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面接で失敗談を聞かれた時の答え方|質問の意図・伝え方のコツ・失敗談の回答例を紹介

掲載日:2023/10/20

面接で失敗談を聞かれた時の答え方

面接では成功体験だけではなく、失敗談を聞かれることもあります。しかし、面接において、どんな失敗談を話せば良いのか、失敗談を伝えながら好印象を与えるにはどうすれば良いのか、考えてしまうかもしれません。

今回は、面接で失敗談を聞かれる理由とともに、面接で回答する失敗談を選ぶ際のポイントや失敗談を伝える際のコツ、面接で使える失敗談の回答例について紹介します。

面接で失敗談を聞かれる理由

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失敗談というと、どうしてもマイナスなイメージを思い浮かべてしまうかもしれません。これまでの経歴・実績などをアピールしたいのに、失敗談を聞かれると戸惑ってしまうこともあるでしょう。

実は、企業側は明確な意図を持って、応募者へ失敗談を聞いています。質問の意図を理解することで、相手から好印象を持ってもらえるような失敗談を伝えることができるはずです。ここでは、面接で失敗談を聞かれる理由について解説します。

何を失敗と捉えるのかを知りたい

失敗談といっても、応募者によってさまざまなエピソードがあります。面接でどのような失敗談を話すかによって、応募者自身が何を“失敗”と捉えているのか、失敗と言える分析をしたのか、この場に合った失敗談を挙げているのかなど、個々の価値観を知ることができます。

失敗談を聞くことで応募者の持つ物事の着眼点が分かり、面接官は、応募者の考え方や物の捉え方を踏まえて、自社にマッチするかどうかを確認します。

失敗への対処法を知りたい

どんなに真剣に仕事に取り組んでいても、失敗は起こり得ます。失敗をしたとしても、その後どのような対処をしたのかで、判断力や分析力、忍耐力などを評価します。

失敗談を通して、面接官は、自社でも活躍できる人物かどうかを見極めています。

失敗から学んだことを知りたい

失敗を失敗で終わらせず、次の学びに生かしているかどうかも、チェックされます。失敗で学べることは多くあるものです。

例えば、同じ過ちは繰り返さないようにフローを見直したり、失敗しても諦めずに軌道修正をして成果を出したりと、その時の状況や個々の対応法によってその後の経験を左右します。

応募者が失敗から学ぶ意欲があるか、向上心は持っているかを面接官は見極めています。

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面接中に失敗談を質問することでチェックされる能力

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前項でも少し触れましたが、面接で応募者の失敗談を聞くことで、面接官は、応募者のさまざまな能力を評価し、内定の判断材料としています。

では、具体的にどのような能力を見られているのでしょうか。ここでは、面接時における失敗談の回答から、面接官がどのような能力を見ているのかを解説します。

問題解決能力

失敗談を通して、どのような対策を行ったのか、どのようにして解決したのかなど、問題解決能力を見極めることができます。

失敗とは、予期せぬトラブルや問題が起こった時に発生するものです。軌道修正して解決へ導いたり、新たな手法や戦略で成果を出したりするといった能力が見えてきます。

実際に、応募者が入社した際に、失敗をしたとしても、安心して任せられる能力があるのか、解決力や臨機応変な対応力を知るきっかけとしています。

忍耐力

失敗をすると、気持ちが沈んでしまったり、ストレス下でイライラしたりすることもあるでしょう。そうしたなかでも、失敗に負けずに耐え抜く能力があるかどうかを面接官は見ています。

失敗をして落ち込むだけではなく、つらい時間を耐える能力、現状を打破するために考え抜く力などがあるかどうかで、自社でも活躍できる人物かを見極めています。

分析力

失敗には必ず原因があります。面接官は応募者の失敗談を聞くことで、“なぜ、失敗が起きてしまったのか”を応募者が冷静に分析する能力を持っているかを見ています。

失敗の原因を振り返って分析する力、つまり分析力は、問題解決力を支える力とも言えます。具体的なエピソードから、論理的に失敗の原因を振り返ることができれば、分析力を強みとしてアピールできるでしょう。

状況ごとに必要とされる能力

上記3つの能力以外にも、応募者個々の失敗談を通して、状況に合った対処ができているかが見られます。

例えば、メンバーの失敗をチームでカバーするように連携できたエピソードであれば、協調性やコミュニケーション能力などがあると評価される可能性があるでしょう。

失敗を素早く把握し、問題解決に導いたエピソードであれば、状況把握力・分析力に加えて、業務スピードの速さ、他者との連携に向けた取り組みなどの評価につながります。

面接で話す失敗談を考える際には、まずは、失敗から自身が学んだことや経験を基に、どのような能力が身に付いたか、生かせたかを考えてみるといいでしょう。

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面接で回答する失敗談を選ぶ際のポイント

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面接では、応募者の考え方や能力などを知るために失敗談が聞かれますが、失敗談であればなんでも良いわけではありません。失敗談の選定を間違えると、かえってマイナスなイメージを与えてしまうことがあります。続けて、面接で回答する失敗談を選ぶ際のポイントを解説します。

実際に仕事に生かした失敗談を選ぶ

面接で話す失敗談は、実際の仕事に関わるエピソードを選ぶことが大切です。

自身の能力や仕事への意欲をアピールするには、日常生活で起きた失敗談ではなく、業務中に起こってしまった失敗を糧にして困難を乗り越えたエピソードが望ましいでしょう。

失敗経験を生かして、応募先の企業でどのような貢献・活躍ができるかまで伝えられると、より一層の熱意や入社意欲をアピールできます。

取り返しがつかないような大きな失敗談は避ける

失敗談のなかでも、他者への傷害や情報漏えい、多大な利益損失など、業務上、取り返しのつかないような失敗談は避けましょう。

たとえ、失敗談から得た多くの教訓があったとしても、周囲への影響が大きな失敗は、入社後に同様の状況が発生するのではないかという不安を与えてしまいます。

失敗談を選ぶ際には、失敗から軌道修正にまで取り組めたようなエピソードを選びましょう。

社会人のマナーに欠けるような失敗談は避ける

取り返しがつかないような失敗談とは逆に、社会人の最低限のマナーに欠けるような小さな失敗談を挙げるのも避けましょう。

例えば、「日々の忘れ物が多い」「打ち合わせの時間に寝坊して遅刻した」「お酒の席で失礼なことをした」などといったエピソードは、社会人としてのマナーを持ち合わせていないという印象があり、かえってマイナスイメージを与えてしまいます。自身の良さをアピールできる失敗談を選びましょう。

他人に責任を転嫁するような失敗談は避ける

失敗の原因は状況によって異なりますが、なかにはチームメンバーのミスが起因の失敗談を取り上げたいと考えることもあるでしょう。

そんな時、「自分のせいではないのに、カバーしなければならなかった」など、他人に失敗の責任を転換するような伝え方は避けるべきです。他責中心の話をしてしまうと、面接官からは“無責任な人”と思われてしまいかねません。

たとえ、メンバーのミスが原因の失敗だったとしても、「メンバーの失敗もあったが、自分が主体となってチームで解決した」「リーダーシップを発揮して、迅速に問題解決に取り組んだ」などと伝えることができれば、問題解決に臨む姿勢をアピールできます。

「失敗をしたことがない」はNG

失敗談が思いつかなかったとしても、「失敗をしたことはありません」と回答するのは避けましょう。

どんなに気を付けて仕事に取り組んだとしても、予期せぬ原因から失敗は起きてしまうものです。「失敗をしたことがない」と回答してしまうと、かえって“この応募者は本音を見せない”“うそをついているのではないか”など、不安を感じさせてしまいます。

面接官は、応募者の完璧さを求めているのではなく、失敗から克服、成長したエピソードを知りたいと考えています。

目立つような大きな失敗である必要はなく、ささいなことでも構いません。上記のポイントを参考に、仕事で失敗したエピソードを棚卸しして、自身の経験や成長をアピールできるストーリーを組み立ててみましょう。

面接で失敗談を伝える際のコツ

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面接で失敗談を効果的に伝えるにはコツがあります。失敗談は、自身の強みや能力をアピールできるチャンスであり、ポイントを絞って伝える必要があります。ここからは、面接で失敗談を伝える際のコツを解説します。

1. 結論から伝える

失敗談を話す際には、始めに“どのような失敗をしたか”について、結論から伝えましょう。

限られた面接時間のなかでは、長々と失敗に至った経緯から話す余裕はありません。結論を先延ばしにすると、かえって話が分かりづらくなり、面接官も論理的な発言ができないと判断してしまうかもしれません。

結論から話すことで、面接官は内容をイメージしやすくなり、応募者も伝えたいことが届きやすくなります。

2. 失敗の背景や原因を説明する

結論を伝えた後は、失敗が起きてしまった背景や状況、原因を説明します。

「自分の連絡不足で失敗が起きてしまった」「自分が仕事を抱え過ぎて業務が回らなくなり、ほかのメンバーに迷惑を掛けた」など、その状況を知らない面接官でもイメージできるように、簡潔に説明しましょう。

3. 失敗に対する自分のアクションを伝える

その後、失敗に対しての自分の考え方や捉え方、状況整理の仕方、問題解決に向けたアクションについて伝えます。

「自分の仕事量が多くて回せない時は、上司やメンバーと密にコミュニケーションを取りながら、場合によっては手伝ってもらうこととした」などのように、状況を肉付けして説明します。

4. 失敗から学んだことを伝える

失敗の一連の流れを伝えたら、その失敗から自分が何を学んだのかを伝えましょう。

「自分一人で仕事を回していないことをあらためて理解した。メンバーとのコミュニケーションの大切さを学んだ」など、失敗から学んだことを職場で生かせたエピソードがあれば、併せて伝えると効果的です。

5. 失敗談を応募している仕事で生かす方法をアピールする

最後に、失敗から学んだことを、次の職場で生かすために何ができるかをアピールしましょう。

「メンバーと密にコミュニケーションを取って、協力して仕事を進めたい」「チームの目標に向けて、チームワーク良く取り組みたい」など、入社後の活躍につながるアピールとなれば、面接官からも好印象を持ってもらえます。

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面接で使える失敗談の回答例

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では、失敗談を聞かれた時には、具体的にどのように話せば良いのでしょうか。続けて、各シチュエーションに合わせた、面接で使える失敗談の回答例を紹介します。例文を参考にしながら、自分が経験した失敗談をまとめてみましょう。

業務に関する失敗談のOK例

私は現在、Webマーケティング会社に勤めていますが、クライアントのWeb広告の運用業務に携わった際に、本来運用すべき広告の内容とは異なる広告を入稿していたことが、配信の直前でメンバーからの指摘により発覚しました。

幸い、大きなミスにはつながらずに事なきを得ましたが、私の確認不足でクライアントはもちろん、メンバーにも迷惑を掛けてしまうところでした。

以後、一連の作業を行う際には、必ずほかのメンバーにダブルチェックをお願いすることでミス防止に取り組みました。そうした対策を行ったことで、その後は一度も同様のミスはしていません。

また、私自身も、メンバーが同様の作業を行う際には一緒に確認作業を行うようにしています。チーム全体で協力してミス防止に取り組む環境を作ることで、生産性の向上やコミュニケーションの促進にも効果が得られたと考えています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

業務に関する失敗を他人に責任転嫁せず、迷惑を掛けたことについて反省していることが伝わります。また、その後の再発防止対策もしっかり行っていますので、失敗談として評価できるでしょう。

失敗談は、失敗した事実のみを伝えるのではなく、失敗にどのように対処したか、そして再び失敗しないようにどのような対策を講じたかまで伝える必要があります。上記の例のように、同じ失敗を繰り返さなくなった事実まで伝えることが大切です。

業務に関する失敗談のNG例

私は今の会社で事務職をしています。以前に社内向けにメールを送った時、宛先を間違えて、他部署の人へ送ってしまったことがあります。

その時は上司が対応してくれたので、トラブルなく済みました。日々の業務で使用しているパソコンの文字が小さいために、このようなミスが起こりました。今もメールを送る時は、宛先のチェックには気を付けています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

失敗を軽く捉えており、あまり反省をしていないように感じられます。

上司に解決を依存しているだけでなく、「パソコンの文字が小さいから」と責任転嫁をしていて、具体的な解決策を述べていませんので、面接官は、「自社でも同様の失敗を繰り返すのでは」と考えるでしょう。

失敗を軽く捉え、誰かが解決してくれると考えて改善策を講じない人材は、採用されづらいと言えます。

仕事の進め方での失敗談のOK例

過去に一度、自分自身が抱える仕事の数が多くなってしまい、自分のタスクに手が付かない状況になってしまったことがありました。

前職では、IT企業で、自社のWebマーケティングを担当していました。複数名のチームで仕事をしていますが、私のタスクが止まってしまったために、メンバーにも多大な迷惑を掛けてしまいました。

このことで自分は、一人で無理をして抱え込んでしまう傾向があり、タスクの処理ができなくなったことに気が付きました。これを機に、まずは自分自身の容量をしっかりと理解することと、タスクが多くなりそうならメンバーに相談することを決めました。

その後は、自身の容量を越えることはなく、メンバーとも密にコミュニケーションを図りながら仕事を進めることができました。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

失敗経験について、しっかりと自己分析を行い、自分ができる仕事量を把握したうえで、タスクが多くなりそうな時はメンバーに相談するといった解決策を考えていますので、面接官は「同じ失敗を繰り返さない人材だ」と考えるでしょう。

自分自身の容量を理解することと併せて、容量を増やしていくためのスキルアップを図っていることまで伝えられると、更に良いですね。

仕事の進め方での失敗談のNG例

現在はIT会社で企業のウェブサイトやホームページ制作、ランディングページの制作などを手掛けています。

やりとりをするクライアントの数が多く、メールの返信や作業の進捗報告などが度々滞ってしまっています。連絡が遅くてクライアントから怒られたことも少なくありませんでした。

自分の仕事が遅いことも原因ですが、もう少し業務量を減らしてほしいと思っています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

失敗談は、失敗した事実だけ回答しても評価されません。

失敗した原因、失敗をどう解決したか、そして失敗を今後にどのように生かしていくか、といった部分まで回答する必要があります。

上記の例では、失敗した事実のみを伝えているため、面接官は「採用してもこれまでと同じ失敗を繰り返すのではないか」、「失敗が業務に支障を与えるような大きなトラブルを引き起こすかもしれない」と考えるでしょう。

コミュニケーションでの失敗談のOK例

現職に入社して間もないころ、私の業務ミスで商品の誤発注をしてしまい、部署内に多大な迷惑を掛けてしまったことがあります。

その時は、発注ツールの使い方を正しく理解していないまま操作してしまったことが原因でした。当時の私は、ツールの操作をわざわざ上司に聞くのを遠慮してしまい、コミュニケーションを取ることができずにいました。

上司からは「報告・連絡・相談をしっかりとやりなさい」と指導いただき、その後は、大切な業務の際には周囲に声掛けをして、必ず誰かに確認してもらうようにしています。

業務上のミスは格段に減り、部署内の人ともコミュニケーションを図ることで、よりスムーズに仕事に取り組めるようになりました。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

上司や先輩に確認をしなかったことで発注ツールの誤操作につながり、周囲に迷惑を掛けたことを、素直に反省している様子がうかがえます。

上司から指摘された「報告・連絡・相談」を意識して仕事を行っていることから、コミュニケーションを図りながら業務を進めていく姿勢がアピールできています。その後、誤発注をしていないという事実まで伝えられると良いでしょう。

コミュニケーションでの失敗談のNG例

私は仕事で大きな失敗をしたことはありません。

強いて言うのであれば、先日、社内のミーティングで私と上司とで意見の食い違いがあり、コミュニケーションがうまく取れなかったという失敗がありました。

私自身は、仕事がチームの誰よりも早いと自負しており、仕事の早い人にメンバーがペースを合わせるべきだと言いましたが、上司はメンバー同士で協力することを促していました。

私も、もう少し上司の意見を受け入れられれば良かったと思いましたが、根本的には、私のペースに合わせてもらったほうが仕事も早く終わると私は考えています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

この失敗談からは、自尊心が強く自己中心的な印象を受けるため、面接官は「採用してもチームのメンバーと協調できず成果を出せない」と考えるでしょう。

コミュニケーションがうまく取れなかったことを、大きな失敗とは考えていない点に問題があります。

「上司の意見を受け入れられれば良かった」と言いつつも、かたくなに自分の考えが正しいと考えていることが垣間見え、失敗をしても自分の失敗と認めない、もしくは失敗を失敗と認識できないタイプであると思われてしまいます。

「自分のペースに合わせてもらったほうが良い」と言うならば、どのようにメンバーのペースを早くするのかまで説明する必要があるでしょう。

仕事への姿勢に対する失敗談のOK例

私は慣れた仕事と過信してしまったために、他部署との連携がおろそかになり、プロジェクトが中断しそうになったことがあります。

現職ではWebサービス・アプリ会社に勤めていますが、入社5年目の時、社内の他部署と連携した新規プロジェクトのリーダーを任されました。プロジェクトの開始からしばらく経過した時に、自分が求める意図とは異なる方向性でプロジェクトが進んでいたことに気づきました。

恥ずかしながら、その時に初めて、仕事への慣れから他部署との連携をおろそかにしてしまっていたことに気づき、仕事に対する姿勢に落ち度があったと自覚しました。

本件が発覚して以降、仕事への姿勢を反省し、メンバーへの謝罪を行いました。幸い、メンバーは私の過ちを受け入れ、何とかチーム・他部署間で協力してプロジェクトの納期までに間に合わせることができました。

この失敗があった後、私は常に自分自身の仕事を振り返りながら、行動するようにしています。その後、他部署との連携を念入りに行ったことで仕事のミスが低減しました。コミュニケーションの促進にも取り組み、風通しの良い職場環境を作り上げたことで、業務の生産性も向上しました。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

異なる方向性で仕事を進めていたことについて、仕事の慣れによる他部署との連絡不足と原因を考えて、すぐに改善している点を評価できます。

「自分が求める意図とは異なる方向性」については、具体的な内容を説明するとより理解されやすいでしょう。

また、他部署との連携についても、どのように連携を取るようにしたのかまで説明すると、同じ失敗を繰り返さないことをアピールできます。

仕事への姿勢に対する失敗談のNG例

私は現職で、小売店の販売担当として3年間ほど勤めています。そろそろ仕事にも慣れてきたと考えていましたが、先日、私がレジ担当をしていた時に、お釣りの金額を間違えて渡してしまいました。

正確にいうと、本来であれば1,000円札を渡すところを、見間違えて1万円札を渡してしまいました。それも、同じ日に同様の間違いをしていたと店長から指摘を受けました。

仕事の慣れもありますが、不規則なシフトから疲労がたまっていたことが原因かと思います。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

お釣りで1,000円札を渡すところを、1万円札を渡すという失敗を同じ日に繰り返していれば、採用しても業務に支障をきたすような失敗を引き起こす可能性が高いでしょう。

大きな失敗でありながら、チェック体制などの改善策について考えようとせず、仕事への慣れと不規則なシフトが原因であると責任転嫁していることも問題です。

失敗に対して反省や改善の意識が見られないため、仕事におけるスキルアップは望めないと思われてしまいます。「周囲の人間」や「企業の体質」を失敗の原因として挙げてしまうと、言い訳をするタイプだと思われるため避けましょう。

取引先や社外の人が関係する失敗談のOK例

私は準備不足でプレゼンがうまくいかず、失敗したことがあります。

現職では食品会社の営業職をしており、以前に、新規取引先へ自社の新商品の商談を持ちかけたことがありました。

事前に電話で商談のアポイントを取得した後、連日のほかの業務に追われてしまったこともあり、当日は自分の準備不足でうまくプレゼンできませんでした。

結果として、取引先からは「時間の無駄だった」「営業担当の対応が悪い」とのクレームが入ってしまいました。後日、早々に上司と共に商談先の会社へ謝罪に伺ったところ、何とか許してもらうことができました。

私はこの失敗から、以後は、仕事の事前準備は隅々まで徹底すること、自社商品の知識を一から身に付けること、そして、自分の業務にしっかりと優先順位を付けることに取り組み、商談当日にミスをしてしまったり、商品の説明不足でクレームが入ったりすることはなくなりました。

自分の業務にはしっかりと責任を持ち、御社でも営業職として貢献したいと考えています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

新規取引先の商談の準備不足で、商談がうまくいかずクレームが入った失敗経験から、仕事の事前準備や商品知識を徹底して、その後は失敗していないと伝えられています。

顧客が悪いとせずに、商品知識などの準備不足を反省し、改善している点から、責任転嫁せず問題を真摯(しんし)に受け止めて、改善していく人材だと評価されるでしょう。

取引先や社外の人が関係する失敗談のNG例

現職で食品関連会社のマーケティング職をしています。先日、協業関係にある他社との打ち合わせがありましたが、前日に遅くまで会食があったことで、寝坊して遅刻をしてしまいました。

更には、打ち合わせに使用する、顧客1万人の情報が載った資料を道中の電車内で置き忘れてしまうという、大きな失敗を犯してしまいました。

結果として、他社との打ち合わせは延期になり、社外秘の情報は紛失したまま見つかっておりません。私としては、前日の会食がもう少し早く終われば、打ち合わせの当日に寝坊をせず、焦って車内に忘れ物をすることもなかったと考えています。

キャリアアドバイザーのワンポイントアドバイス

取引先や社外の人が関係する取り返しのつかない失敗談は、伝えないほうが良いでしょう。

面接官は、自社でも同様の問題が起きると考えて採用を躊躇します。打ち合わせに遅刻するだけでなく、社外秘の個人情報を紛失して現在も見つかっていなければ、問題解決に尽力すべきであり、転職活動を行うべきではないと考える面接官もいるでしょう。

まとめ

ビジネスパーソン複数人のイメージ画像

面接では、失敗談を聞くことで応募者の考え方や能力などを知り、自社に適した人材かどうかが見られています。

失敗談にはネガティブなイメージがありますが、上記でご紹介したコツで伝えれば、むしろ自己の強みや能力をアピールできます。

ただし、失敗談の内容は面接の場にふさわしいものを選ぶ必要があります。失敗談を聞かれても、失敗を経て成長した点や学んだことを伝えられるように、事前に準備しておきましょう。

監修者
谷所健一郎さん
有限会社キャリアドメイン代表取締役
谷所 健一郎(ヤドケン)

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

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