽・エンタメ業界】
テーマ:娯楽・エンタメ業界×メタバース空間
最近の娯楽・エンタメ業界のニュースでは、メタバース空間の活用が目覚ましい広がりを見せています。音楽ライブ、映画上映、アート展示が仮想空間で開催され、地理的な制約を超えた新たな体験を提供しています。
ゲーム業界でも、メタバース要素を組み込んだ新ゲームが登場したり、アバターを通じたファンコミュニティの形成やデジタルアイテムの売買が活況を呈したりしています。
私がメタバースに関心を持つのは、従来のエンタメ概念を大きく拡張する可能性があるからです。物理的な制約から解放され、世界中の人々がリアルタイムで同じ体験を共有できる点に魅力を感じています。
アバターによる自己表現の拡大や、新たなコミュニケーション・コミュニティ形成の場となる可能性など、テクノロジーがエンタメにもたらす革新的な変化にも強い興味があります。
メタバースはエンタメ業界に新たな収益源やビジネスモデルをもたらしますが、一方で現実世界とのバランスや、過度な没入による社会的な影響にも注意が必要です。
しかし、これらの課題を乗り越え、技術やコンテンツが進化することで、メタバースはエンタメ体験をより豊かで多様なものにしていくと確信しています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
娯楽・エンタメ業界の最近のニュースについて問われた際は、メタバース、NFT、ストリーミングサービスの多様化、ライブエンタメの復活、eスポーツの成長といった業界全体のトレンドを説明すると良いでしょう。
次に、オンライン体験へのシフトなど、視聴・参加スタイルの変化がエンタメ業界にどのような影響を与えているかを分析します。
そして、これらの変化に対応するためのサブスクリプションモデルの進化など、新たなビジネスモデルの動向に触れ、自身の意見や将来の展望を簡潔に述べましょう。個人的な体験や関心を交えることで、より主体的な回答になります。
回答例文9【建築業界】
テーマ:建築業界×DX・GX
建設業界における最近の注目すべきニュースは、DX(デジタルトランスフォーメーション)とGX(グリーントランスフォーメーション)の加速です。
深刻な人手不足と高齢化が進むなか、生産性の向上と働き方改革を実現するため、ICT(情報通信技術)を活用した現場管理、BIM/CIM(Building / Construction Information Modeling, Management)の導入、AIやロボット技術の活用が積極的に進められています。
また、地球温暖化対策として、建設業界もGXへの取り組みを強化し、省エネ基準適合住宅の義務化や木材利用の促進などを推進しています。
私がこの分野に注目しているのは、建設業界が直面する課題解決と持続可能な社会の実現に、DXとGXが不可欠だと考えるからです。
テクノロジーの導入による効率化は、労働環境の改善につながり、若手人材の採用にも貢献するでしょう。また、環境負荷の低減は、企業の社会的責任を果たすうえで重要な要素です。
しかし、これらの推進には課題も存在します。中小企業における技術導入の遅れや、現場でのスキル習得の負担、初期投資の大きさなどです。今後は、業界全体での情報共有や標準化、そして政府による継続的な支援が不可欠だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
DX・GXがなぜ建設業界で重要なのか、その背景にある人手不足、環境問題といった課題を簡潔に説明しましょう。次に、具体的な技術や業界動向の例を挙げ、理解の深さを示します。
そして、これらの動きが業界にもたらす変化や可能性について、自身の意見を述べましょう。例えば、「生産性向上による働き方改革への貢献」「持続可能な社会実現への貢献」といった視点が考えられます。
最後に、これらのトレンドを踏まえ、志望企業がどのように取り組んでいるかに関心を示すことで、入社意欲を間接的に伝えることができます。
回答例文10【不動産業界】
テーマ:不動産業界×地価の上昇
最近のニュースでは、地価の高騰に注目しています。日本の地価は全用途において上昇傾向にあります。特に三大都市圏ではその傾向が顕著であり、再開発エリアや交通利便性の高い地域を中心に、住宅地・商業地共に価格が上昇しています。
その背景として、低金利環境の継続、都市部への人口集中、インバウンド需要の回復などが挙げられます。一方、地方圏では人口減少や過疎化の影響により、依然として地価が下落もしくは横ばいの地域が多く、都市部との二極化が鮮明になっています。
私は、不動産業界の根幹をなす土地の価格変動が、経済全体や人々の生活に大きな影響を与えると考えています。地価の上昇は、不動産開発や投資の活況を示す一方で、若年層や低所得者層にとって住宅取得のハードルが高まるなど、住宅取得の困難さを招く可能性があります。また、地方圏との価格差拡大は、地域間の経済格差を助長する問題もあります。
これらの問題に対し、政府や自治体による住宅取得支援策の拡充、地方創生に向けた投資促進、そして市場の健全性を維持するための適切な金融政策が重要だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
不動産業界の最近のニュースでは、地価の高騰のほか、テクノロジーの活用、サステナビリティへの意識の高まり、働き方の変化とそれに伴うオフィス需要などについて回答しましょう。
テクノロジーの活用では、AIを活用した物件検索や価格査定、VR/ARによるバーチャル内見、スマートホーム技術の普及などを説明します。
サステナビリティでは、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の普及、環境配慮型住宅への需要増加などが注目されています。
働き方の変化とオフィス需要では、リモートワークの定着によるサテライトオフィスの増加、多様な働き方を支援するオフィス環境へのニーズの変化などについて説明すると良いでしょう。
回答例文11【物流業界】
テーマ:物流業界×物流コストの上昇
最近の物流業界のニュースでは、コスト上昇が顕著です。燃料費や人件費の高騰に加え、2024年問題による時間外労働の規制が人員配置を制約し、コストの増加に拍車をかけています。
中小事業者への影響は大きく、価格転嫁も荷主の理解を得にくい状況です。更に、EC市場の拡大による配送量の増加もコストを押し上げています。政府も対策を講じ始めていますが、抜本的な解決には時間を要すると見られています。
私がこの問題に関心を持つのは、私たちの生活や経済全体に深く関わっているからです。物流は産業の基盤であり、コストの上昇は消費者負担の増加や企業の価格競争力の低下を招きかねません。
持続可能な経済成長には、安定した物流システムが不可欠です。その根幹を揺るがすこの問題に対して強い危機感を持っています。
物流コストの上昇は一時的なものでなく、構造的な課題です。燃料価格に左右されない輸送手段への転換、省人化・自動化による効率化、サプライチェーン全体の無駄削減が急務だと考えます。AIによる配送ルート最適化や自動運転技術の実用化に期待しています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
物流業界の最近のニュースを面接で答える際は、直近で注目されている物流コストの上昇、人手不足、環境負荷、再配達などの課題を取り上げて、現状とそれが業界に与える影響を簡潔に説明します。
次に、その課題の解決や効率化に貢献するAI、IoT、自動化、ドローンの最新技術といった活用事例や開発動向に触れます。
更に、業界内外の荷主との協力や、異業種との連携といった新たな価値創造や効率化の動きを紹介します。
最後に、これらの要素を踏まえ、物流業界の今後の展望や自身の考えを述べると、多角的な視点を持った回答になります。
回答例文12【外食業界】
テーマ:外食業界×効率化への取り組み
外食業界の最近のニュースとして、深刻な人手不足と原材料価格の高騰から、各社がテクノロジーを活用した効率化を積極的に推進していることに注目しています。
配膳ロボットの導入により従業員の負担軽減と顧客満足度の向上に成功した事例や、AIを活用した自動発注システムの導入により食材ロスを大幅に削減した事例があります。更に、モバイルオーダーやセルフレジの普及も加速しており、顧客自身が注文から会計までを行うことで、店舗運営の省人化が進んでいます。
私がこのニュースに関心を持ったのは、外食産業が私たちの生活に身近である一方、労働環境の厳しさや人手不足が長年の課題として存在していたからです。
外食業界におけるテクノロジーを活用した効率化は、人手不足の解消やコスト削減につながる重要な取り組みだと考えています。例えば、配膳ロボットや自動発注システムは、従業員の負担を軽減し、よりサービスに注力できる環境を作る可能性も秘めています。
効率化と顧客サービスの向上を両立させるバランスの取れた取り組みが、今後の外食業界の発展には不可欠だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
外食業界の最新ニュースを面接で回答する際は、人手不足解消のための効率化、原材料価格の高騰、テイクアウト・デリバリー需要の定着、デジタル化の推進などのトピックを取り上げ、現状とそれが業界に与える影響を説明しましょう。
次に、これらの変化に対する企業の具体的な対応策として、省人化に向けた自動化の導入、メニュー価格の見直し、健康メニューの開発、モバイルオーダーシステムの導入などを紹介します。
最後に、これらの動向を踏まえ、外食業界の今後の展望について、自身の考えを述べるようにしましょう。
回答例文13【小売業界】
テーマ:小売業界×無人店舗の導入
近年、人手不足や省人化のニーズの高まりから、小売業界において無人店舗の導入が加速していることに注目しています。
AIやIoT技術を活用し、商品の陳列、決済、在庫管理などを自動化する店舗が登場しており、コンビニエンスストアやドラッグストアを中心に、実証実験や本格導入が進んでいます。顧客はスマートフォンアプリやICカードを利用して入店し、商品のバーコードをスキャンして決済を行うなど、新しい購買体験が提供されています。
私がこのニュースに関心を持ったのは、少子高齢化による労働人口の減少が深刻ななか、無人店舗が、店舗運営の課題を解決する一手となり得ると考えたからです。
また、顧客データの収集・分析によるマーケティングの高度化や、新たな顧客体験の創出にもつながる可能性に魅力を感じています。
一方、無人店舗の導入には、高齢者やデジタルデバイスに不慣れな顧客への対応や従業員とのコミュニケーションの減少による顧客満足度への影響といった課題もあります。
しかし、これらの課題は、技術の進化や丁寧な顧客サポート、有人店舗との連携などによって克服できると考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
小売業界の最新ニュースを面接で回答する際は、ECの進化や実店舗の再定義など、小売業界の変革に関連するニュースを選び、その現状と業界への影響を簡潔に説明しましょう。
次に、顧客ニーズの変化や、オンラインとオフラインの融合といった購買行動の変化を捉え、小売業がどのように顧客体験の向上に取り組んでいるかを説明すると良いでしょう。
更に、これらの変化に対応するための小売企業の戦略を紹介し、今後の展望や自身の意見を述べることで、多角的な視点を持った回答になります。自分自身の買い物体験や関心を交えると、より具体性を持たせることができます。
回答例文14【公共サービス業界】
テーマ:公共サービス業界×デジタル化推進
公共サービス業界のニュースとして、業務効率化と住民サービス向上を目指し、デジタル化が急速に進んでいることに注目しています。
AIを活用した窓口業務の自動化による待ち時間の短縮や、IoTセンサーを用いたインフラの遠隔監視による老朽化の早期発見などが報告されています。また、マイナンバーカードの活用拡大によるオンライン手続きの増加は、住民の利便性向上に貢献しています。
私がこのようなデジタル化の推進に強い関心を持つのは、少子高齢化が進む日本において、限られた資源で質の高い公共サービスを持続的に提供するには、デジタル技術が不可欠だと考えるからです。AIによる業務効率化は、人的資源をより重要な業務に集中させ、サービス全体の質の工場にもつながります。
しかし、デジタル化には課題も存在します。デジタルデバイドへの対応として、操作に不慣れな住民への支援体制を早急に整える必要があります。また、個人情報保護の観点から、強固なサイバーセキュリティ対策が不可欠です。
これらの課題に対し、技術導入だけでなく、誰もが恩恵を受けられるデジタル化を推進していくことが重要だと考えます。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
面接で公共サービス業界の最近のニュースについて問われた際は、デジタル化の推進やサステナビリティへの取り組みなどが、重要なキーワードになります。
デジタル化の推進では、AIを活用した窓口対応の効率化や、IoTセンサーによるインフラのスマートな維持管理、オンライン手続きの拡充による住民の利便性向上などを具体例として説明します。
サステナビリティへの取り組みでは、公共交通機関の脱炭素化、再生可能エネルギーを活用した公共施設の運営、廃棄物削減やリサイクルの推進といった循環型経済への貢献などが注目されています。
これらの動きは、環境負荷の低減だけでなく、新たな産業の創出や地域の活性化にもつながる可能性があります。
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面接での「最近のニュース」へのNG回答例文
NG回答例文1【芸能に関するニュース】
最近気になったニュースは、人気俳優AさんとBさんの結婚報道です。昔からお二人のファンだったので、とてもうれしく感じました。また、SNSでの祝福コメントの多さからも、世間の関心の高さがうかがえます。
芸能人の私生活は、一般人にも影響を与えることがあると感じ、日々のニュースチェックを欠かさないようにしようと思いました。結婚後のお二人が、ますます活躍することを期待しています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
面接で「最近の気になるニュースは?」と問われた際に、芸能ニュースを取り上げるのは避けたほうが良いでしょう。
芸能人の結婚やスキャンダルといった話題は、多くの場合、娯楽として取り上げられるものとされており、社会性や業界への関心、時事への理解を問う面接の意図とはずれてしまいます。
面接官は、応募者の情報収集力や思考の深さを見ています。そのため、経済・国際情勢・業界動向など、仕事や社会に関連したニュースを選ぶことで、より評価されます。
NG回答例文2【政治・宗教に関するニュース】
私が気になっている最近のニュースは、先日の選挙で●●党の●●さんが当選したことです。
現在の日本は、昔からの家父長制の影響が根深く残っており、ジェンダー平等や社会への男女共同参画などの面で海外に大きく後れを取っています。当選した●●さんは、○○方針や子育て支援などをマニフェストに掲げ、志高く活動していってくれることが期待できます。
私も日々の業務では高い目標を持ち、ゆくゆくは社会問題の解決に貢献できるような仕事に携われるといいなと思っています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
面接では、政治や宗教に関する話題や質問は、採用差別に該当するため、取り上げるべきではないとされています。
応募者の回答であっても、支持政党や支持する政治家のニュースは避けたほうが良いでしょう。面接官に、好ましくない印象を与える可能性があります。
NG回答例文3【個人的なニュース】
最近の気になるニュースは、近所のカフェが閉店してしまったことです。毎日利用していたお気に入りのカフェだったので、本当にショックでした。店員さんとも顔なじみで、居心地の良い空間だったので、もうあの場所でリラックスできないのかと思うと、とても残念です。
閉店の理由はよく分からないのですが、お客さんが少なかったのかもしれません。もっと頻繁に通って、お店を応援すれば良かったと後悔しています。
このカフェの閉店で、一人静かにコーヒーを味わうことができなくなり、生活の質が少し下がったように感じています。
キャリアアドバイザーからの解説とアドバイス
「最近気になったニュースは?」という質問は、社会への関心や情報収集能力、そして客観的な視点の有無を確認するためのものです。個人的な出来事は、面接官が知りたい情報とは異なります。仕事や業界に関連するニュースを選ぶようにしましょう。
またニュースを伝えるだけでなく、それに対する自分の意見や考察も交えて話すことで、より深い理解を示すことができます。
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面接で「最近のニュース」を話す時に関するQ&A
最近のニュースに関する情報を集めるためにどうすれば良い?
情報が偏らないようさまざまな情報源から収集し、習慣化することが大切!
面接の時だけでなく、情報収集を習慣化することが大切です。
情報が偏らないよう、新聞・テレビ・ラジオ・会社四季報・雑誌・書籍・ニュースアプリなど、いろいろなサービスやツールから情報収集をしましょう。興味のある企業や経営者のブログなどの参考になります。
新聞は、政治・経済・生活など、社会全般の情報を幅広く収集することができます。多くの情報やさまざまな視点に触れることは、自分の視野を広げることにもつながるでしょう。
特定の業界や分野の情報収集には、ニュースアプリやGoogleアラートがおすすめです。
ニュースアプリでは、自分の興味・関心に合わせてパーソナライズされた情報が配信されるように設定できるものがあります。
また、Googleアラートでは、気になるトピックを登録しておくと新しい情報が見つかった時にメールが届くので便利です。
新聞で幅広く情報を収集しつつ、興味のある分野や業界のニュースもチェックすると、その背景をくみ取りやすくなり、理解も深まるでしょう。
応募企業の業界に関する気になる最近のニュースがなければ、どうすれば良い?
応募企業の業界と関連性のある業界まで広げて、最近のニュースを用意しておくと良いでしょう
応募企業の業界に関する最近のニュースを問われた際に、「知りません」と答えるのはNGです。どんな内容でも構いませんので、何か一つは用意しておきましょう。
応募企業の業界に関するニュースがなければ、応募企業と関連性のある業界まで広げて調べます。例えば、出版業界であれば放送業界なども参考になります。
数年前の話題は「最近のニュース」ではないと受け取られてしまう可能性がありますが、そこから現在に至るまでの経緯や進展を調べて伝えれば、現在の状況を最近のニュースとして紹介することができます。
また、応募企業のホームページや四季報をチェックすることで、業界の最新情報を収集できることもあります。四季報には、上場企業の企業情報、財務情報、株式情報が掲載されているため、応募企業だけでなく業界全体の現状を知るうえでも参考になるでしょう。
ニュースはできるだけ明るい話題のほうが良い?
必ずしも明るいニュースを選ぶ必要はありません
転職面接で「最近気になるニュースは?」と聞かれた際に、明るい話題を選ばなければいけないことはありません。
大切なのは、そのニュースの本質をどう捉え、そこからどのような学びや気づきを得たか、具体的に説明できることです。どのような種類のニュースを取り上げたとしても、応募企業の事業内容や理念との関連性を意識することが重要です。
もちろん、明るいニュースであれば、前向きな姿勢や意欲をアピールしやすくなります。例えば、業界の成長や革新的な技術に関するニュースを取り上げ、「この技術が御社の事業にどう生かせるか」といった発展的な意見を述べることができれば、入社への熱意と課題解決能力をアピールできるでしょう。
一方で、社会問題や業界の課題といった、必ずしもポジティブとはいえないニュースを選んだとしても、不利になることはありません。むしろ、そうしたニュースに対してどのような問題意識を持ち、どのような改善策を検討しているのかを筋道を立てて説明できれば、深い思考力や客観的な分析力、更には責任感を伝えることができます。
まとめ
転職の面接でよく聞かれる「気になる最近のニュースは?」という質問への正しい答え方と回答例を紹介しました。
最近のニュースを聞かれた際の答え方としてもっとも重要なのは、自分の意見・考えを交えて話すということです。
面接官には、ニュースを通して、転職者の情報収集力や人となりを確認したいという意図があり、回答によっては好印象にも、マイナスの印象にもなり得ます。このような意図を念頭に置き、適切な受け答えができるよう事前準備をしっかりして面接に臨みましょう。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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