市や県から発注されて仕事をおこなうケースもあるので、施工管理や工程管理業務だけでなく、役所に提出する書類の作成や警察への届出、近隣住民への対応などの経験も求められることが多い。
土木関連業務は、上下水道、掘削、道路舗装など、業務の幅が広いが、応募企業で求められる経験や能力を求人情報などから読み取り、強調したいポイントを特に詳細に記載しよう。強いリーダーシップが求められる職種でもあるので、指導力やマネジメントにおける考え方などもアピールしよう。
建築・土木系 土木施工管理・工事監理者の職務経歴書(職歴書)の書き方マニュアル完全版
建築・土木系のポイント
裏づけのある専門性アピールを!
建築技術および建築関連法規に関する知識やCADなど、造る対象が何であれ共通する専門能力は身に付けておきたい。施主や現場スタッフとの打ち合わせが必要なことも多い仕事なので、コミュニケーション力も非常に重視される。専門性が高い分野だけに、経験者というだけで一定レベルの評価は得られるだろうが、資格などの裏づけがあると尚良い。職種未経験の場合でも、建設業界や住宅メーカーなどの関連業界での経験があれば、オペレーターやアシスタントからスタートできる場合もあるので、経験不足を補う「熱意」を伝えよう。
応募職種に関連する業務を記載しよう
募集職種でどのような経験をし、成長してきたかを、採用担当者は知りたい。見習い、アシスタント業務であっても、成長過程を詳細にアピールしよう。
仕事へのこだわりを感じさせる
「学生時代に学んだことと共通する」など、仕事に就くきっかけになった理由を簡潔にまとめると、仕事への一貫した意思が感じられる。
スキル、技術面をアピールしよう
応募職種で求められるスキル・経験・資格は、詳細に記載しよう。必要な資格を現在は所持していない場合、自主的に学んでいることを記載して、やる気を示すといい。
携わった事例を具体的に記載しよう
携わった工事などについて、どのような内容であったかを、管理者の視点で記載しよう。具体的な工事名を明記すると共に、マネジメント能力を感じさせるエピソードにも記載すると、採用担当者は興味を持つ。
前向きな転職理由を記載しよう
「なぜ転職したいのか」をあらかじめ簡潔に記載しておくことで、面接で追及されずに済むケースもある。実際はネガティブな理由であっても、応募企業で実現したいことなどポジティブな印象を与えるように工夫する。
勤務先会社名 | ○○土建株式会社 |
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経験期間 | 20××年××月~20××年××月 |
勤務先業種 | 建設・土木 |
勤務先資本金 | 3000万円以上 |
勤務先従業員数 | 100名以上 |
経験職種 | 建築・土木・躯体関連職 |
雇用形態 | パート・アルバイト |
年収実績 | 150~199万円 |
業務上のポジション | マネジメント経験なし |
職務内容 | 【携わった土木作業】![]() ■△△公園(神奈川県○○市)林道・隣接道路工事(20××.×~20××.×) ・小型シャベルを使用した掘削作業 ・基礎杭打ち込み ・公園、林道の残土運搬 ・電気ケーブルの埋設 ・公園隣接道路のガードレール、防音壁の工事 ■水道工事後の道路の舗装(神奈川県●●市内4箇所)(20××.×) ・国道○号線整備に伴い、深夜作業を1ヶ月間おこなう。 ■小型重機を使っての掘削作業及び盛り土(◆◆跡地)(20××.×) ・重機のオペレーションを学び、盛り土の運搬にも携わる。 ■上下水道整備工事(東京都○○区)(20××.×) ・区画整理に伴い、配管運搬、整備後の舗装をおこなう。 ■○○川河川工事(神奈川県○○市)(20××.× ~20××.×) ・4カ月間にわたり河川敷の掘削、整備、舗装をおこなう。 【経験から身に付けたこと】 *アルバイトとしての勤務ながら、土木作業の基礎を習得した。 *深夜帯の業務が多く、健康管理に留意した。また、土木作業員同士のコミュニケーションや良好な人間関係が、事故防止に欠かせないという意識が身に付いた。 *大学時代に土木工学を学び、現場での作業を通して、我々の生活に欠かせない重要な役割を担っていることを改めて認識した。 ![]() |
勤務先会社名 | △△設備工業株式会社 |
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経験期間 | 20××年×月~ (現在も就業中) |
勤務先業種 | 建設・土木 |
勤務先資本金 | 1億円以上 |
勤務先従業員数 | 1000名以上 |
経験職種 | 土木施工管理・工事管理者 |
雇用形態 | 正社員 |
年収実績 | 350~399万円 |
業務上のポジション | マネジメント10人以上 |
職務内容 | 【担当ポジション】 土木施工管理補佐(20××.×~20××.×) 土木施工管理現場監督(20××.×~ 現在) 【主な業務】 ![]() ・上下水道工事の現場監督 ・市役所・県・水道局に提出する書類の作成 (工事日程表・施工管理表・警察届出書類他必要書類) ・工事発注者との協議・打合せ ・工期・施工方法の決定 ・工事に伴う書類作成 ・周辺住人への周知徹底 ・現場管轄警察署への許可申請 ・工事関連業者との打合せ (電気・ガス・水道局・NTT等) ・建設機材(リース含む)、人員の確保 ・市が発注する工事(上下水道)の土木施工管理 ・施工管理 ・工程管理 ・人員管理 ・品質管理 ・安全管理 ・他業者との連絡・調整 【現場監督としての姿勢】 ![]() ・夜間工事が多いため、周辺住民への事前周知を徹底し、騒音に配慮して工事をおこなう。 ・市の発注業務が多いため、提出書類の不備がないよう事前チェックを徹底する。 ・国籍や年代が様々な土木作業員が多いため、良好な人間関係を構築するため、自分から積極的にコミュニケーションを図る。 ・工事の全容を掌握するように努めると共に、他業者との連絡を密におこない、工程管理を徹底し、納期厳守を果たす。 ・安全管理に十分注意を払い、重機の運転経験が浅い人には指導を自らおこなった結果、担当現場では怪我人や大事故を出すことなく完工した。 【資格取得】 20××年 土木施工管理技士 【転職理由】 ![]() 市の発注が減少し会社の業績が悪くなったため、下水道工事にこだわらず、造成工事、架橋工事等、幅広く土木工事に携わりたいと考え転職を決意した。 |

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