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「中退」を履歴書にどう書く? マイナス評価にならない中途退学理由と面接対処法

履歴書のイメージ写真

学校を中退した場合、履歴書はどう書くのが正解かご存じですか?
「卒業してないから書かなくていい」「イメージが良くないから書きたくない」と考える人もいるようですが、履歴書は「来歴」を伝える文書なので、勝手な判断で事実と異なる内容を書くのはNGです。中退している場合の履歴書の正しい書き方、面接対策を学びましょう。

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「中退」って就職活動で不利?

履歴書に「中退」と書くと、選考に影響する?

卒業・修了しないまま学校を退学する「中途退学(中退)」。道半ばにして辞めたと聞くとネガティブな印象もありますが、履歴書に「中退」と書いたからといって、選考から外されるかというと、そうとは限りません。中退に至るには進路変更や家庭の事情などさまざまな背景があることを、採用担当者は理解しているからです。

中退していることを知って採用担当者が気にするのは、「応募者はなぜ中退したのか?」「その後どう成長し、自社ではどれだけ活躍できるのか?」。その問いに対して履歴書で納得がいく理由を展開し、強みやスキルをアピールできれば、中退であっても不利になることはないでしょう。

学歴はあくまで判断材料の一つであり、履歴書や面接では「いかに一緒に働きたいと思わせられるか」が勝負なのです。

年間約13万人が中退している

平成26年に文部科学省が行った調査によると、中途退学者の総数は高校が5万3,403人(※1)、大学が7万9,311人(※2)に上り、高校・大学合わせて年間およそ13万人もの人が、何らかの理由で中途退学をしたといいます。

中退していると、「自分は特殊なケースだから……」と引け目を感じ、履歴書や面接でうまくアピールできない人もいるようです。しかし広い目で見ると中退経験者は意外と多く、その後の人生で就職・転職に成功し活躍している人もたくさんいます。

採用担当者が欲しいのは「自社の事業に最大限貢献してくれる人」。求人情報では学歴条件を「高卒以上」「大卒以上」といった区切りで掲載していることもありますが、実際の選考はその限りではありません。履歴書や面接を通じて応募者の実力・人柄などを総合して判断するので、魅力的な人材、可能性を感じさせる人材であれば、中退経験があったとしても採用される可能性は十分にあります。

ただし、履歴書の記載や面接では、中退したことをマイナスにとられないために、気を付けなければならないポイントがあります。

※1 「平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」
※2 「学生の中途退学や休学等の状況について(平成26年9月25日)」

「中退」は、履歴書にどう書くべき?

中退を“なかったこと”にするのはNG!

履歴書を書く時に守らなければならない重要なポイントは、事実を伝えること。ネガティブなイメージを軽減するため中退したことを伏せたい気持ちも分かりますが、良い結果をもたらしません。

履歴書の学歴欄は「学校名」と卒業・修了など「修学区分」を書くのが基本です。もし修学区分を書かないで履歴書を提出すると、面接で書かなかった理由を問われますし、中退なのに履歴書に「卒業」と書けば学歴詐称になってしまいます。

採用担当者は面接のプロ。直接質疑応答する面接では、表情や態度が厳しくチェックされます。会話が進むほどうそをつく回数が増え、矛盾が露呈しやすくなります。面接をくぐり抜けて入社しても、会社人生のなかで話のつじつまが合わなくなる場面が訪れるかもしれません。

また、学歴詐称がバレると、勤務態度が申し分なくても懲戒処分になったり、最悪解雇になる可能性も。ビジネスで偽りは禁物。履歴書や面接は、中退した事実を正直に伝え、誠実な姿勢で臨みましょう。

「中退した理由」も履歴書に書くべき?

では、履歴書には正直に中退した理由も書いたほうがいいのか。これはケースバイケースです。

「新たな目標ができた」「留学のため」といった前向きな理由や、「病気で学業が継続できなくなった」「親の事業が傾き、経済的に苦しくなった」など、やむを得ない理由は記載しましょう。正直に伝えることでマイナスイメージを解消できます。

一方、「クラスや先生になじめなかった」「何となくイヤで」「勢いで」など、ネガティブな理由は、記載しないほうが無難です。社会人としての姿勢に重なるため、採用担当者の中には「この応募者は根気がなさそう」「組織でうまくやっていけるだろうか」と、不安材料として受け取る人もいます。

不利になる可能性を排除するためにも、ネガティブな中退理由を履歴書に書くのは避けましょう。

具体的な「中退」の書き方は?

中途退学は学歴として認められていませんが、履歴書では修学区分の報告として学歴欄に記載します。「年月」「学校名」に続けて「中途退学」と書きましょう。略語の「中退」ではなく「中途退学」と書くことで丁寧な印象を与えられます。

高校中退の記入例

「〇年○月 △△高等学校 中途退学」と書きます。学科が複数ある場合は、学科名も記載しましょう。

▼「理由なし」の場合
○年○月 △△中学校 卒業
○年○月 △△高等学校 普通科 入学
○年○月 △△高等学校 普通科 中途退学

▼「理由あり」の場合
「中途退学」の後もしくは改行後、退学理由を簡潔に記載します。

○年○月 △△中学校 卒業
○年○月 △△高等学校 普通科 入学
○年○月 △△高等学校 普通科 中途退学
家庭の事情により退学

短大・大学中退の記入例

「〇年○月 △△大学 ~~学部 中途退学」と書きます。短大・大学は専攻学部まで記載します。

▼「理由なし」の場合
○年○月 △△高等学校 卒業
○年○月 △△大学 社会学部 入学
○年○月 △△大学 社会学部 中途退学

▼「理由あり」の場合
「中途退学」の後もしくは改行後、退学理由を簡潔に記載します。

○年○月 △△高等学校 卒業
○年○月 △△大学 社会学部 入学
○年○月 △△大学 社会学部 中途退学
留学で語学習得並びにボランティアの知見を深めるため退学

「高等学校卒業程度認定試験」に合格した場合は?

国家試験「高等学校卒業程度認定試験(高認)」「大学入学資格検定(大検)」のいずれかに合格している場合、高校を卒業していなくても「高卒」と同等の学力があると見なされます。履歴書の学歴欄のほか、資格欄にも書いておくといいでしょう。

▼「高認」「大検」を取って中退した場合
○年○月 △△中学校 卒業
○年○月 △△高等学校 普通科 入学
○年○月 △△高等学校 普通科 中途退学
○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格

「高認」または「大検」を取って、大学進学後に中退した場合は、高校、大学共に卒業していないので最終学歴は「中卒」になります。

○年○月 △△中学校 卒業
○年○月 △△高等学校 普通科 入学
○年○月 △△高等学校 普通科 中途退学
○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格
○年○月 △△大学 法学部 入学
○年○月 △△大学 法学部 中途退学

履歴書に書く「中退理由」の文例

履歴書の学歴欄で「中途退学」の後に記載する「中退理由」の例文を紹介します。

家庭の事情や病気などで中退した場合、履歴書には「本人に学ぶ意思はありながら中退せざるを得なかった」旨をはっきり書きます。失った学びの機会を挽回するために、努力していることがあれば補足しましょう。

健康上の理由の場合は、就業に問題がないことを伝えるためにも、現在の健康状態について記載しても構いません。

やむを得ない中退理由例文

▼家族の介護の場合

・在学中、親が要介護となったため退学(介護職員初任者研修の修了に向け勉強中)

▼経済的困窮の場合

・家庭の経済的事情により退学

▼健康状態悪化の場合

・健康上の理由により退学
・病気療養のため退学(現在は完治し、フルタイム勤務可能)


目的のある前向きな中退理由例文

新しい分野に挑戦するための、前向きな中退だったことを伝えましょう。

▼やりたいことが見つかった

・語学習得の留学をするため退学(アメリカに〇年留学し上級ビジネス英語を習得)

▼進路変更

・研究分野が定まり、他大学へ転学したため退学
・社会で早く自立したいと考え、就職のため退学


人に言いたくない中退理由の場合は?

「出席日数が足りず、単位を落とした」など、進んで言うのをためらうような理由は、前向きな言い方を検討します。アルバイトに没頭していたのであれば、「接客の仕事に興味を持ち、経験を積むためアルバイトに専念した」と説明してもいいでしょう。

ただし、「学業不振」「何となく居心地が悪くて」などどう頑張ってもプラスに変換できない理由は、履歴書に無理に書かなくても構いません。「一身上の都合により退学」と形式的な表現にとどめましょう。

面接で中退理由を聞かれた時の対処法

中退理由はポジティブな論旨で説明しよう

履歴書に中退の記載があると、面接でその理由を深掘りされる可能性があります。面接前に振り返りを行い、中退の理由を説明できるよう練習しておきましょう。

面接では、「中退は人生を前進させるために必要な過程だった」「今の自分の糧になっている」というポジティブな論旨を軸に、真摯に説明しましょう。

やむを得ない中退理由例文

・「父がリストラされ、経済状況を考え調理師専門学校を中退しました。飲食業界での就職を希望しているため、現在は和食店でアルバイトをしています」

・「社会福祉系の大学に通っていたのですが、事故に遭い足をケガして通学が困難になり、退学しました。リハビリの合間に通信講座で〇〇の資格取得に向けて勉強し、現在は9割方ケガが治っているため、来月に試験を受ける予定です」


目的のある前向きな中退理由例文

・「〇〇大学在学中、ハワイ旅行中に海外の方と英語で交流する楽しさを知りました。本格的に語学を習得するため大学を退学し、アメリカに留学しました」

・「情報工学を専攻していましたが、実践でどのくらい通用するのか試してみたくなり、退学してITベンチャー企業の勉強会に参加しています。勉強会ではアプリ開発にかかわり、知見を深めています」


人に言いたくない中退理由例文

・「上京し四年制大学に進学しましたが、授業もサークルも面白みを見いだせず退学しました。帰郷して無気力に過ごしていましたが、知人に誘われた地域活性イベントのバイトで運営にやりがいを感じ、企画の仕事に興味を持つようになりました」

・「大学在学中、ファストフード店のアルバイトにのめり込み、単位を落として留年した末に退学しました。アルバイトは続け、グループ企業の従業員対象の接客コンテストで上位常連になることができました。御社にて接客の道を究めたいと思っています」

浪人・留年した場合の就職・転職活動

浪人・留年は履歴書に書くべき?

「中退」と同じく履歴書で書くべきか迷うのが、「浪人」と「留年」。ストレートに進学、進級しなかった点で多少ネガティブな印象もありますが、履歴書にはどう書けばいいでしょうか。

「浪人」については触れない

浪人経験を学歴に書く必要は一切ありません。予備校に通学していたとしても正式な学歴として扱われないためです。

「留年」もあえて触れない

留年についても書く必要はありません。履歴書には「入学年月」「卒業年月」を記載します。

2018年4月 △△大学 〇〇学部 入学
2024年3月 △△大学 〇〇学部 卒業

※病気や家庭の都合など「やむを得ない事情」で長期にわたって浪人、留年した場合は、その旨を備考欄で補足しましょう。

面接では浪人・留年期間に学んだことを述べる

採用担当者は、応募者が空白期間中にどう過ごしていたかを気にします。面接では、目標に向かってどれだけ熱心に努力したかを説明しましょう。その説明が応募企業の仕事内容にかかわるものであれば、志望動機ともリンクし、経歴に一貫性が生まれます。

将来に向けて前向きに取り組んでいたことが分かると、採用担当者の印象が変わります。

まとめ

就職・転職活動では「応募先企業にどれだけ貢献できるか」をアピールすることが大切です。中退の過去があっても、今のあなたが企業にとって魅力的な人材であると説得できれば、採用される可能性は高まります。

好感を持ってもらう第一歩は、「中退」の事実を隠さないこと! 「自分は中退しているから……」と、ネガティブに考えていては、アピールに説得力がなく、書類選考でも面接でも輝けません。履歴書、面接のポイントを押さえ、本来の強みを自信を持って伝えてくださいね。

「中退」を履歴書に書くポイント

  • 「中退した事実」を正直に伝える
  • なぜ中退したのか「前向きな理由」を説明する
  • ネガティブな理由は書かなくてOK
  • 「今の自分」の強みを自信を持ってアピールする

マイナビ転職 編集部

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