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アルバイト経験は履歴書の職歴欄・職務経歴書にどう書く? アピールにつながる書き方

履歴書や職務経歴書でのアルバイト経験の書き方をキャリアアドバイザーが解説

「アルバイトの経験しかない」「新卒入社した会社を退職後、アルバイトをしていたけれどまた正社員として働きたい」といった場合、履歴書の職歴欄や職務経歴書にアルバイトの職歴は書くべきなのでしょうか? また、どう書けばよいのでしょうか?

そこで、人事の経験があり、多数の転職相談や履歴書・職務経歴書の書き方指導で実績のあるキャリアアドバイザーの谷所健一郎さんに、アルバイト経験の書き方や、アピール方法などを伺いました。

「アルバイト経験しかない場合」「離職期間中にアルバイトをしていた場合」など、ケース別の書き方や例文もあるので、自分にあてはまる内容を参考にしてみてくださいね!

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アルバイト経験しかない場合、履歴書に書いてもいい?

アルバイトも職務経歴の一つ。応募企業で生かせる経験ならアピールになる

アルバイト経験しかなく、「履歴書や職務経歴書に書くことがない」と悩んでいる方がいますが、アルバイト経験も立派な職務経歴であり、むしろ応募企業で生かせる経験ならば、接極的にアピールすべきです。

多くの企業は学歴や前職の企業名、雇用形態ではなく、「自社で求めている人材とマッチしているか」をチェックしています。

ですから雇用形態がアルバイトであっても、求められている人材と関連する経験やスキルをアピールできていれば、採用担当者に評価されるのです。

履歴書・職務経歴書を書く前に、これまでのアルバイト経験について箇条書きで書き出してみてください。例えば「コンビニエンスストアでアルバイトをしていました」という一行だけではアピールになりませんが、レジ対応、商品陳列、接客、売上管理、新人アルバイトの指導などの経験があれば、十分アピール材料になります。

≫詳しくは「アピールにつながるアルバイト経験の書き方」の項目で紹介

また、応募条件に「実務経験○年以上」と記入されている場合、アルバイトであっても正社員と変わらない実働時間や業務を行っていたのであれば、経験年数に加えて問題ありません。「アルバイトとして週実働××時間、○年間勤務」などと記入してください。

正社員ではなくアルバイトをしていた理由を説明しよう(例あり)

採用担当者の中には、「なぜ正社員ではなくアルバイト経験しかないのか」と疑問を持つ人もいますが、きちんと説明すれば問題ありません。

正社員の仕事に就いていない理由を聞かれたら「あらかじめ○年間と決めて資格取得に向けて勉強してきましたが、残念ながら取得できませんでした。これからは習得した××の知識を生かして仕事に集中して取り組んでいきます」と説明することもできます。

新卒時の就職活動がうまくいかずアルバイトをしている既卒者は、正直に正社員として就職できなかったことを話し、就きたい職種で生かせるスキルを高めるためにアルバイトをしている、または自己啓発していると説明してもいいでしょう。

≫【参考】既卒者とは? 既卒就活で内定を得る方法は?

アルバイトであれば、与えられた業務を忠実に行えば良い仕事もありますが、正社員は自ら積極的に問題改善に取り組むなど、アルバイトと違った姿勢が求められます。アルバイトと正社員の違いについて認識したうえで、正社員として取り組みたいという姿勢や意志を志望動機などに記入しましょう。

正社員ではなくアルバイトをしてきた理由の説明(例)

  • あらかじめ年数を決めたうえで資格取得の勉強をしてきた
    ⇒勉強したことを生かして今後は仕事に打ち込む
  • 学生時代のアルバイトに魅力を感じ、卒業後も継続してきた
    ⇒将来を踏まえて正社員として貢献していく
  • 就職活動で思うような結果を出せず、スキルを高めるため自己啓発をしていた
    ⇒応募企業の仕事で生かせるスキルを習得したので生かしていく
  • 演劇を行うため、時間の融通の利くアルバイトをしていた
    ⇒演劇はきっぱり諦め、仕事に集中する

就職活動・転職活動が思うように進まないのであれば、「アルバイト経験しかないから」ではなく、「応募企業でできることがアピールできていないから」です。

応募企業で生かせるアルバイト経験を、積極的にアピールしてください。

離職期間中のアルバイト経験は履歴書・職務経歴書に書くべき?

3カ月以上のアルバイト経験であれば記入すべき

離職期間中のアルバイト経験について、短期間(通常1~2カ月程度)であれば、特に履歴書・職務経歴書に記入する必要はありませんが、記入していても転職の採否に影響することはないでしょう。

しかし3カ月以上のアルバイト経験がある場合、記入せずに履歴書・職務経歴書を提出してしまうと、「離職期間(ブランク、空白期間)が長い」と採用担当者に良くない印象を与える可能性があるため、原則として記入すべきです。

応募企業で生かせる経験であれば、アルバイトであっても通常の職務経歴と同様に、職務経歴書で詳細について記入しましょう。

応募企業で生かせる経験ではない場合は、詳細を記入せず前職の職務内容欄末尾に【退職後について】という見出しをつけて簡潔に記入すれば問題ありません。なぜアルバイトをしていたか補足しておくのも良いでしょう。

職務経歴末尾の記入例

【退職後について】

○○株式会社(洋菓子販売)で2カ月間アルバイト(簿記2級資格取得の勉強のため)


面接で離職期間について問われたらどう答える?

短期間のアルバイト経験であれば、履歴書・職務経歴書に職務経歴を書く・書かないは自由です。しかし記入していないと、面接で離職期間(ブランク、空白期間)について問われることがあります。

問われたら、「短期間のため記入していませんが、前職を退職後は○○のアルバイトをしていました」と説明してください。離職期間にアルバイト経験があるからといって採否に大きな影響を及ぼすわけではありません。

質問をされなければアルバイトの職務経歴について特に申告する必要はありませんが、嘘の回答をしてしまうと、後々問題になることがあります。

特に、アルバイトでも社会保険に加入していた場合は、入社時の雇用保険手続き時に前の勤務先名が分かってしまいます。事前に聞いていた内容と異なれば、経歴詐称ととらえられることもあるので注意しましょう。そうでなくても、嘘を付いたことが分かると自身の信用にかかわります。

内定をもらった段階で「アルバイト経験のことを伝えていない」と不安になる人もいますが、後で悩むくらいならば履歴書・職務経歴書に記入、あるいは面接時に申告すべきです。

そのほか面接では、「なぜ正社員ではなくアルバイトで働いていたのか」と質問をされる可能性もあるので、「あらかじめ期間を決めて資格取得の勉強をしていた」など、アルバイトをしていた理由を説明してください。(前章を参照)

履歴書の職歴欄にアルバイト経験を記入する時の書き方

ケース別 アルバイト経験の書き方

●基本の書き方

履歴書の職務経歴欄に、企業名を「株式会社○○」と正式名称で記入し、横に「(アルバイト)」と雇用形態を記入してください。履歴書には長文を書くスペースがありませんので、企業名の下に「××職として勤務」など、何をやっていたのか簡潔に分かるように説明するだけで十分です。

基本の記入例

履歴書の職歴欄には、入社社名の横に「(アルバイト)」と携わった職務も記入

●アルバイト経験しかない・アルバイト経験をアピールしたい場合

正社員としての勤務経験がない、もしくは応募企業で生かせるアルバイト経験があってアピールしたい場合は、携わった職務を記入したうえで、「(詳細は職務経歴書に記載します)」と職務経歴書に誘導しても良いでしょう。

アルバイト経験をアピールする記入例

アルバイトで勤務した企業名と職務内容の下に、職務経歴書に誘導する一文を入れる

●短期間のアルバイトでアピールする必要がない・アルバイト経験を強調したくない場合

正社員で勤務・退職した旨の下に、「退職後、○○職として短期間のアルバイトに従事」などと記入すると良いでしょう。

アルバイト経験を強調しない記入例

履歴書の職歴欄では、退職後にアルバイトをしていたことを簡潔に記入

●短期間のアルバイト経験が多い場合

複数の企業で短期間のアルバイト経験がある場合は、1社ずつ記入せず「○○株式会社 他」とまとめて記入することもできます。

●学生時代のアルバイト経験は記入してもよい?

学生時代のアルバイト経験は通常、職務経歴と見なされないため記入する必要はありませんが、卒業後に仕事に就いていない場合や、応募企業で生かせるアルバイト経験であれば、学生時代のアルバイトであっても職務経歴として記入してください。

アピールにつながるアルバイト経験の書き方・職務経歴書の記入例

求められている職務経験やスキルに関連する経験を強調してアピールする

繰り返しになりますが、採用担当者は前職の企業名や雇用形態で採否を判断するのではなく、応募者の職務経歴から「自社で求めている人材とマッチしているか」、つまり「自社の仕事で生かせる経験やスキルがあるか」を見極めています。

履歴書や職務経歴書を書く前に、これまで携わった職務について箇条書きで書き出して、職務経験の棚卸しをしてみてください。しかし、その経験すべてを履歴書や職務経歴書に書けば良いわけではありません。棚卸しをした職務経験と、応募企業が求める人材との関連性からアピールすべきポイントを見いだすのです。

具体的には、書き出した自身の職務経験の中から、求人情報に書かれている仕事内容や応募条件とマッチする経験やスキルをピックアップし、それらを強調して職務経歴書に記入していきます。反対に、必要とされていない経験やスキルをいくら羅列しても、採用担当者は興味を持たないため記入する必要はありません。

しかし、コミュニケーション能力、接客力、営業力、PCスキルなどは多くの企業で応用できるものです。応募企業と直接関連しない職務であっても、応用できそうなものがあれば、応募先の仕事をイメージしながら記入しましょう。

更に、職務経験だけでなく他者からの評価を記入すると良いでしょう。【評価されたこと】など見出しを付けて、50字から100字位でまとめると、信ぴょう性のある職務経歴になります。

このように、職務経歴書を書く時は単に経験を羅列するのではなく、求められている経験やスキルを理解したうえで、応募企業に関連し、生かせる経験を強調して記入してください。

職務経歴書 記入例

【職務経歴】

○年○月 ○○株式会社入社(アルバイト)
○○百貨店○○店で洋菓子販売に従事

【主な職務】

  • 洋菓子の販売
  • 売上管理
  • 新人アルバイトの指導

【要約】

店長不在の際、店長補佐として本部へ提出する売上報告書、日報の作成を行いました。
販売業務では、お客さまのご要望を親身にお聞きし、適切な商品をおすすめすることで、食品販売フロア20店舗の中で、前年対比伸び率でトップの成績を収めました。
また新人アルバイトの接客指導なども行いました。

【実績】

  • 売上目標を10カ月達成
  • 食品フロア20店舗中、前年対比伸び率でトップ(130%)

【評価されたこと】

明るく気持ちがいい接客だとお客さまから何度かお褒めの言葉をいただきました。
チームワークを大切にしながら、お客さまに期待以上のサービスを提供したいという姿勢が実を結んだと感じています。

【退職理由】

契約社員のお話をいただきましたが、今後は正社員として事務職に就きたいと考え退職を決断しました。(アルバイト期間中に、簿記2級の資格を取得しました)

自己PRや志望動機でアルバイト経験をアピールする方法

採用担当者は応募者がこれまでやってきたことを通じて、これから自社で何ができるかを職務経歴書から知りたいと考えています。

この点を踏まえれば、応募企業に関連しない経歴やスキルが記入されていても採用担当者は興味を持たないことが分かるのではないでしょうか。

もし、応募先で生かせる経験がないのであれば、職務経歴書では経歴としてのみ記入し、自己PRや志望動機を充実させてください。

職業訓練校で学んだことや自己啓発してきたことが応募企業で生かせるならば、自己PRとして記入しましょう。また学校卒業後3年程度であり、学んだことがアピール材料になるならば、自己PRとして記入しても構いません。

自己PRの書き方

自己PRでは、応募企業が求める人材を想定したうえで「私は、○○ができます」と結論を先に記入し、結論の裏付けとなる経験や他者評価を書くことで信ぴょう性のある自己PRを行います。

例えば、「目標達成能力があります」と記入するだけでなくその下に「前職のアルバイトで売上目標を常に達成しました」と書き添えることで、より信ぴょう性のあるアピールになります。

自己PR例文

私は、目標に向かい貪欲に取り組みます。
前職ではアルバイトとして○○コーヒーで1年間勤務しましたが、周囲に競合店舗が開店したため売り上げが下がりました。本部と店舗スタッフで改善策を考え、チラシの配布、会員カードキャンペーン、おすすめ商品のお声掛けなどを行うことで、売り上げを伸ばすことができました。

このことから、簡単に諦めず問題改善に向けて一丸となって取り組むことが良い結果につながることを実感しました。


また【貴社で生かせる能力】という見出しを付けて、アルバイト経験だけでなく、自己啓発したことや学校で学んだことを含めて、応募企業でできることを箇条書きで記入する方法もあります。

生かせる能力のアピール例文(販売のアルバイトから営業事務に応募)

【貴社で生かせる能力】

  • 販売経験から、電話応対、接客応対ができます
  • 売上管理経験を事務職として生かせます
  • 後方部門としてニーズをくみ取り対応できます
  • PCスキルを生かせます

志望動機の書き方

志望動機では、これまでの経験から応募企業の仕事に携わりたい理由と、多くの企業がある中で応募企業だから入社したい理由を記入します。

アルバイト経験しかない応募者に対しては、仕事に取り組む姿勢について懸念を持つ採用担当者もいますので、自己PRや志望動機で、「正社員として真摯に仕事に取り組み、長く勤務していきたい」など、正社員として働く姿勢を記入してください。

志望動機例文

イタリアンレストランで1年間アルバイトをしながら、語学力を高めたいと考え勉強をしてきました。TOEICのスコアで650点を取ることができ、英語のほか、イタリア語も簡単な日常会話でしたら可能です。

今後は、接客スキルと語学力を生かして正社員としてホテルで仕事をしたいと考えていましたところ、貴社の求人を拝見しました。海外からの観光客が多く、質の高いサービスを常に提供されている貴社のホテルで、これまでの接客経験を生かして長く戦力になりたいと考え志望させていただきました。

まとめ

アルバイト経験も立派な職務経歴でありアピールになります。これまでの経験の棚卸しを行い、応募企業で生かせる職務経験やスキルを積極的に打ち出してください。

採用担当者は学歴や前職の企業名、雇用形態ではなく、「自社が求めている人材とマッチしているか」を重点的に見極めています。求人情報から企業が求めている人材を想定したうえで、発揮できる能力や、自己啓発していることを含めてきちんと伝えることが何よりも大切です。

アルバイト経験についての履歴書・職務経歴書の書き方を参考にして、自信を持って取り組んでください!



谷所健一郎(やどころけんいちろう)

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。主な著書「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)ほか多数。

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