
履歴書の空白期間(ブランク期間)はどう書いたらいい?サンプルあり
更新日:2025年04月18日

監修者錦戸 かおり
キャリアカウンセラー、セミナー講師
この記事で分かること
- 履歴書の空白期間はマイナス要素になる可能性がある
- ただし、採用結果が空白期間の有無で決まることはほとんどない
- 自己PR欄で自分をしっかりアピールできればOK
「会社を辞めてから、転職活動に専念したい!」「退職してもすぐに次の会社が決まるはず……」と思って会社を辞めてしまった人も多いのでは? でも、なかなか内定をもらえないというケースも多いはず。
そこで今回は、ブランク(離職期間・空白期間)が長くなってしまった求職者の皆さんに、ブランク期間がある場合の履歴書の書き方や転職活動を見直して内定に近づくコツをお届けします!
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履歴書の空白期間はマイナス要素になる?
採用する側の企業にとって応募者の長いブランク(離職期間・空白期間)は、マイナス要素になる可能性があることは事実です。しかし、採用結果がブランクの有無で決まることは、ほとんどないでしょう。
企業の採用担当は、
- 何ができる人なのか?
- なぜ我が社で働きたいのか?
- この人は、我が社に入ってどんなふうに役立ってくれるのか?
を知るために応募書類を読みます。
この3つのポイントに比べれば、ブランク(空白期間)の有無はそれほど重要視されません。ですから、あなたが離職中なのであれば、正直に「現在、離職中」と書いても大丈夫。その代わりに、自己PR欄で自分をしっかりアピールできればOKです。
絶対にやってはならないのは、ブランク(空白期間)をごまかして記載すること。履歴書や職務経歴書にウソがあると、最悪の場合、経歴詐称という理由で内定を取り消されてしまいます。
また、どうやってブランクをごまかそうかという気持ちで書かれた履歴書は、熱意や勢いが半減しがちです。 “文は人なり”と言いますが、人事担当者も素直で前向きな文章からは、好ましい人物を想像します。
上の3つのポイントをいかに上手く伝えるかに集中し、自信を持って伸び伸びと書きましょう。
空白期間がある場合の履歴書の書き方
長いブランク(空白期間)があると、履歴書に弱気な姿勢が表れがちです。サンプルを参考にして、あなたの熱意が伝わる書類を完成させましょう!
退職理由(長期療養でブランク・空白期間がある場合)

ブランク(空白期間)に病気や怪我などで長期療養をしていた場合は、すでに回復していることを書きましょう。その上で「就業の準備」や「資格取得の勉強」など、求職中に何をしていたかを書くと良いでしょう。
退職理由(離職期間が長く、ブランク・空白期間がある場合)

特別な理由がなく、転職活動が長引いてブランク期間(空白期間)ができてしまったという場合は、無理に理由付けをするのではなく、「一身上の都合」とし、職務経歴書の自己PR欄で工夫すると良いでしょう。
自己PR(ブランク・空白期間にしたことをアピール)
■自己PR
前職では、服地の生産に関して、自らマーケティング調査資料をもとに企画し、自社工場、海外工場、テキスタイルデザイン事務所などと共に生産コストを算出し、最適な物流を考えて、顧客に提案してきました。この経験を、ファッション業界においてより大きなシェアを誇る貴社にて生かしていきたいと思っております。
前職を退職してからブランク期間はございますが、今後のビジネスシーンに必要となってくる語学の勉強をしてまいりました。この期間に習得したスキルをもとに、貴社にて貢献させていただきたいと思っております。
ブランク期間(空白期間)中に習得を目指したものがあれば、アピールしよう。特に目指したものがない場合でも、ブランク期間を細かく振り返ってみて、アピールにつながる体験を入れておくと良いでしょう。
書類作りのポイント
- ブランク(空白期間)はごまかさずに、ありのままに記載しよう!
- 履歴書・職務経歴書は、「何ができるのか?」「なぜその会社で働きたいのか?」「入社したら、どんなふうに会社に貢献できるのか?」を明確に!
キャリアカウンセラーからのメッセージ
転職活動が長引くと、企業側から「どう見られるか」を気にされる人が多いようです。「たくさん落ちていると見られるのではないか?」「やる気がないと見られるのではないか?」さらには、「私はこの社会から必要とされていないのではないか?」……。内定をのがすたびに、そんな風に感じている方も大勢いらっしゃるかもしれません。
私もかつて同じことを感じた経験を持つ一人です。実際にたくさん落ちているかもしれませんし、今はやる気が減退しているかもしれません。でも、精一杯頑張っていますよね。求職活動が長引くといろんな場面で傷つく機会が増えます。だからこそ、せめて自分だけでも、その頑張りを認めてあげることが大切です。
以前、ブランク期間の長さを気にしていた女性が、その理由を自信を持って話せるようになったとたんに就職が決まりました。ブランク期間の長い自分を受け入れて「それも私」と思えた時、素直に話せるようになった、と彼女は教えてくれました。
どんなにマニュアル通りの経歴書を書いて、マニュアルどおりに面接を進めようとしても、心の底で自分自身を肯定できていなければ、あなたの思いは伝わりません。同じように伝えても、否定的な会社もあるでしょう。
でも裏表のないあなたを理解してくれる会社も絶対あります。まずは、自分を認めてあげること。そこをスタート地点にして、一つひとつ転職活動を見直していきましょう。あなたを理解し、あなたの助けを必要としている会社が絶対ありますよ! そんな会社に、早く出合えますように。
監修者

錦戸 かおり
キャリアカウンセラー、セミナー講師
13年間、個人と企業を結ぶ仕事に従事した後、03年に「がんばれ工房」を設立。6,000人以上の転職相談の経験から、転職するのがベストの選択かどうか、生き方・働き方から共に考える転職相談を行っている。一人ひとりと長いお付き合いをすることで、キャリアのホームドクターとして活動中。
マイナビ転職 編集部
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